【完結】ジェダイ(仮)になりました。   作:夭嘉

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雛は巣立つ

輸送船がクレイトに着陸し、レジスタンスはかつての反乱軍基地に入る。思った通り、設備は全て残っていた。他の輸送船も到着して、私は全員が中に入るのを見届ける。

 

最後にレイアが残り、防護扉の前で私の方へ向く。

 

 

「アリス、計画には貴女が一番重要よ。」

「必要なのは私じゃない。ルークと、レジスタンスが必要なの。」

「ええ、分かっているわ。けど、ルークが戻らない今、貴女が必要よ。」

 

 

レイアの言葉を肯定できなかった。

 

私の計画ではルークが、希望であるジェダイの象徴になるはずだった。その計画の為に、ルークに全てを教えたんだ。だけど、弟子は戻らない。

 

レジスタンスには、ルークが必要なのに。

 

私の弟子は、自ら闇の中に引き篭もってしまっている。

 

 

「アリス、中に入れ。」

「………うん。」

 

 

ダンタムに腕を引かれ、奥へと入る。

 

R7-D4に基地の電源を入れさせて、私とダンタムは真っ直ぐ格納庫へ向かった。

 

格納庫には古びたスピーダーがあるはずだ。劇中通り、残っているスピーダーを使いたい。長く使うことはないから、多少のガタは仕方ない。

 

 

「えぇ!?」

 

 

格納庫のシャッターが開かず、つい足で蹴る。

 

 

「そこまでしなくても……開いた。」

「困った時は足を使おう。」

「お行儀が悪いぞ。」

 

 

ダンタムに言われるが、開けば何でもいい。

 

機械は力任せで直るものだよね?あれ?違う?機械に嫌われてるから、そうだと思ってたわ。

 

格納庫には、しっかりとスピーダーが残っていた。

 

 

「レイン将軍!敵襲です!!」

 

 

コニックス中尉に呼ばれ、防護扉へと走る。ファースト・オーダーがこんなに早く降りてくるなんて、予期してなかった。今はできることをやるしかない。

 

外の景色が見えて早々、TIEファイターのレーザー砲が基地内に飛んでくる。

 

 

「伏せろ!!!」

 

 

大尉の怒声に、私達は伏せて物陰に隠れる。

 

その直後、ファースト・オーダーのシャトルが防護扉の隙間を抜けて飛び込んできた。中にいるトルーパーを狙い、レジスタンスは一斉攻撃する。レイアもブラスターを持ち、全員がシャトルを攻撃した。

 

 

「待って!撃たないで!私達よ!」

「撃つな!!」

「やめろって!!」

 

 

聞き覚えのある声に、大尉が攻撃を止めるように叫ぶ。

 

 

「撃ち方やめ!撃ち方やめ!!」

 

 

顔を出したローズとフィン、ビリーに、レジスタンスは止まる。

 

私は視線が合ったビリーを、フォースで引っ張り出して、目の前に落とす。蹲る息子に、笑顔でおかえりと言ってあげた。私の表情に、ビリーの口端が引き攣る。

 

落としたのはわざとです。

 

言い付けを無視した息子は叱らないと。

 

 

「た、ただいま……」

「ウィリアム、何か言うことは?」

「………勝手に行動してすみませんでした。」

 

 

だけど、息子が無事なことに変わりはない。ビリーを抱き締めて、ようやく安堵する。これで、家族3人が揃った。

 

 

「再会を喜ぶのは後だ、アリス。」

 

 

ダンタムに宥められ、私達は行動を開始する。

 

司令部は携帯用の戦況分析コンピューターを開き、大尉はシールドを上げさせる。シールドが上がれば、軌道からの攻撃は防げる。ただ、地上に降りてきたら、どうしようもない。

 

 

「残ったエネルギーはどうするの?」

 

 

私が聞くと、大尉は助けを求めると言う。戦い続けるレジスタンスに、力を貸してくれる者がいるはずだと。ファースト・オーダーと戦う為に、勇気を出す者達がいてほしいと、大尉やレイアは願っている。

 

 

「私の個人コードを使って。助けが来るかどうか、最後の希望よ。」

 

 

私には、助けてくれる人がいると思えなかった。

 

ルークは不在、私も大して力になれない。それなのに、誰が手を貸してくれる?ジェダイでさえ敵わないのに、無理だ。

 

 

「私がもっと強ければ……」

 

 

ダメだ。こんなことを考えていては、暗黒面に呑まれる。力に固執すれば、暗黒面に取り込まれてしまう。

 

腰のヒルトを握り締めて、宙を見つめた。

 

その後、私が開けた格納庫からローズが戻り、大尉が残っていた武器を聞く。

 

他にも、腐りかけの弾薬や砲弾があったらしい。ローズ曰く、スピーダーはまだ使えると判断してくれた。欠けた部品は大したものでもなく、充分役に立つという。

 

ジェネレーターを見ていると、嫌なものを感じた。

 

 

「どうしたの?」

「レイア、何か来る。」

 

 

調整する手を止め、レイアにそう返す。

 

次の瞬間、地響きがした。何かを引き摺るような音に、劇中で見た兵器を思い出す。フィンを呼んで、外の兵器を確認してもらった。

 

フィンは外を覗き、その兵器の名を呟く。

 

 

「バッタリング・ラム・キャノン……」

「何だって?」

「デス・スターの小型版だ。こんな扉、簡単に消し飛ぶ。」

 

 

やっぱり、あのキャノンだ。

 

私達が反撃するにしても、防護扉は抉じ開けられる。あんなものを撃たれたら、基地は崩壊する。こちらにはスピーダーしかないのに、これでは負け戦だ。

 

 

「どう対抗する?」

「こっちはスピーダーしかない。スピーダーで、どこまで戦えるか……」

「それでもやるしかない。」

 

 

レジスタンスの面々に、大尉が戦うと言う。

 

 

「俺も戦う。」

「ビリー、」

「母さんが戦う必要はない。俺が戦う。」

 

 

ウィリアムの言葉に、私は拒んだ。

 

息子が戦う前に、私が戦わなくてはいけないのに。自分だけ戦わずにいるなんてできない。ファースト・オーダーの目的は、私とルークなんだから。

 

 

「父さん、許してくれるよな?」

「ああ。」

「ダンタム!」

「アリス、言っただろう。ビリーはもう大人だ。行かせてやれ。」

「っ……」

 

 

俯く私に、ビリーが声をかけてくる。

 

 

「母さん、ごめん。」

「………分かった。でも、無茶しないで。昔の私みたいに……」

「しない。両親の名にかけて誓う。」

「“ポー”」

 

 

大尉ではなく、彼を名前で呼ぶ。驚く彼に構わず、私はもう一度名前で呼んだ。今の私はジェダイではなく、将軍でもない。

 

 

「勝つ為の戦いではなく、生き残る為の戦いをして。」

「ああ。」

 

 

大尉を先頭に、パイロットは格納庫へ走る。

 

吐き気がするような気配に、私は外を覗く。だけど、この気配はレンのものじゃない。レンは、もっと突き刺すような感じだ。

 

得体の知れない嫌悪感に、息が詰まりそうだった。

 

根本的に、何かがおかしい。

 

 






一昨日が給料日だったので、スターウォーズ書籍買い漁りましたwww
反乱者たちのコミック(LINE漫画)面白いw

あと「レジスタンスの復活」と「ダース・プレイガス」の文庫本も買いました!
みんながダース・プレイガス面白いと言うので、フォースの導きに従って買いましたよ←
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