レイアは昏睡状態、リーダー陣は全滅。レジスタンスの総員は400名程に減ってしまった。しかも最悪なことに、スプレマシーが先陣を切っている。
スプレマシーに、スノークがいる。
奴は私と同じように、私の存在を感じている。
「アリス、頼みがあるんだ!」
ホルド提督がレイアの代理指揮権を任され、私は戦闘要員から外されていた。その最中、フィンとダメロン大尉、ローズ・ティコが私の部屋へ来訪したのだった。
瞑想をやめ、私は3人の話を聞く。
「何も聞かず、ホルド提督の気を逸らしてほしい。」
「フィン、それは無理だよ。」
「なぜだ!」
「私にも計画があるの。」
納得しないだろうけど、フィン達には大人しくしてもらわないと困る。ホルド提督の作戦も没になるし、私の計画も滞る。計画が難航すれば、歴史は私の記憶通りになってしまう。最悪、レジスタンスさえ消えかねない。
「私の計画にはホルド提督が必要でね、今は邪魔されるとまずいの。」
「だが、他にも打つ手はある!」
「例えば?」
「追跡装置のトラッカーを切るんだ。あんたも仕組みは知ってるだろ?」
ダメロン大尉の言葉に、私は肯定する。
クローン戦争時代、私はヴェネター級のクルーザーにいた。そのクルーザーにも、一種の追跡装置が搭載されていた。追跡装置の仕組みは、どれも根本的な構造は同じ。スプレマシーの追跡装置も、トラッカーを切れば無効化される。
ただし、乗り込めればの話だ。
誰が潜入する?スノークやレンがいるドレッドノートに、誰が潜入したいと思う?
答えは否。誰も入ろうとは思わない。
「スノークがいるから、警備は厳しい。そんな船に、どうやって着艦するの?」
「それは……今から考える。」
「ちゃんとした作戦ならまだしも、提督は許可してないでしょう?今の最高指揮官は提督で、私じゃない。あの人が許可しないなら、私は手を貸せない。」
「伝説では、貴女は誰にも従わないと聞きました。」
フィンの言葉に、大尉とローズも頷く。
誰だそんな伝説語り継いだ奴!!しかも良い意味ではなくて悪い意味だよね!?ジャクーの戦いではこれでもかと言うくらいに、モスマ議長に従ってたぞ!!
ちゃんと否定してから、私は3人に手を貸さないと再度告げた。
「私から言うとすれば……何もするな。それしか言えない。」
「分かりました。」
部屋を出て行こうとする3人を、私は呼び止める。
「この話は聞かなかったことにする。だから、独断行動はしないで、絶対に。」
フィン達は煮え切らない表情をして、部屋を出て行った。
これだけ釘を刺したんだ。劇中であったような、あんな無謀なことをしてほしくない。昔のように、犠牲者は出したくない。
「レイン将軍、ホルド提督がお呼びです。」
「分かった。すぐ行く。」
呼びに来たダーシー中佐に続き、ブリッジへ向かう。
呼ばれたのは、計画が始まるからだ。
計画は、レジスタンスが生き残ることから始まる。エピソード8の結末を変える為に、まずスノークとレンからレジスタンスを守ることが目的だ。レジスタンスが生き延びれば、希望は消えない。
「ホルド提督、予定は順調?」
「ええ、問題ありません。」
ブリッジのパネルを見上げて、燃料の移し替え具合を確認する。これなら、惑星クレイトまで保つ。問題は、レイがいつ帰るか、だ。
「アリス!」
「ダンタム、どうしたの?」
ブリッジに駆け込んだ夫が、息子が出て行ったと言う。司令部を後にしてダンタムに事情を聞くと、ビリーは小型艇に乗って行ったらしい。
まさか、ね?
「ビリーはフィン達と一緒だ。」
「大馬鹿息子!!」
元気が有り余りすぎる!!
いや、そんなことを言ってる場合じゃない。だけど、行き先はスプレマシーではないみたいだった。スプレマシーのトラッカーを止めに行ったんじゃないのは分かる。フィン達の目的地が分からない。
息子達を止めようにも、行き先が分からなくてはどうしようもない。
「………ダメロン大尉はどこ?」
「オーガナ将軍のメディカルルームだ。」
「問い質してくる。」
何かを察したのか、ダンタムは苦笑する。
ダンタムにも、持ち場がある。その彼に鞭役をやらせるわけにはいかない。今回の鞭役は、私の務めだ。
「お手柔らかにな。」
「アハハ、できると思う?」
「アリス」
「嘘、ごめん。じゃあ、ちょっと行ってくる。」
レイアが眠るメディカルルームへ向かう前に、私はブリッジへ戻る。
ホルド提督が現行している作戦を、小さな命令違反で妨げたくない。彼女の作戦が失敗すれば、レジスタンスは半壊してしまう。来たるべき戦いに備えて、戦力は減らすわけにはいかない。
こうなったら、計画を強行するしかない。
「提督、私は少し手が離せなくなる。何かあったら呼んで。」
「どうされたのですか?」
「ビリーにお灸を据えようと思って。」
「何のことか把握しかねますが……分かりました。事態が変わりましたら、コニックス中尉を向かわせます。」
ブリッジから出て、ようやくメディカルルームへ向かった。
ファースト・オーダーは、相変わらず攻撃を続けている。逃がさないという意思表示だ。奴らは、艦隊の燃料が切れるのを待っている。
映画と同じように。
だが、今回はそうはさせない。
今は私がいる。未来を知る私という存在が、レジスタンスと共にいるんだ。わざわざ敷かれたレールを歩くつもりはない。
未来を選択するのは、自分達なのだから。
皆様、ご心配をおかけしましたm(_ _)m
今ではクローンウォーズを観て笑い悶える程元気です←
【追記】
因みに、ドゥークーオビ=ワンアナキントリオ回で爆笑してますw