他のジェダイが観客席に向かう中、マスター・ウィンドゥは貴賓席の方へ行く。
もしかしなくても、貴賓席にドゥークー伯爵いるよね?
「あの、マスター?」
「どうした?」
「私は観客席に……」
観客席に行きます、と言おうとしたら、貴賓席に着いてしまった。マスター・ウィンドゥはジャンゴ・フェットの首にライト・セーバーを添える。
その時のドゥークー伯爵の楽しそうな顔よ……
「マスター・ウィンドゥ、貴方も来てくれたか。」
「パーティーは終わりだ。」
あのシーンを目の前で見ることになるとは!
それを合図に、アリーナに潜入していたジェダイ達はライトセーバーを一斉に取り出す。観客席のジオノージアンは逃げていき、代わりにバトル・ドロイドが出てくる。
ドゥークー伯爵は私を見て、それはそれは嫌そうな表情をする。
私が伯爵のことを報告したって、気付いてる。
「アリス・レイン、懲りない女だ。」
「私がただ逃げるとでも?」
マスター・ウィンドゥの視線を無視して、伯爵に笑顔で応対する。
それから、ガンレイの前に立つ。
「ガンレイ」
「どいつもこいつも!目障r、げふっ……!」
あまりのウザさに一発だけパンチ。
フォースを使わなかったことを褒めてほしい。使っていたら、ガンレイは気絶していたと思う。これで気が晴れた。
「勇気は買うが、愚か者だな、友よ。多勢に無勢だぞ。」
「そうかな?」
「そうとも。」
そこへ、B2バトル・ドロイドが投入される。
「ジャンゴ!レインを殺せ!」
ドロイドのレーザー弾を跳ね返していると、ジャンゴは私ではなくマスター・ウィンドゥに火炎放射を向ける。
こんなところまで歴史通りかい!
「ジャンゴ!なぜ殺さない!?」
「あんたも浅はかだな。」
「何だと!?」
「伯爵の主が、機嫌を損ねたらどうする?」
これは好機。
ライトセーバーを取り出すと、それに反応してジャンゴがブラスターを撃ってくる。甘い射線に、私は笑みを浮かべながら貴賓席から飛び降りる。
フォースを使って着地すると、マスター・フィストーが私の背後から撃ってきたドロイドを、一刀両断で倒した。
「背後に気を付けろ、レイン。」
「はい、マスター。」
人と戦うよりはいいけど、ドロイドだと気配がないから戦いにくい。機械音くらいしか参考にならない。
多勢に無勢は本当だ。
バトル・ドロイドがたくさん押し寄せてくる。多くのジェダイが倒れていった。私が倒れるのも、時間の問題だ。
「アリス!後ろだ!」
ライトセーバーを逆手に握り、背後のB2バトル・ドロイドを貫く。
倒れたドロイドを見下ろし、私はオビ=ワンにドヤ顔する。
「知ってる。」
思考をフル回転させて、この状況から脱出する方法を練る。
しかし、いくら考えても打開案は見つからない。クローン軍はまだ来ない。到着までに凌げればいいけど、そう長く保たない。
「アリス!」
オビ=ワンの声に伏せると、カマキリみたいなクリーチャーが襲いかかってきた。このクリーチャー、アクレイって名前なんだってさ。切られたら痛いだろうな。
そのアクレイは、オビ=ワンが倒してくれた。
「さすがオビ=ワン!」
「ふざけてないで戦え!」
「すみませんでした。」
そうこうしている間に、ジェダイはドロイドに囲まれてしまった。危機感を感じた瞬間、ドロイドは攻撃を止める。止めたのは、ドゥークー伯爵だった。
「ジェダイの歴史に名を留める、見事な戦いだ。だが、もう終わりだ。降伏しろ。命だけは助けてやる。」
降伏したら、ドゥークー伯爵の思惑に乗せられる。
ジェダイだけでなく、私も。
「交渉の為の人質にはならないぞ!」
「そうか……残念だ、古き友よ。」
ドロイドは、私達にブラスターを向ける。
「アリス・レイン、最後に言い残すことはあるか?」
ドゥークー伯爵、なぜ私に振る?
「くたばれ!」
言葉が汚いのはご容赦ください!
受けて立とうと思って、ライトセーバーを構える。何度もフォースと繋がってるけど、生き残れる気がしない。
私もついに死ぬのか。
「見て!」
パドメの言葉で上を見ると、ガンシップが降りてきた。
正式には、低空強襲トランスポートという名前らしい。長ったらしいから、ガンシップでいいでしょ。
私も反撃しつつ、ガンシップへと乗り込む。
アリーナを離れ、クローン軍が投入されたことでジェダイの少数は生き残った。オビ=ワン救出に駆け付けたジェダイは多かった。なのに、大多数が死んでしまった。
ジェダイのフォースが翳っている証拠だ。
なんかもう、ジェダイとかシスとか関係なく、隠居したい。今思えば、あの水戸黄門様の気持ちが分かる。どうして引退したのか、理解できる。
「つかまれ!」
オビ=ワンの怒声に、手摺りを掴む。
「燃料タンクの上を狙うんだ!」
アナキンの指示に、クローン・トルーパーは正確に狙い、通商連合の燃料タンクを撃ち落とす。
こちらも攻撃はしているけど、対空砲が怖い。いや、だって、隣を飛んでいたガンシップが撃ち落とされてるんだよ。そりゃビビるよ。
「通商連合の母船だ!」
「トルーパー!母船を墜として!」
「了解。」
砲撃手は、次々に母船を撃ち落としていく。
元の世界でも、戦争を体験したことはなかった。
私は今、戦争の最中にいる。それも、戦う側に立っている。現在見ているものは、写真や資料で見たものとは全く違った。
本物の戦争は、とても恐ろしい。
クローンウォーズ編 、書くべきか?
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いらん。必要ない。
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作者にお任せ。
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書け。絶対書け。