かなり圧縮したけど試合描写はやっぱり長くなりがちですね。
それでは。
「この試合、儂が監督になる!!」
「えええええ!?」
大介さんの突然の申し出にみんなして声をあげる。
「最強の11人のことを教えに来てくれたんじゃないの?
「今その話は後じゃ。まずはこの試合に勝つぞ。勝利への鍵は…3Dじゃ!!」
大介さんが大きな声で発した。
試合再開
「3D、普通に考えれば三次元のことだけど…」
各々大介さんのアドバイスの意味を自分なりに考えている。
「地上だけじゃなく空も使うということか…?」
「ドリブルのことかも」
「三人でディフェンスをしろってことかな?」
しかし、その意味に気をとられプレーに集中しきれていない。
そんななか剣城にボールが渡る。
「3D…飛び出すもの…まさか化身のことか?」
剣城は化身が鍵と思ったのか自分の考えを行動に移そうとする。
「剣聖ランスロット!アームド!!」
そして剣城は化身アームドを試みた。
しかし
「くそっ、ダメか。」
化身アームドは失敗に終わる。
「ほう、化身と一つになるつもりか。ハハ、面白い。」
大介は初めて見る試みに笑みをこぼす。
「早く3Dの答えを見つけないと。」
フェイがドリブルで上がって行くもやはり天馬には厳しいマークがついていてパスが出せない。それを見た錦先輩がフォローに上がる。
「ワシに任せるぜよ!大胆に!ドーンと!出たとこ勝負!!頭文字にDが三つで3Dじゃ!」
そんなまさか…錦先輩らしいっちゃらしいが…
「おろ?」
しかし錦先輩が珍しくトラップミスをしあらぬ方向にボールが飛んでいく。
その時、エルドラドのDF陣の動きが固まる。
「今だ!天馬!」
「おう!」
それに気づいた天馬ととっさに連携をとる。しかしアドリブのプレーだったため失敗に終わる。けど
「今の…」
「ああ。奴らの反応が遅れた…ボールが想定外の動きをしたからか…もしかして!」
「ああ!みんな!バラバラの点と点を繋ぐんだ!」
鬼道さんも大介さんの真意に気づいたらしく指示をくれる。
試合再開
「レイザ!」
プロトコル・オメガのリスタートで試合が始まり、レイザが切り込んでくる。
俺たちは中央にあえてスペースを空ける。レイザもこちらが何かを狙っていることには気づいたらしく攻めあぐねている。
「もらった!」
隙をついて神童さんがボールを奪った。
「行くぞ!」
神童さんがボールを高く上げ、ジャンプ力に優れる信助を中心に立体的にパスを回す。
初めて見る変則的なパスワークにプロトコル・オメガの守備が乱れ始める。
「今だ!天馬!」
そしてついに天馬のマークに決定的な隙が生まれた。
「魔神ペガサスアーク!アームド!!うおりゃああ!!」
今度こそ化身アームドが成功しシュートが決まった。
「やったー!!」
大介さんは天馬なら奴らから点をとれると見抜いていてその天馬を活かすためにあの指示を出したのか。
ついに点が入りみんなの間にいけるという雰囲気が流れる。
「新たな必殺タクティクスへのヒントだったんですね。」
「お前さんたちが見つけたものが答えだ。あやつらは強敵を前に萎縮し思うように力を出せずにいた。助言なんぞなんでもいい。自信を持って突き進む、その勢いをもたらせればな!」
そこから雷門は勢いに乗り、プロトコル・オメガには動揺が現れていた。
「しまった!」
エイナムがパスミスし、フェイにボールが渡る。
「ミキシトランス、ティラノ!」
すかさずフェイがミキシマックスし攻め上がる。
「古代の牙!!」
フェイの必殺シュートが決まり追いついた。デュプリを出しながらでは負担が大きいが短時間ならフェイもミキシマックスの力で点を狙えるんだ!
そこから試合が更に白熱していく。プロトコル・オメガは天馬とフェイの二人を重点的にマークしてきた。やはり攻め手があの二人だけだと少し苦しいか。
だがその分向こうの攻撃に参加できる人数も少なくなっている。
(なら、最後はおそらく…)
「リーダー!」
エイナムがベータにクロスをあげる。
「よし!虚空の女神アテナ!アームド!!」
「読み通りだ!シュートは打たせるか!」
やはり最後は確実性が高いベータに回してきた。読んでいた俺は早めにマークに付き、
「破壊神デスロス!!破壊弾幕!!」
「何!?」
ベータが必殺シュートに入る前に止めることに成功した。
あのシュートは一度打たれたら止めることはまだ難しいかもしれないがその前なら化身を制御できるようになった今なら止められる。
「ナイス翼!完全に化身を制御出来るようになったんだね!」
「よし!ベータを止めたぞ!」
「剣城!」
その勢いのまま中盤から前線の剣城にボールが渡る。
天馬とフェイがマークされている今、剣城に任せるしかない。
「おい!そこのトンガリ!どうにもならんのなら化身を食ってしまえ!」
大介さんから剣城に声がかけられる。
「剣聖ランスロット」
(そうか、俺はこれまで化身を鎧として纏うことばかり意識していた。そうじゃなく、化身と内側から一つになればいいんだ!)
「アームド!!」
何かに気づいた剣城は見事化身アームドに成功した。
「剣城も化身アームドを!」
「うおおりゃ!!」
そして化身アームドした剣城のシュートが決まりついに勝ち越した。
「やったーー!!」
この終盤についに勝ち越しに成功した。
「ふざけんじゃねえ!エイナム、ここからは俺に任せな。」
ベータがブチギレた。何か嫌な予感がする。
「プロトコル・オメガ2.0のキックオフで試合再開!」
「ゴーストミキシマックス!!!」
試合再開と同時にベータの体から他のメンバーにオーラが飛び散る。
「ぶっつぶせ!」
ベータの合図と同時に奴らが攻め上がってくる。
しかし、その力はこれまでの比じゃなかった。
「これはまさか!?」
「ベータの力を分け与えたのか」
そこからは強化されたメンバーが雷門の守備を次々に崩してきた。
「くそっ、これじゃあ誰を止めたらいいんだ!?」
「リーダー!」
「来い、虚空の女神アテナ!アームド!!
「しまった!」
あまりの攻め手の激しさにベータをフリーにしてしまった。
「シュートコマンド07!!」
「護星神タイタニアス…うわああああああ」
信助がブロックに入るも吹き飛ばされゴールを決められてしまう。
「俺たちに勝てるはずないだろ」
そこからも奴らの攻撃は止まらず、逆転を許してしまった。
「ここで試合終了!!」
またしても俺たちは勝てなかった…
「自分たちの無力さを思い知ったか。」
「くそっ…」
うなだれる俺たちを尻目にベータはスフィアデバイスを取り出す。
「マスター!あんたは、消えな!」
そして円堂監督を封印したあの光が大介さんを襲う。
「ぬおっ!なんじゃこれは!?」
「まずい、このままじゃマスターDが封印されてしまう!」
クソっ、まだ最強の11人のことを聞いていないのに!
「なんの!はああああああ!」
しかし大介さんは封印の光に抵抗する。
大介さんの周りにオーラが出現し封印の光とせめぎ合う。
「ぬううううううう…むおっ!?」
互いに拮抗した力比べが続き突如強い光が発せられ、そこにいた全員の目がくらむ。
目を開けたそこには
石になった大介さんの姿があった。
「大介さんが石に…」
「ふん。これでサッカーも終わりだな。」
衝撃で弾かれた覇者の聖典をベータが回収し奴らは撤退してしまった。
「これは…クロノストーン現象…」
「クロノストーン現象?」
フェイがまた聞きなれない単語を口にし、聞き返す。
「うむ!極めて珍しいがの!」
「アルノ博士!!」
またいきなり現れたぞこの博士。
「封印しようとする力と封印されまいとする円堂大介の精神力が激しくぶつかりあい、弾きあったことで時空の矛盾点となった彼の存在は圧縮され、クロノストーンという石になったのじゃ!!」
「人が石に!?早く戻さなきゃ!アルノ博士、ってあれ?」
またもや忽然と消えたアルノ博士。
「また肝心な時に消えやがって!」
水鳥先輩が腹立たしげに声を上げると
「まったくじゃな。無責任な博士じゃ!」
「うわああああ!?」
「これ、年寄りは丁重に扱わんか!」
石が喋りだし、宙に浮く。
「喋れるんですか!?」
「うむ。変な感じじゃがな。」
「これもマスターDの精神力の成せる技か…」
おもわず唸るワンダバ。確かにとんでもない人だな。
「とりあえず、元に戻すにはプロトコル・オメガを倒さなきゃ。」
「うん。だからお願いします。教えてください、最強の11人のことを!」
やはりプロトコル・オメガを倒すしかない。再認識した俺たちは大介さんに最強の11人のことを聞く。
「ああ、教えてもいいがこれは儂がサッカーに描いた究極の夢だ。なにしろこの11人が集めるのは絶対に不可能なメンバーだからな。それでも聞きたいか?」
「「「はい。」」」
俺たちの希望はこれしかないんだ。例え不可能だとしても聞きたかった。
「よかろう。まず」
「1の力!人を見抜き大局を見抜く、静と動を併せ持つ「真実のゲームメーカー」
2の力!仲間の勇気を奮い立たせ、鉄壁の守りに変える「カリスマディフェンダー」
3の力!未来をも見通す状況推理能力で敵の急所を突く、「正確無比のミッドフィルダー」
4の力!大国を治める力、強靭な行動力と実行力を持つ、「鉄壁のキーパー」
5の力!海のように広い心で攻守を繋ぐ架け橋となる、「スーパートリッキーミッドフィルダー」
6の力!稲妻のように素早く斬り込む速さ、「電光石火のスピードストライカー」
7の力!自由自在に空間を活かし空を制する、「フライングディフェンダー」
8の力!太古の力を宿し、その牙の力は海をも割る「ダイナミックミッドフィルダー」
9の力!野獣の獰猛さと賢者の頭脳を持つ、「ファンタジックリベロ」
10の力!絶対的な勇気と揺るぎない実行力で、大地をも味方にする「キングオブミッドフィルダー」
11の力!灼熱の熱風と激震する雷鳴の力で全てを貫く、「オールラウンドプレイヤー」
以上が儂が思い描いた最強の11人じゃ」
「まるで内容そのものが暗号のようだ」
確かにこれにあてはまるプレイヤーなんているのか?
「なにかヒントになるような物はないんですか?」
「そうじゃの~・・・1の力は、そう!信長じゃ!織田信長なら1の力にふさわしい!」
「「「織田信長!?」」」
想像もしなかった名前に一同驚きの声をあげる。
「織田信長ってあの戦国時代の武将の?」
「確かに織田信長は大胆かつ繊細な戦略を操った最強の武将だ。」
「うむ、信長の能力をサッカーに注げば間違いなく最強の11人の一人になる。」
「信長を過去から連れてきてサッカーやらせろってのか!?そんなの無理だろ!」
水鳥先輩が至極まっとうなツッコミを入れる。
「だから言ったじゃろう。この11人が集まることは絶対にないと。」
「そんな…」
ここに来てまた暗礁に乗り上げ暗くなるみんな。
「できるよ。」
そんな空気のなかフェイが切り出す。
「え?」
「ミキシマックスガンがあればできる。本人たちに直接会いに行って力をもらうんだ!」
「何!?本当にできるのか!?」
「そうか!彼らとミキシマックスすれば俺たち自身が時空最強の11人になれる!」
「行けますよ!なんとかなります!」
「久しぶりに聞いたな、天馬のそのセリフ。」
天馬の代名詞が飛び出しみんなの表情にまた明るさが戻った。
「よーし!時空をこえて、絶対に集められない11人を集めてやろうじゃないか!」
「なるほどの。確かにお前さんたちならそれができる。時空最強が実現するのか。くぅ~ワクワクしてきたの!」
大介さんが長年の夢が叶うと知り嬉しそうに声をあげる。
確かに、絶対にありえない最強の偉人たちの力を借り、時空最強の11人を目指すなんてワクワクしないはずがない。俺だってその11人の中に加わってみせる!
「よし、やろう!みんな!」
「うむ、まずは1の力、信長の時代に行くぞ!」
「そうと決まれば信長にまつわるアーティファクトを探すのだ!!」
こうして時空最強を目指す俺たちの旅が始まった。
はい、というわけでここからようやくクロノストーンの本筋とも言える時空最強イレブン探しが始まります。
翼のミキシマックスに関しては一応それっぽいことは考えていますが今後の展開や気分で変わるかもしれません。
どこかでアンケートで決めるかも?