【完結】ジェダイ(仮)になりました。   作:夭嘉

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ドゥークー伯爵を攻略しよう

セレノーに着いて早々、ドロイド軍の艦隊がシャトルを出迎えた。いくら原作知識があっても、ドロイド軍が展開してるとは思わないでしょ。

 

攻撃されたくないから、私はすぐ投降した。ただし、捕虜になったわけじゃない。

 

ドゥークー伯爵?もう見つけたよ。

 

というか、目の前にいますから。

 

 

「何年ぶりだ、アリス・レイン?」

「あんたがジェダイ・オーダーを去って以来かな。出て行ったのって何年前?」

「8年前だ。」

「あ、じゃあ8年ぶりか!」

 

 

バトル・ドロイドに突かれて、ドゥークー伯爵の屋敷に連れられてきた。R7も引き摺られてきて、隠れるように私の後ろに逃げる。

 

 

「ここへ何をしに来た?」

「たまたまだよ、たまたま。」

 

 

ドゥークー伯爵は、私の言葉を信じていない。

 

ただのジェダイ・ナイトが、外縁部までアストロメク・ドロイドといるなんてあり得ないからだ。どう見ても、任務の最中にしか認識してもらえない。

 

 

「真偽は、この際どうでもいい。重要なのは、この後の行動だ。」

「どうするの?」

「ここまで来た理由が何であれ、察しは付いているだろう。軌道上のドロイド艦隊と、何より、もう私がジェダイではないという事実がある。」

 

 

ドゥークー伯爵は歩きながら、その2点を周知しているはずだと指摘してくる。私の背後に回って立つと、更に続けた。

 

 

「私がジェダイではないということは、どういうことか分かるだろう。」

「あぁ、シスになったってことでしょ?」

「やはり、お前はどこかおかしい。」

 

 

勢いよく振り向くと、ドゥークー伯爵は心底嫌そうな顔で私を見ていた。

 

 

「何、おかしいって?どこがおかしいわけ?」

「私には、偉大なマスターがいる。師はお前のことを話していた。」

「それは光栄なことで。最近マスター・ヨーダと会ったの?」

 

 

知らないふりして、すっとぼけた。

 

彼のマスターは、今はただ一人しかいない。ドゥークー伯爵は、間違いなく暗黒面にいる。

 

 

「そこだ。ジェダイのお前には、私が暗黒面にいることが分かるはずだ。なのにお前はマスターと言って、ヨーダの名を口にした。一体何を知っている?」

 

 

さっきの嫌そうな顔はそれか。

 

ジェダイは、暗黒面の事柄は見えなくなる。自分とマスターだけが見ていたものを、なぜか私が知っているという事実に、嫌悪感を抱いているんだ。

 

ドゥークー伯爵に向き合い、私は笑顔を浮かべた。

 

 

「あんたのマスターは何て?」

「とても興味深い、と。」

「ふーん……あんたは?」

「まるで異物だ。なぜマスターはお前なんぞに興味を持たれるのか、甚だ疑問に思う。」

 

 

異物って失礼な!

 

だけど、異物といえば異物だ。私はこの世界にとって、異物には違いない。それなのに、ここまで歴史通りなのが不思議だ。

 

 

「えっと、私はあんたに嫌われてるってことでOK?」

「そういうことだ。」

 

 

oh my god!!

 

これって死亡フラグ?

 

 

「あの、さ、その……殺さないよね?」

「殺してほしいのか?」

「嘘!?」

 

 

自殺願望なんてありません!!

 

 

「殺してやりたいが、マスターはお前を見込んでいる。レインを殺せば、私の命も危うい。」

「ぶふっ……!」

「何がおかしい?」

 

 

思わず吹き出してしまった。

 

ここまで歴史通りにいってるなら、私の生死は関係ない。死んだところで歴史は変わらないし、殺さなくてもどこかで死ぬかもしれないんだから。いや、死にたくないけどね。

 

 

「いや、その……私を殺したところで、良くも悪くもならないし、変わらないでしょ!」

 

 

自分のライトセーバーを取り出し、ドゥークー伯爵に差し出す。彼が受け取ったところで、本当に私を殺そうとはしないだろう。

 

 

「試してみる?」

「気に食わん女だ。」

「それはどうも。」

「今のは侮辱だ。」

 

 

知 っ て る 。

 

ライトセーバーを返され、私は用は済んだとばかりに帰ろうと背を向ける。

 

しかし、帰らせてもらえなかった。

 

 

「殺さないとは言ったが、帰すとは言ってないぞ。」

「まだ何かあるの?」

「ジェダイのお前が、ここにいるという事実がある。このセレノーから去るには、我等の力となってからだ。」

「え、嫌いなのにスカウト?」

「多くの者やドロイドが見ている。黙って帰すわけにはいかん。」

 

 

仮にもジェダイが、シスに加担できるわけないじゃん!

 

 

「えっと、ごめん、それは無理かな〜」

「アリス・レイン、もっと賢いと思っていたが、違ったようだ。」

「賢いって意味、理解してる?」

「その言葉、そのまま返そう。」

「R7!」

 

 

怯えていたドロイドに指示すると、R7は煙を出す。

 

私はその煙に乗じて、R7と一緒に屋敷の出口へと走る。あちこちから現れるB1バトル・ドロイドは、ライトセーバーとフォースを駆使して倒していった。

 

シャトルに着き、急いでエンジンを蒸す。

 

 

「R7!どこでもいい!早く!」

 

 

適当に座標を入れさせて、すぐハイパースペースへと入る。

 

ドゥークー伯爵と会って分かったことといえば、奴とシディアスは私を認知したということだ。

 

何がシディアスの興味を引いたのか、全く分からない。アナキンと同じくらい興味を持たれるって、何をしたら関心を持つんだよ。

 

ドゥークー伯爵に嫌われるなんて、今後が不安だ。

 

 

クローンウォーズ編 、書くべきか?

  • いらん。必要ない。
  • 作者にお任せ。
  • 書け。絶対書け。
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