船がコルサントに着き、私達ジェダイはアミダラ女王に付き従って歩く。
出迎えたのは、ヴァローラム最高議長とパルパティーン議員。ジェダイ評議会の面々がいなくて、思わず安堵した。
マスターがいたら、絶対に説教される。
アミダラ女王一行が去った後、クワイ=ガンが議長と話し合う。
「アリス、お前のマスターに連絡を。」
「え、私がですか?」
「お前が説明した方が早いだろう。」
冷や汗タラタラ。
自爆しに行けと、言われているような感覚だ。
「マスターが説明するのが妥当ではないですか?」
「良いのか?“全て”話すぞ。」
「喜んで連絡します!」
即答してしまった。
粗相がバレたくないから、自分で連絡するしかない。
議長達から離れ、コムリンクを取り出してマスターに通信を繋ぐ。長らく連絡していなかったせいか、ホログラムのマスターは怪訝な表情をする。これは、確実に咎められるやつだ。
『戻ったか、アリス。』
「はい。実は、いろいろありまして……」
マスターにケイト・ニモーディアでのことや、ナブーに向かったらクワイ=ガン達と鉢合わせたことも説明した。アミダラ女王がコルサントに来て、元老院の助力を求めていることも話した。
そして、肝心なことを頼んだ。
「マスター・クワイ=ガンが、評議会を招集してほしい、と。」
『了解した。』
「それと、ご存知でしょうが………」
『R7のことか。』
「申し訳ありません。」
やはり気付いていたみたいだ。気付かないわけないか。R7はマスターのドロイドだから。
マスターは溜め息を吐くと、口を開く。
『R7のことはいい。聖堂に戻るんだ。クワイ=ガンにそう伝えろ。』
「分かりました。」
議長達の下へ戻り、クワイ=ガンにマスターの言葉を伝える。
「マスター・クワイ=ガン、評議会が招集されます。すぐ戻るように、と。」
「分かった。」
「粗方は話してあります。ただ、マスターが戦った謎の戦士のことは、何と言っていいのか分からなくて………」
ダース・モールのことは言わなかった。言わなかったというより、言えなかった。この時代のジェダイ・オーダーは、シスは滅んだと信じている。パダワンの私が言ったところで、信じないだろう。
堅物連中め。
「構わん。私から話そう。」
「ありがとうございます。」
議長のシャトルに乗り、私達はジェダイ聖堂へと向かう。
議長のシャトルは、とても乗り心地が良い。ヴァローラム議長が飾りと言われるだけある。
シャトルがプラットフォームに着き、議長からハッチを降りていく。
マスター・ヨーダとマスター・ウィンドゥが迎えて、私はその後ろのマスター・プロに声をかける。
「マスター」
「アリス、何を見た?」
「何を、とは?」
「お前から、暗黒面の力を感じる。」
ヴィジョンは、暗黒面が関わると翳るらしい。映画でマスター・ヨーダが言っていた、“とばり”というものだ。だけど、私は暗黒面と繋がっていない。
ということは、マスターが感じたのは、これから起こることへの私の恐怖だ。
「恐れは暗黒面に繋がる。知っているだろう。」
「分かってます。でも、未来が怖いんです。」
怖いものは怖い。
なんで私がジェダイなんだよ。もっと普通に転生したかった。人生リセットしたい。
「鍛錬するのだ、アリス。話し合いが終わったら、ライトセーバーのトレーニングだ。」
「はい、マスター。」
R7-D4をマスターに返し、道場へと移動する。
最近、現実から逃げる為の瞑想が、逆にフォースに近付いている気がする。現実から逃げたいのに。パダワンになってから、何事も上手くいかない。
フォースの意志に、“逃げるな”と言われているみたいだ。
逃げるなと言われて、誰が言うこと聞くか。私は私の意志で行動する。何にも左右されたくない。
Let's my road!!