二度目の人生とフェーダの姫   作:プライムハーツ

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今回は現状や時空理論の説明回になります。
前回のあとがきでも申し上げたように、正直理論の話しとかはざっくりで十分かと思いますので必殺技かくかくしかじかを使います。



サッカー禁止令

 

 

「「「サッカー禁止令」」」

火来校長によって告げられたニュースに思わず声を上げてしまう。

「はい、法律によってサッカーが禁止されてしまいました。よって今日をもって雷門中サッカー部は廃部です…」

あまりのことについていけない。

「一体何で…」

「おそらくこの間の日米親善試合のせいね…」

日米親善試合?何のことだ、俺は見てなかったけど…

「あ、その試合俺も沖縄で見てました。いい試合だったな~」

「うん、僕も手に汗握ったよ。」

天馬と信助は見ていたらしく楽しそうに感想を語り合っているが

「あの試合がいい試合?あなたたち別の試合と勘違いしてるんじゃない?」

「ああ、あんな試合日本のサッカーの恥さらしだド。」

音無先生と天城さんは全く真逆の感想を述べている。

「え?」

「あの試合、日本代表の暴力行為でアメリカ代表選手が皆大怪我をおったのよ。」

「俺も会場で見てたド!」

「そんな、俺が見た試合は3対2で…」

この噛み合わない感じ、まさか…

 

「間違いなくエルドラドの仕業だ!!」

急に現れたワンダバが声を上げる。

「「「うわあああ」

いきなりのことにみんな驚く。

「おそらくやつらがその親善試合に介入し歴史改変を行ったのだ。あ、私の名はクラーク・ワンダバット、ワンダバと呼んでくれたまえ。こっちはフェイ。」

前回タイムジャンプした俺たち以外をおいてけぼりにして話を進める。

「ワンダバ、みんな何が何だか全く理解できていないから最初から説明しよう。あ、僕はフェイ・ルーン。200年後の未来からきました。」

「「「未来???」」」

うん、やっぱそういう反応になるよね。

 

その後ワンダバがエルドラドのこと、フェイのこと、これまでの俺たちのことを説明してくれた。

「そんなことがあったのか、お前らも大変だったんだな。」

「思い出した、俺の過去も変えられかけたんだ!」

円堂監督が思い出したかのように言う。おそらく俺がこの街に帰ってくる前のことだろう。

 

「けど、なんで僕たちには影響がないんだろう?」

確かに俺たちタイムスリップ組だけに影響が出ないのはなんでだ?

 

「歴史干渉の中にいたからじゃな!」

突如発せられた言葉に全員が声の方向に注目すると知らない老人が立っていた。

「アルノ博士!?」

「どうしてここに?」

「エルドラドの追っ手が迫っての。時空をこえてrun awayしてきたんじゃよ。」

どうやらこのファンキーなじいさんはフェイたちの知り合いらしい。

「紹介しよう!このお方こそ、多重時間理論の提唱者にして、タイムマシンの発明者、クロスワード・アルノ博士である!!!!!」

「ほっほっほ。」

ワンダバは声高らかに紹介してくれた。

「この際だ、パラレルワールドに関してアルノ博士に解説していただこう。」

「ほっほっほ、任せなさい。」

そこからパラレルワールドと歴史干渉などの詳しい解説が始まった。

 

 

「と、いうわけじゃな。つまり、エルドラドを倒せば全て元通りになるということじゃ。」

正直、途中のことは何を言っているかさっぱり分からんかったが最後の一番大事なことは分かった。あと、茜さんが異様に物分りがよく楽しそうだった。あの人、未だによくわからないんだよな…

そして、このままいくとサッカー禁止令が固定化されてしまうということも…

 

「そう!我々がアメリカ代表と入れ替わり歴史改変を阻止するのだ!!」

「行きましょう!俺、サッカーがなくなるなんて絶対に嫌だ!」

「そうだ、俺たちの未来は俺たちで取り戻すんだ!」

ワンダバに天馬と神童さんが続く。

「よし、なら早速親善試合の日にタイムスリップしよう!」

「でも、アーティファクトはどうするんだい?」

確かにアーティファクトがないとタイムジャンプができないが…

「それならこれはどうだド?あの試合のチケットの半券だド。」

そんな時天城先輩がちょうどいいものを持っていた。そういえば現地で見てたって言ってたな。俺も行きたかったなぁ~

「うむ、これなら問題ない!ですよね、アルノ博士!って…あれ?」

ワンダバが同意を求めて振り向いたがそこには既に博士の姿はなかった。

本当になんだったんだ?あの博士。

「よし、それじゃあ行くぞみんな!フェイ、お前にもメンバーに加わってもらうぞ!」

「はい、もちろんです!」

出発が決まり、円堂監督がみんなにそう声をかける。

やっぱり円堂監督がいると勇気が湧いてくる。この人が一緒ならなんだってできそうな気がしてくる。天性のリーダーってやつなんだろうな。

 

そして全員でTMキャラバンに乗り込みいざ、親善試合の日へのタイムジャンプが始まった。

「うわあ、本当にタイムスリップするんだ~ワクワクしてきちゃった!」

「本当に大丈夫かよこのバス…」

口々に話すメンバーを見るとなんだか遠足気分になる。

「では行くぞ、3、2、1、タイムジャーーンプ!!!」

 

 

親善試合の日

 

「ついたぞ!むむ、どうやら試合はもう始まってしまっているみたいだぞ!」

無事、親善試合の日にタイムスリップできたがどうやら時間が少しずれてしまったらしい。

「試合はまだ終わってない!急ぐぞ!」

 

それから急いでスタジアムに忍び込んだ。けど、なんだ?やけに静かだし警備もザルだ。

そしてスタジアム内に入った俺たちの目に入ってきたのはひどいものだった。

既に大差が付いたにもかかわらず、以前見たことある面々と少し変わっているがプロトコル・オメガによるルール無用のラフプレーの嵐。

フェイが言うには観客や実況は例のサッカーボールの機械で洗脳されているらしい。

「やめるんだ!!」

たまらずフェイが飛び出すと女の子の声が聞こえてきた。

「やっぱり現れちゃいましたね。」

そこには薄い水色のような髪色の女の子が立っていた。

「誰だ!」

「私はベータ。」

フェイが問うと女の子はそう名乗った。

「アルファはどうした。」

「さあ?お払い箱とでも言うんでしょうか?こういうの」

事も無げにベータは答える。

お払い箱…どうやらアルファは任務失敗の罰でチームから外されたようだ。こんなことをする組織だそういうこともあるだろう。一度は戦い言葉を交わしたやつがこう言われるのはあまりいい気はしないな。

「私達、プロトコル・オメガ2.0。バージョンアップしちゃいました♪」

どうやら強化されたらしい。

「どっちでもいい!勝負だ!」

「俺たちはサッカーを取り戻す!」

雷門のなかでも好戦的な車田先輩に天馬が続く。

「いいですよ~。でもぉ~あなたたちじゃ私たちには勝てないと思いますよ?」

ちなみに俺たちのことはあのデバイスの力で周りの人間はアメリカ代表だと認識し、角馬さんには俺たちのデータがインプットされたらしい。便利だね、あれ。

 

「改めてお聞きしちゃいますが、本当に私たちと勝負しちゃいますか?」

試合再開前、もう一度ベータが確認してくる。

「当たり前だ!」

「絶対に勝つ!」

そう意気込む天馬と神童さん。そんな二人に対してベータは余裕な様子で

「やってみるまでもないと思いますが、まぁいいでしょう。」

いつのまにやら日本代表のユニフォームから以前のようなユニフォームに変わっていた。

それにしても何だろう?あのベータって子、話し方がいちいちわざとらしいというか、裏の顔がありそうというか…

俺の勘が何かを訴えかけてくる。前世もあんま女の子にいい思い出無いんだよなぁ…

 

 

そして、試合が再開した。

 

 

「……あら?…もしもし、どうしたの?…え、今?今は彼らの時代でいろいろ見て回ってるわよ。技術力はやっぱり発展してないけど、私たちの時代には無いものが沢山あって意外と楽しいわよ♪……え~またぁ?私が休暇中だってこと忘れたんじゃないでしょうね!……はぁ、まあいいわ。ちょっと気になる子もいるし。それじゃあ時間と座標を私のデバイスに送っておいてちょうだい。言っておくけど、嫌な時は行かないわよ!気が向いたらなんだからね!それじゃ。」

「全くこっちの気も知らないで!でもま、彼のことは少し楽しみではあるけど♪」

 




今回は原作の展開ほぼそのままかつ、長い話は端折ったのですごく楽でした。(結論書いとけば原作知らない人も分かるよね…)
次回はプロトコル・オメガ2.0戦になります。
やっと翼の化身が出ます。ただちょこちょこ言っているように問題を抱えています。
何の化身か予想つく人もいるかな?
ちなみにこの小説ではオリジナル必殺技やオリジナル化身は基本出さないつもりです。
なぜならその辺を考案する発想力が私にはないので。オリジナル技考えれる人尊敬します。
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