それに伴って章タイトルを日常編からEXTEND STORYに変更しました。これで日常もイナダンもギャラクシーも書けます。
それでは今回は短めですが本編をどうぞ。
花も水も建物も、あたり一面何もない砂漠が広がる世界があった。砂塵が空を覆い世界を照らす太陽すらも煤けた荒廃した世界の片隅に一人の少女がいた。
両の目からあふれた涙も、愛を叫ぶ喉も、手の中にある宝物である花も、全てが枯れ果てた少女が立ち尽くしていた。
ホーリーロードスタジアムは熱狂の渦に包まれていた。
観客はこれから始まる試合を今か今かと待ち焦がれていた。
グラウンドには11人の少年たちと11人の男たち。
「やってまいりました!!夢のカードの実現です!サッカー最大の祭典、グランドエキシビジョン!今回はなんと世界一に輝いたメンバーを擁する大人日本代表、イナズマレジェンドジャパン!対するは前回のホーリーロードの強者たちを中心に構成された少年日本代表、新生イナズマジャパン!この両者がぶつかり合います!果たしてどのような展開を見せるのでしょうか!」
スタジアム全体から歓声がグラウンドにいる俺たちに注がれている。
ホーリーロードにラグナロクと観客の前での試合は初めてではない。
けれど今日のこの歓声はまた違った熱を感じる。
「遂にこの日が来たね、翼!」
「ああ!この試合に選ばれるために毎日練習してきたんだ!絶対勝とうぜ、天馬!」
サッカーをやっている人間なら誰しも憧れる日本代表イナズマジャパンの一員の座。
しかも今回の相手は円堂監督、いや円堂さんたちレジェンドジャパン。
この世界に生きるサッカー少年全員の憧れの存在。入学式の日にこの世界に生まれ変わった俺でも知ってる。当時の映像や現役で活躍してる風丸さんたちのプレーは何度も食い入るように見た。
普段は監督やコーチといった色んな形で関わってくれているが選手としては全員が憧れの人たちだ。
そんな人たちとサッカーできるんだ。熱くならないはずがない。
俺たち新生イナズマジャパンのメンバーは俺、天馬、信助、剣城、狩屋、神童先輩、霧野先輩、錦先輩、太陽、白竜、雪村さん。
雷門を中心にクロノストームで一緒に戦った太陽。それにホーリロードで活躍した雪村さんとまさかの白竜だ。この二人と一緒に戦うことになるとは思わなかった。
「お前ら気合入れてけよ!」
「日本代表の神サマ、素敵。」
俺たちのベンチには葵、水鳥さん、茜さんの雷門マネージャー陣がサポートに入ってくれていた。
「メイアも来れたら良かったのにね。未来に帰ってるんだよね?」
「ああ。ちょっと色々あってな。」
そう。メイアは今この時代にいない。とある事情で未来に帰っている。
「・・・・・」
「どうかした?」
「いや、何でもない。さ、整列だ。」
「うん!」
整列に向かいながら試合前のメイアとの電話のやり取りを思い返す。
「それじゃやっぱり・・・」
「ええ。連中の正体はまだ分からないわ。けれど力の反応が翼たちの時代に向かっているのは間違いない。恐らくその試合が重要なインタラプトになるわ。」
「分かった。なら選手として出る俺が動けば歴史への影響は最小限に抑えられるはずだ。」
「そういうことになるわね。私もフェイと一緒にそっちに向かってるわ。それまでなんとか頑張ってちょうだい。」
「了解。」
相手の正体が不明なので天馬たち他のみんなにはこの任務の詳細は話していない。
エルドラドに所属している俺たちで何とかしたいところだ。
「今日は胸を貸してやる!全力でぶつかってこい!」
「よろしくお願いします!」
両チームのキャプテン、天馬と円堂監督が握手を交わしてお互いポジションにつく。
任務は重要だけどこの試合へのワクワクは止められない。
日ごろお世話になってる円堂監督、ホーリーロードやゴッドエデンで力を貸してくれた吹雪さんた風丸さんたち、お日様園に遊びに行った時に良くしてくれたヒロトさん。恩人であり憧れのプロ選手と戦える機会にワクワクするなってほうが無理がある、
「さあ試合開始です!!!!」
「いくぞ剣城!」
「ああ!」
試合開始早々に白竜と剣城の二人が上がっていく。
ボールを持った白竜が凄いスピードで豪炎寺さんたちを抜き去った。
かと思えば冷静にパスを出したりもして良いコンビネーションだ。
「やるな!」
「けどこれ以上は行かせねぇ!」
だけど流石プロ。素早く白竜を囲み、剣城にもマークがついてパスコースを塞いできた。
すごい必殺技だけじゃなくてこういう基本的なプレーも目の前で見れて参考になる。
「ふっ。雪村!」
なんて思いつつも試合は動いてる訳でこっちもこのまま攻撃を終えるわけにはいかない。
白竜から雪村さんへのパスが繋がる。
「来い!豪雪のサイア!!アームド!!!」
すかさず雪村さんが化身を呼び出したかと思えばいきなり化身アームドまでして見せた。
俺たちが時空最強イレブン探しの旅を終えてから少し時が流れた。
それから今日に至るまでにホーリーロードで戦った相手と合同で練習する機会があった。
その時に化身アームドをやってみせた。俺たちだけが化身アームドを身に着けた状態で日本代表選考に臨んだり来年のホーリーロードを戦うのはフェアじゃないと皆で話し合って決めた。もちろんエルドラドの許可も得てる。そうして白竜や雪村さんたち一部のエース級の選手は化身アームドを身に着けた人もいる。俺は結構苦労した分落ち込んだけどメイアが慰めてくれたから良しとする。
「パンサーブリザード!!」
雪村さんが化身アームドの状態でパンサーブリザードを放った。
あの必殺技にも化身のサイアにもホーリーロードでは手を焼かされたけどあの時よりも明らかに強くなってる。
「強烈なシュートがレジェンドジャパンゴールを襲う!しかし円堂は動かない!」
そんな雪村さんのシュートを円堂監督がどう止めるのか。ボールの行方を見守るが円堂監督は迫りくるシュートに対して微動だにしない。
「あっと!ゴール前にDFが集結しているぞ!」
「やるぞ!」 「おう!」 「はいッス!」
「「「ディープジャングル!!!」」」
「そんなっ!?」
風丸さん、佐久間さん、壁山さんの必殺技は雪村さんのパンサーブリザードを完璧に抑え込んで見せた。
「仲間が必ず止めると信じていたのか。」
「ああ。やっぱりそう簡単にはいかないな。」
あのDF陣を破らないと円堂監督と勝負することもできない。
そうそう点はとれそうにない。
「綱海!」
「いぃぃぃやっほぉぉぉう!!!スパークルウェイブ!」
すかさず綱海さんがロングシュートを放ってきた。綱海さん、DFだけどロングシュートが得意なんだよな。ゴール前のピンチの状況から一気にゴールを決めるところを何度もTVで見てきた。
だからこそ
「俺が止める!アスタリスク・・・って」
シュートブロックのために必殺技の体勢に入ったところでシュートはコースを変えた。
「これはシュートではない!吹雪へのパスだ!!」
「しまった!?」「早い!?」
さっきまで中盤にいた吹雪さんが逆サイドに走りこんでいた。
霧野先輩と狩屋を一気に抜き去ってしまった。
「吹き荒れろ、エターナルブリザード!!」
「うわああっ!!」
「決まった~~~!!先制点は大人日本代表!!」
「凄い・・・」
「天馬・・・。ああ。いきなり見せつけられちまったな。」
ディフェンス、連携、シュート。
一つ一つのプレーが完全に俺たちの上を行ってる。
「吹雪先輩のシュートも、俺に手本を見せてくれた時とは威力が全然違う。」
雪村さんは同じプレーと教わった必殺技で実力を見せつけられた形だからな。
「けど・・・だからこそ負けてられない!」
「翼の言う通りだ。円堂さんたちは戦う指針を示してくれた。チームとして全てを出し切って戦うと。」
「・・・やっぱりサッカーって楽しいですね!みんな、サッカーやろうぜ!」
このチームが結成されたとき俺たち雷門のメンバーだけじゃなくて雪村さんや白竜も含めて満場一致でキャプテンは天馬に決まった。
あの旅を通じて天馬は本当に成長した。キャプテンとしてもプレイヤーとしても。
部活終わりにメイアも入れて三人でボールを蹴ることが増えた。MFの二人は互いに参考になるところも多いのかどんどん上手くなっていく。ちょっと嫉妬しそうになるけどそんな二人を相手に出来て俺も成長できてる実感があるし気を抜いたらすぐに置いていかれてしまう。
けどこうして一緒に戦ってると心強いし隣にいてくれるとどんな凄い相手とだって戦える気になる。
「「「おう!」」」
いきなり先制されたのにむしろワクワクが止まらない。
これがサッカーなんだな。
「戦いはいけないよね。」
「さぁ、始めるか。」
いかがだったでしょうか?
本作は本編完結後ということで黄名子がいなかったりと原作と変更点もあります。
また自分自身がダン戦はほぼエアプなのでほとんどイナイレ視点になります。お許しください。
次回はそこまで間隔空かずに投稿できるかと思いますので引き続きよろしくお願いいたします。
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