シスの聖地から帰還した後、私は司令部に訪れた。
ラックスの狙いが分かり、その報告をする為だった。
作戦会議室には、モスマ議長とライカン将軍がいて、私はまずラックス元帥の存在を示唆した。
ジャクーのシス寺院は、見つけてはならないものだ。大昔、その寺院が埋められた理由が遺物のせいなら、見つけてはならない。ラックスの手に渡れば、大惨事は免れない。
私は司令部で、コリバンで見たものを話した。
「コリバンで、確かめてきた。ガリアス・ラックスは、シスの遺物を使おうとしている。」
「フォースの使い手ではない、ただの人間に扱えるのですか?」
「重要なのは、信じることです。現に、シスの信者がその遺物で、大昔に虐殺をしています。」
モスマ議長の問いにそう答えた。
信仰心ほど、怖ろしいものはない。ジェダイやシスも、ある意味信仰だ。ジェダイは光明面を信仰し、シスは暗黒面を信仰する。
フォースの教会が存在するように、シスを崇拝するカルト集団も存在する。
私が寺院に見せられたのは、大昔のシス・カルトだ。
「どうすれば止められますか?」
「これから探します。シス寺院は、遺物の存在しか教えてくれなかった。現段階で止めるには、ラックスを押さえるしかない。」
プレイガスめ、教えるなら全部教えてよ。
あわよくば私を暗黒面に堕とそうとしてきたけど、遺物のことを教えてくれたのは感謝しよう。
「レイン将軍、もう一つ懸念がある。マス・アミダがラックスによって軟禁状態だ。」
「………誰だっけ?」
「大宰相だ。」
「あぁ、皇帝に侍ってた青い奴か。」
皇帝が死んだ今、帝国のNo.2は大宰相であるアミダに移る。
アミダは少し前にモスマ議長やレイアに人質になることを申し出たらしい。しかし、コルサントの外や軍に対しての実権はないに等しい。現在、アミダより上に立っているのは、ラックスだ。
アミダに人質の価値はない。
「ですが、彼は協定に署名できる唯一の人物です。アミダ大宰相を解放させなくては。」
目を閉じて、アミダの周囲をフォースで探る。
アミダの現状に、私は大丈夫だと断言した。
「なぜ大丈夫だと言い切れる?」
「嫌なものは感じなかった。大丈夫。アミダには意外な助けが現れる。」
そっちは放っておいて問題ない。問題は、シス寺院だ。フォースが関わる寺院は、普通では予想できないことが起きる。
コリバンで得た情報だけでは、何も解決しない。
「議長、しばらく艦隊を離れます。ジャクーで合流しましょう。」
「貴女一人で探すのですか!?」
「寧ろ、私一人の方が良いんです。寺院は何が起こるか分かりません。もしもを考えると、フォース感応者一人の方が対処できます。」
「危険なのは貴女も同じです。アリス、」
「ジェダイに危険は付き物です。大丈夫、私にはフォースが共にあります。」
愛弟子を呼び戻すわけにはいかない。ルークは、別の道でフォースの意志に導かれている。私がやらなければならない。
「必ずジャクーへ向かいます。」
「………分かりました。アリス、くれぐれも気を付けてください。」
「はい、議長。」
「レイン将軍、無事合流できることを祈る。」
「ありがとう、ライカン将軍。」
作戦会議室から出ていき、私はハンガーへと向かう。R7が待機するシャトルに乗り込んだ。相棒に通信を繋げてもらって、R7-D4はホログラムを映す。
通信の相手は、ダンタムだ。
『進展はどうだ?』
「難航してる。もう少し掛かりそう。待たせてごめんなさい。」
『アリス、焦ってはダメだ。手掛かりは掴んだんだろう?』
「一応ね。ラックスがシスの遺物を使う気なのは分かった。ただ、どうすれば防げるのか分からない。」
それを今から探しに行くと、ダンタムに言う。
『一人で行く気か?』
「ちゃんとチームだよ。心配しないで。」
R7がいるし、チームと呼べるでしょ。ドロイドもメンバーにカウントできるよね。私とR7-D4のチームだ。
『アリス、待っている。』
「うん、寄り道しないで帰るね。」
通信を切って、相棒を撫でる。嘘吐いたと言うR7に、ドヤ顔で言ってないと返す。私は嘘吐いてないもんね。
「嘘じゃないし。嘘は言わない約束は継続中だから。あんたがいるから一人じゃないでしょ?………誰が屁理屈だこの野郎。」
「R7の言ってることは間違いじゃないわよ。」
「っ!!!」
「そこまで驚く?」
サビーヌの声に、私は飛び上がるように振り向く。
なぜサビーヌが!しかも!隣の坊やは誰ぞ!エンドアの戦いでいなかったよね!?子供だからいなくて当たり前だけど!
「誰その子!?」
「見ての通り、子供よ。」
「サビーヌ、いつ産んだの?」
「あたしの子じゃないわ。ヘラの子よ。ジェイセン、おばさんに挨拶して。」
「え…?おばさん…?」
馬鹿正直に言わんでいい!
子供に言われるのは良いとしよう。サビーヌやエズラに言われたら、ショックでしかない。事実だけども。
「何か問題でも?」
「ありません……」
「ほら、ジェイセン、挨拶して。」
「ジェイセン…シンドゥーラ……」
「やばいめっちゃ可愛い。」
「清々しい程の笑顔ね。」
「ヤメナサイ。」
さて、本題に入ろう、
サビーヌが子供を連れてきた理由を問う。さすがに子供は付いてこないだろうけど、なんで私の乗るシャトルを見つけられたのか謎だ。人知れずシャトルに乗り込んだのに。
「ジェイセンが見つけてくれたの。父親が誰なのか、分かるでしょう?」
「いや、分かるけど……」
「ダントゥインにいるアリスを見つけたのも、ジェイセンよ。」
この子が私を探し出したのなら、納得できる。感じが母親そっくりだから、飛ぶことの方が好きなんだろうけど。ジェダイではなく、良いパイロットになりそうだ。
「マジか。将来有望だね。」
「想像以上よ。ありがとう、ジェイセン。お母さんに任務完了って伝えてくれる?」
「うん!」
ジェイセンはシャトルを降りて、颯爽と母親の下へ向かう。
「アリス、あたしも付いてくわ。」
「え、でも、やめた方が……」
「ルード議員に嘘吐くことになるわよ?」
「待って、嘘じゃないって!ていうかなんでそれ知ってんの!?」
「R7-D4、出発しましょう。」
「聞いてる?」
サビーヌ、大人になったなぁ。ヘラと同じように扱ってくる。ベリーショートヘアが、更に大人っぽく見える。
………大人の対応されているのか、私。
さぁ、次の目的地へ行こう。
寝違えの対処法を教えていただいた方々、ありがとうございましたm(_ _)m
大分改善したので、夭嘉は元気になりましたw