今の状況を説明しよう。
イウォークに連れられて村に来た後、私とレイアは歓迎されて仲間のような扱いを受けた。そこまでは良い。私とレイアが無事なのは良いんだ。
なんでルーク達が焼かれようとしているんだろう。
「アリス!」
「あれ、ダンタムまで……」
みんな揃ってここにいるなんて、答えは一つしかない。
「そういう趣味?」
「どう見ても違うだろ!助けろよ!」
ハンの言葉に、私とレイアが近付こうとすると、イウォーク達に邪魔をされる。
「OK、分かった分かった。ハン、ごめん。無理だわ。」
「なんだと!?」
3POによれば、C-3POを神だと思っているイウォーク達からの贈り物らしい。因みに、ハンはメインディッシュだとか。
「3PO、こう言え!解放しないと、魔法を使うぞって!」
「しかしルーク様、私に魔法など、」
「いいから言え!」
3POは言われた通りに伝えるが、効果はなかった。そもそも、ルークは魔法ではなく、フォースを使う。そんなんで、イウォーク達は騙されてくれるのかな。
「あああああっ助けてえええええ!」
3POの椅子がフォースで浮かび上がり、座っている3POは悲鳴を上げる。イウォーク達は怖がって逃げ惑い、慌ててルーク達を解放した。私とレイアを下がらせて、イウォーク達は3POに平伏する。
ルークの機転には脱帽だ。
レイアがルークとハンを抱き締めて、ダンタムが私の下へ駆けてくる。
「アリス!無事で良かった!」
「さっきまで丸焼きにされそうになってた人に言われたくないなぁ。」
半分は皮肉だ。意地は継続中だったのだから。そんなちっぽけな意地なんて無視して、ダンタムは抱き締めてくる。意地を貫くのはもうやめて、私も彼の背に腕を回す。
彼の温もりが、身体に伝わってくる。
これから起こる戦いが、嘘みたいに思えてしまう。
その後、3POは帝国のことをイウォークに話して聞かせた。中には、子供の目を隠すイウォークもいる。帝国は、どの種族にも脅威なんだ。
子供のイウォークが背中に乗ってきて、撫でてあげると恥ずかしそうに母親のところへ戻っていく。
3POの話が終わり、族長らしきイウォークが何かを3POに言う。
「素晴らしい!部族の一員に迎えるそうです!」
「望みが叶ったよ。味方はいないよりいた方がマシかな。」
ふとルークを見ると、賑やかなイウォーク達から離れ、どこかへ消えていく。弟子が考えていることは分かる。私もそれを追って、レイア達から離れた。
梯子を降りようとすると、誰かに手を掴まれる。
掴んだのは、ダンタムだった。
「何してんの!?」
「私の台詞だ。どこへ行く気だ?」
「………ルークを追おうと思って……」
「スカイウォーカーの行き先は、帝国軍のプラットフォームだろう。アリス、馬鹿な真似はやめるんだ。スカイウォーカーを連れて戻れ。」
つまり、行かせる気はないんだ。
だけど、ここで足止めされるわけにはいかない。
「………できない。」
「アリス!」
「ルークが皇帝に立ち向かうなら、私も戦わなきゃいけない。」
「充分戦っただろう!やめるんだ!」
「やめられない……終わらせたいの。」
私とシディアスの確執に、終止符を打つ。
結末がどうであれ、私がシディアスと戦うのは変わらない。戦いになるかすら怪しいけど。それでも、ルークの盾になるくらいはできる。やらなきゃいけない。
もう耐えるのは疲れたんだ。
「っ!………アリス。」
私から抱くと、ダンタムは戸惑う。
ダンタムだけじゃない。ルークにレイア、ハン、アナキンの結末も変えたい。全てを変える為には、覚悟が必要だ。
道は、自分で選びたい。
「………許して。」
キスをして、ダンタムの目を真っ直ぐ見上げる。
「アリス……?」
「何があっても、決して恨まないで。」
「どういう意味だ?」
「全部終わったら分かる。………ごめんなさい。」
ダンタムから離れ、梯子を降りる。
今でも、どうしたら良かったのか分からない。私が彼の為にできることはない。何をしても、ダンタムを傷付ける。彼を傷付ける前に、全部終わらせなくてはならない。
彼が生きているなら、私は嫌われてもいい。
「ルーク!!」
ようやく追い付いて、ルークを引き留める。
「アリス!?」
「投降する気なんでしょう?私も降る。」
「まさか、そんなっ……」
「皇帝は、私が降伏することを予期してる。今更変えようとは思わない。」
私の言葉に、ルークは怒りを露わにする。
「なぜ貴女は皇帝に与しようとしているんだ!?操られるのは分かっているはずだ!」
ルークにも、未来が垣間見えていた。
私がシスに降って、シディアスに操られる姿だ。そのヴィジョンを、私も瞑想の中で見ている。何度も見たそのヴィジョンに、毎度吐き気が襲っていた。
私は、大人しく従う気はない。
「ただ操られるつもりはないよ。安心して。」
「何か考えでもあるのか?」
「………一応ね。」
そうこうしている内に、私達は帝国軍の発着場の近くに着いた。
わざと音を立てて、トルーパーに気付かれるように姿を見せてやった。私達はすぐに囲まれて、膝をつくように言われる。当然、武器であるライトセーバーは取り上げられた。
「手を上げろ!」
「こいつは……!ヴェイダー卿にお伝えしろ!」
ルークは前で錠をされたのに対し、私を見たコマンダーは後ろ手に錠をしてくる。コマンダーは直に指示を受けているようで、私の首にブラスターを添える。
「抵抗すれば命はない。」
言う通りにすれば、ルークが抵抗しようとする。そんなルークに、私はやめるように言う。あえて投降したのに、抵抗したんじゃ意味がない。
「さっさと歩け!」
発着場に連れていかれ、私だけ首輪を付けられる。
ショック・カラーではないが、何かの仕掛けがあるようだった。
「来たか。」
エレベーターを出ると、ヴェイダーが待ち構えていた。コマンダーがヴェイダーにライトセーバーを渡し、トルーパー達は発着場から出て行く。私とルークは、無防備なまま取り残された。
今になって、皇帝が怖くなってきてしまった。
私が恐怖に耐えられるか、自信がない。
シークエル編、書くべき?
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いらん、完結しろ。
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伝説のクラッシュ・マスター早よ。
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作者の自由でOK。