最高最善の人理修復RTA 作:通りすがりのウォズ
今回は第三者視点がメインです。
「なんか、いける気がする」
真守は起動したライドウォッチを慣れた手つきで、ベルトに装填して回転される。
そして、初めて言う筈なのに、何処か言い慣れた言葉を叫んだ。
「変身!!」
『キングタイム!仮面ライダージオウ!オーマ!!』
背後に現れた身の丈を越えるある世界線では、最低最悪の魔王と恐れられたオーマジオウの石像の顔面より、ライダーの文字が飛び出して真守の仮面に刻まれた。
「祝え!数多の歴史を紡ぎ、全ての仮面ライダーの力を継承せし、我等の時の最終王者!!」
真守が変身すると、義妹である美遊が高らかにその変身を祝う祝言を唱える。まるで、誰かの役目を受け継いだかのように。
「その名も、仮面ライダージオウ、オーマフォーム!正に、生誕の瞬間である!!」
美遊の言葉が終わると同時に、グレイが変身したゲイツをアーマーから伸びた蜘蛛の脚で弾き飛ばしてジオウの存在にキルバスが気付く。
「お前は楽しめるか?小手調べといこうかぁあ!」
キルバスの体から煙が溢れると、それが形作りCDロストスマッシュ、キャッスルロストスマッシュ、オウルロストスマッシュ、スタッグロストスマッシュの四体が現れた。
「ただの再生怪人じゃないぞ。こいつらは、俺自身だ!やれ!」
キルバスの命令を受け、スマッシュ達がジオウに向かって駆ける。
ジオウは慌てることなく、ライドウォッチを取り出して起動させる。
『エグゼイド!』『ステージセレクト!』
エグゼイドの力を使い、荒野へと転移する。
そして、手を翳すとそこから衝撃波が放たれて、咄嗟に空を飛んで避けたオウルロストスマッシュを除いて吹き飛ばされた。
「美遊!」
飛んだオウルロストスマッシュは、ジオウを越えてその後ろに控えていた美遊へ襲い掛かる。
「大丈夫です。私も戦えます」
『ウォズ!』『アクション!』
いつの間にかベルトを巻いていた美遊は、手にしたミライドウォッチを起動してベルトに装填する。
「変身」
『投影!フューチャータイム!スゴイ、ジダイ、ミライ!仮面ライダーウォズ!ウォズ!!』
背後から飛び出した青いライダーの文字がオウルロストスマッシュに当たって落とすと、美遊が纏った仮面に刻まれる。
そして、右手を翳すと槍の武器、ジカンデスピアが現れて柄の部分にあるボタンをスワイプする。
『フィニッシュタイム!爆裂・DE・ランス!!』
起き上がろうとしたところに、脳天にジカンデスピアを突き刺されて注入されたエネルギーに耐えきれず爆発した。
「やるな、美遊。俺も負けてられないな。ハアッ!」
ジオウが両手を握ると、二つの剣の武器を合体させた大剣、サイキョージカンギレードが現れる。
『ジオウサイキョー!キングギリギリスラッシュ!!』
ジオウサイキョーのマゼンタの文字と共に伸びたエネルギー刃を纏って横凪ぎに振るうと、残りのロストスマッシュも爆発した。
「やぁあるじゃないか。だったら、これはどうだ!」
『Ready go!』
キルバスの姿が消えて、ジオウに蜘蛛の糸が纏わりついて蜘蛛の巣のようにその糸が網目状に広がる。
『キルバススパイダーフィニッシュ!!』
拘束を終えたキルバスから、巨大な蜘蛛の脚が伸びてジオウを突き刺すと轟音と共に土煙が舞う。
「さて、次はお前達の番だ」
勝利を確信したキルバスは、ゲイツとウォズに標的を変える。
しかし、二人は動かずまるでジオウが生きているのを確信しているようにキルバスは感じた。
「まさか!?」
慌てて振り返った先には、時計型の盾で防御して無傷なジオウの姿があった。
「終わりか?だったら、こっちの番だ。グレイ、美遊、いくぞ!!」
キルバスの一瞬の動揺、されど確かなチャンスを逃さず三人は動く。
『ビルド!』『クローズ!』『グリス!』
最初に動いたのは、ゲイツだった。
「ハアァァァ!」
『フィニッシュタイム!クローズ!キワキワシュート!!』
斧型の武器、ジカンザックスを展開して弓モードにすると、クローズライドウォッチを装填して必殺技を発動させる。
「舐めるなぁあ!」
龍の形となった矢を迎撃しやようと、キルバスは跳んだ。
しかし、キルバスの手をかわした龍は、体に巻き付いて拘束する。
『ライドウォッチブレイク!!』
「ヤァアッ!」
そこへグリスライドウォッチを装填したウォズが飛び蹴りを叩き込んで、ジオウの方へ蹴り飛ばした。
『フィニッシュタイム!ビルド!スクランブルタイムブレイク!!』
剣身にヘイセイと刻まれた武器、ライドヘイセイバーにビルドライドウォッチを装填したジオウは、すれ違い様にエネルギーを纏った刃を刻み込んだ。
「馬鹿な!?この俺が、また、人間如きにィィイイイ!!」
怨嗟の叫びをあげながら、爆発するキルバス。
それと同時に周りの景色も元の路地裏に戻り、ジオウ達も変身を解除する。
「ロード、申し訳ありません。お手を煩わしてしまい」
「義兄さん、大丈夫ですか?」
グレイと美遊は真守の体をペタペタ触りながら、怪我の有無を確認する。
「大丈夫だって。それより…」
二人を引き剥がした真守は、キルバスが倒れた辺りに向かうと、それには一個のライドウォッチと見覚えのある服装の人物が倒れていた。
「お知り合いですか?」
「ああ。ここによく居る、露店商の人だ」
脈があるのを確認して、傍に落ちているライドウォッチを拾う。
そのライドウォッチには、先程戦ったキルバスが描かれていた。
「キルバスライドウォッチ、だと!もしかして、さっき倒したキルバスは」
「恐らく、この露店商の方が、事故か故意によって起動して自我を乗っ取られたんでしょう」
「もし、誰かの仕業だとしたら!」
「ああ、結構不味いな」
三人が事態の深刻さを認識した時、路地にパチパチと拍手する音が響く。
「流石は、オーマジオウだ。あのキルバスをこう容易く倒すとはね」
地面に擦るほど長い白いマントを羽織り、全身が白色で統一された服装の女性が姿を現した。
「お前は?」
「僕はフィーニス。タイムジャッカーの一人さ」
警戒する三人にある程度の距離に近付いたフィーニスは、立ち止まり手を掲げた。
すると、三人の体にノイズのようなものが走り、動きを止められてしまった。
「オーマジオウ、君の持つライダーの歴史を貰うよ」
フィーニスが一瞬で真守の背後に回ると、肩に手を置こうとする。
「おっと、時間を止めれるのは、あなたの専売特許じゃないよ」
今度はフィーニスの体にノイズが走り動きが泊まり、代わりに真守達のノイズが消えて体が自由となった。
「残念だったね。あなたの野望はここまでよ」
新たに聞こえた声の方へ視線を向けると、そこには手を掲げたエリセがいた。
「そうか。エリセさんは、ツクヨミさんから託されたから」
「ええ。まだ感覚が慣れてないけどね」
エリセも合流し、フィーニスを尋問しようとした時、またしても、今度はフィーニスのノイズが消えて四人にノイズが走る。
「残念だったね。今回は、僕も一人じゃないのさ」
フィーニスの背後から、全身が黒色で統一された服装の男性が姿を現す。
「感謝するよ、ティード」
「いいから、さっさとやれ」
ティードと呼ばれた男性が、気怠そうな態度を崩さずに答える。
「はいはいっと」
再び真守の背後に移動してその肩を掴むと、真守の体から光の粒子が溢れてそれがフィーニスの持つブランク状態のライドウォッチに吸収される。
そして、用が済んだのか四人のノイズが消えて体が動くようになった。
「クソッ」
「ロード!」「義兄さん!」「師匠!」
フィーニスの言う、ライダーの歴史を強引に抜かれた為か、真守は体に力が入らず倒れてしまう。
「お前達の目的は、何なんだ!?」
「いいだろう。冥土の土産に教えよう」
ティードも懐からブランクウォッチを取り出すと、それがアナザーウォッチへと変化した。
「俺の目的は、ライダーの頂点に立ち、全てを支配することさ」
『クウガ!』
「そして僕は、始まりのライダーとなり、歴史を正しいものに修正すること!」
『イチゴウ!』
「「変身」」
フィーニスとティードが各々が持つウォッチを取り込むと、アナザーライダーへと変身した。
「間もなく、人理焼却が始まり歴史が一旦は白紙となる!」
「そして、カルデアによって修正は成されるが、間違った歴史は僕達が消す!」
動けない真守を抱えて、三人は撤退しようとするが空を翔べるアナザークウガに回り込まれてしまう。
「「今度こそ、邪魔はさせない!僕(俺)が、正しいライダーの歴史を創る!」」
「リボルケイン!」
四人に追い付いたアナザー1号が手を振り下ろして潰そうとした瞬間、何処からか刀身が輝く剣が飛んで来て弾いた。
剣が飛んで来た方向を見ると、日没の光を背にして一人の人影があった。
カツーンカツーン、と、その人影は靴音を響かせながら、ゆっくりと歩む。
「お前達の言うライダーの歴史って、醜くないか?」
18歳の誕生日までに(もう過ぎてる)アイコンを集めないといけないので、失踪しますね。
あくまでも、この世界ではって話ですので、独自解釈で公式とは性格が違ってたりと感じたら、ご容赦下さい。
平成がもうちょっとだけ続きます。