戦姫絶唱シンフォギアwith欲望の王   作:アニアス

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第三話 バトルとコンボとバイク

 

オーズがエルフナインとレイアを追いかけている時だった。

 

「あれは!?」

 

転んでいるエルフナインと街灯の上に立つファラの前に白い包帯を巻いた存在たちが現れたところを目撃した。

 

この白い包帯を巻いているのは『屑ヤミー』

セルメダルを2つに割ることでその欠片から生まれる存在。

攻撃力などに関して大したことはないが群れで襲いかかれば非常に面倒である。

 

「この世界で異常が起きてるってホントだったんだ!」

 

本来あり得ないことが起きている現象にオーズが驚いていると、屑ヤミーたちを押し退けて後ろから緑色の怪人が現れた。

 

「当然ヤミーもいるか…!」

 

オーズの敵であるヤミーが現れたことに納得をしてしまう。

 

緑色の怪人、カマキリヤミーは鎌を出現させて回転させ投げる構えを取る。

その先にはエルフナインがおり恐怖で震えて動けそうな様子ではない。

 

「マズイ!」

 

このままではエルフナインが危ないと思ったオーズが駆け出したと同時にカマキリヤミーは鎌を投げ飛ばす。

エルフナインの元へ着いたオーズは彼女を庇うように盾となりカマキリヤミーの攻撃を受ける。

 

「ぐっ…!?」

 

背中にダメージを受けてしまいその場に膝をつくも何とか堪えることができた。

一方うずくまっていたエルフナインが顔を上げたため仮面越しに目が合う。

 

「間に合って良かった…!」

 

目が点になりこちらを見ているエルフナインにどこも怪我がないことに安堵の声を上げてしまう。

立ち上がって振り返り、カマキリヤミーと向かい合うとその後ろにいた屑ヤミーたちが一斉に動き出す。

この世界に来て初めての戦闘となるため緊張しながらも構える。

 

「あ、あの…貴方は………?」

 

後ろからエルフナインが声をかけたため首だけ後ろへ向けるもすぐに前を向いてこう答える。

 

「僕はオーズ!仮面ライダーオーズ!!」

 

前世で最も好きだったヒーローの名前を名乗るとそれに答えるように一瞬マスクの目が光る。

 

「仮面、ライダー……?」

「またしてもイレギュラーの乱入…」

 

仮面ライダーなど聞いたことのないフレーズにエルフナインもレイアも唖然となってしまう。

 

「こいつらは僕に任せて、君は早く逃げるんだ」

「えっ?でも…!」

「大丈夫、道は僕が作るから」

 

心配になっているエルフナインを余所にオーズは向かって来る屑ヤミーたちへ駆け出す。

 

間合いを詰めて一体を殴ると後方へ吹き飛んでいく。

襲いかかる屑ヤミーたちを殴る蹴るなど次々と薙ぎ倒していく姿はまさしく戦士。

 

「はぁっ!」

 

するとオーズの胸に刻まれている虎のエンブレムが光り腕を駆け巡ると降り立たんであったトラクローが展開し鉤爪となる。

オーズはトラクローを用い屑ヤミーたちを斬り刻んでいく。

後ろからの攻撃も華麗にバク転をして着地したと同時にクロスして斬る。

 

「道を開けてもらうよ!」

 

今度は飛蝗のエンブレムが光り脚を駆け巡ると人間には出せそうにない跳躍力で飛び上がる。

そこから宙を歩くかのように屑ヤミーたちを蹴り飛ばす。

屑ヤミーたちが蹴り飛ばされたことにより、一本の道ができた。

 

「さぁ早く!今の内に!」

「は、はい!」

 

オーズはエルフナインを逃がすために敢えて道を作ったのである。

エルフナインはオーズに言われ箱を抱えて逃げ道を走りその場から去って行った。

 

「シャァ!」

「!!」

 

その時、カマキリヤミーが動き出し自前の鎌をオーズ目掛けて振り下ろす。

それを咄嗟にトラクローで受け止めてガードする。

 

「キシャッ!」

「はっ!ふっ!」

 

鎌とトラクローが火花を散らしながら何度も打ち合い激しい攻防が繰り広げられる。

しかし徐々にオーズが押して行き鎌を弾きながら胴体へ攻撃が届くようになっていき、

 

「これでどうだ!」

 

ついにカマキリヤミーの鎌を斬り落とした。

 

「シャッ!?」

 

その拍子にカマキリヤミーは屑ヤミーたちを巻き込みながら地面へ転がってしまう。

 

「これで決める!」

 

好機と見ると、右腰のオーズスキャナーを手に取りオーズドラゴンにスキャンする。

 

『スキャニングチャージ!!』

 

オーズドライバーから音が発させられ、オーズは脚に力を入れて高く飛び上がる。

飛び上がった後には赤、黄、緑の3つの大きなリングができる。

 

「セイヤァーーー!!」

 

するとオーズの背中に赤い翼が生え、脚を揃えて直立にリングを潜っていく。

そして最後のリングを潜りカマキリヤミーにキックが炸裂したと同時に爆発して周囲の屑ヤミーたちも巻き込まれる。

 

これがオーズの基本の技『タトバキック』である。

 

「よっと!」

 

着地して周囲を見渡すと、辺りにはヤミーの身体を作っていたセルメダルが散らばっている。

 

「やった!僕でもやれるぞ!」

 

勢いで変身し初めてのバトルで勝利を収めたオーズことアキラは嬉しさのあまりにガッツポーズを取ってしまう。

 

「あっ!アイツは!?」

 

ガッツポーズを取った直後、レイアのことを思い出し辺りを見渡すもその姿はなく、恐らくエルフナインの追跡を再開したのであろう。

 

「しまった…!ヤミーに気を取られてすっかり忘れてた!今から行って間に合うかどうか…ラトラータコンボで一気に…あ、そういえば…」

 

どうやってレイアを追いかけるか悩んでいると、ふと女神から貰ったリュックに何か入っていたことを思い出し中身を確認すると、コアメダルの他に直方体の箱が入っていた。

それにはボタンと硬貨を入れるような穴が開いている。

 

「………ひょっとして」

 

もしやと思いオーズは散らばっていたセルメダルの1枚を拾い直方体の箱へ入れてボタンを押すと、なんと箱が宙に浮きどんどんと展開していく。

そして最終的にはオーズが乗っていたバイク『ライドベンダー』へ変形した。

 

「やっぱり!これは便利だよ!」

 

原作とは違うがこれでいつでもバイクに乗ることが可能になる。

こんなものまで授けてくれた女神に感謝しながらオーズはライドベンダーに乗る。

 

「えーっと、エルフナインが向かったのは……」

 

エルフナインが何処へ行ったのか考えていると、向こうで黒い煙が上っているのを見つけそこにいると確信する。

 

「あそこか!」

 

そしてエンジン音を噴かせオーズはライドベンダーを走らせてそこへ向かうのだった。

 

 

 

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