【完結】ジェダイ(仮)になりました。   作:夭嘉

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皆様、お久しぶりです。
突然のコラボ企画が発端しましたw
今回は「共和国の旗の下に(作:旭日提督様)」とのコラボです。
IFストーリーで、求婚騒動の直後のお話となります。

久しぶりすぎて上手く書けているか自信ないwww

どうぞお楽しみくださいませ!!





【番外編】噂のジェダイ【コラボ企画】

人の噂も七十五日、そんな諺がある。意味は、2、3ヶ月もすれば噂は消えるというもの。そう、2ヶ月半もすれば噂はなくなるんだ。

 

だが、現実は違う。

 

誰だよ75日もすれば噂は消えるとか抜かした奴!!寧ろ75日かけて噂が広まったわ!!!

 

その噂というのは、以前ルード議員が私に求婚したことだ。

 

オビ=ワンと私がジェダイ評議会に報告したのは良い。その評議会が、今度は元老院に報告して、元老院のオフィス・ビルを警備するクローン・トルーパーにまで伝わってしまった。そのトルーパーは他のトルーパーに話し、もう知らないクローン・トルーパーはいないんじゃないかというくらいだ。

 

評議会のマスター達経由で他のジェダイにも知られたし、いい迷惑だ。

 

オルデランの軌道にいる私の旗艦でも、当然噂は広がっている。

 

こんな時だけ謹慎命令が欲しい、外に出たくない。

 

そんな中、提督に呼ばれてブリッジに行くと、オペレーター達の視線がめちゃくちゃ痛い。

 

 

「レイン将軍、〈ヴィンディケーター〉より通信が入っております。」

 

 

〈ヴィンディケーター〉といえば、確かシャルロット・フォン・ブリュッヒャーというジェダイの旗艦だ。彼女は先輩ジェダイで、美人な上に、マスターから優秀なジェダイだと聞いている。パダワンもいて、面倒見も良いと言う。

 

その〈ヴィンディケーター〉から、一体何の用なんだろう。

 

 

「繋げて。」

 

 

提督に指示すると、プロジェクターにマスター・ブリュッヒャーが映る。

 

前の世界で、どこかで見たような顔だ。もしかしたら、私と同類かもしれない。記憶が薄れて思い出せないが、どうでもいい。

 

 

『マスター・レイン』

「マスター・ブリュッヒャー」

 

 

私達は、お互いにマスターの敬称を付ける。これは、敬意を込めた言い方だ。彼女の本音は分からないけど、私は敬遠の意味で使っている。

 

 

『畏まらなくていい。同じナイトだろう。』

「貴女の方が先輩ですから。目上のジェダイに対して普通の態度かと思いますが?」

『そんなもの、建前なのは分かっている。何、遠慮はいらないさ。私達は同じ“ジェダイ将軍”じゃないのかい?』

 

 

何この人面倒臭い。せっかく距離空けたのに。まるで他人行儀を許してくれないようだ。

 

仕方ない、合わせよう。

 

 

「分かった。それで、用件は?」

『いきなり温度下げすぎじゃない?』

「これが私の素なんで。遠慮はいらないと言ったのはそっちじゃん。」

『本題に入ろう。指令書は見たかい?』

 

 

指令書………?

 

 

『その様子だと、ホロニュースも碌に観ていないようだね。』

「私は何も知らない聞かない………」

『えっ、アリス、』

 

 

問答無用でプロジェクターを切る。

 

こんな時に任務なんて出たくない。議員に求婚されたなんて、きっと夢だ。うん、ただの夢なんだ。

 

建前ではジェダイだからと断ったけど、私は元老院議員を振ったんだ。

 

 

「指令書ですが、任務ではありませんよ。」

「へ…?」

 

 

提督の言葉に、気の抜けた声を出す。

 

さっきの彼女の言葉から、てっきり私もマスター・ブリュッヒャーと一緒に駆り出されるものだと思っていた。

 

 

「どういうこと?」

「ジェダイ評議会から、聖堂への帰還命令です。」

「え、なんで?」

「将軍、分離派で貴女の賞金額が上がったようです。」

「それこそなんで!?」

 

 

私はただのジェダイなのに。ドゥークー伯爵の私怨とも思えない。私が賞金稼ぎに狙われたところで、損する者はいないはずだ。

 

 

「事態は深刻なようです。」

 

 

提督の深刻そうな顔に、私は指令書の指示に従い、

 

 

「ません!!!誰が従うか!!!」

「レイン将軍!ダメです!お戻りを!!」

 

 

トルーパーの声を無視して、1人で適当なシャトルに乗り込む。

 

ハンガーのハッチが閉じられる前に、私は急いで発進させた。

 

 

「ふぅ…」

 

 

ハイパースペースに入り、私は安堵する。

 

通信機が何度も鳴っているが、出たくない。この光り方は評議会だ。時折〈ヴィンディケーター〉らしき周波数からも受信している。どっちも出たくない。

 

 

「熱りが冷めるまで、」

「逃がすわけないでしょう。」

「オバケ!!!」

「失礼な奴め。」

 

 

突然現れたマスター・ブリュッヒャーに、私はなぜか正座させられた。

 

こんなの、マスターに叱られた時以来だ。

 

 

「任務から逃げたのは何回目?」

「覚えてないなぁ…」

「アリス、全部聞いているからね。」

「数えてんの!?」

「はぁ…先が思いやられるな……」

 

 

呆れられつつ、彼女は私に指令書の中身を明かす。

 

要約すると、コルサントに帰還してクランの指導に回れとのことだった。

 

私本人が動いて複雑化させないように、という評議会の意図なようだ。

 

オルデランの防衛線には、私の代わりにマスター・ブリュッヒャーが一時的に着任するという。彼女がいた艦隊には、彼女のパダワンがいるから問題ないらしい。

 

しかし私が逃げたから、彼女が私をコルサントに連れ戻す任務が与えられたらしい。

 

………解せん。

 

 

「コルサントには戻りたくないお願いしますマスター・ブリュッヒャー!!」

「そんなに嫌なの?」

「だって私が求婚された話が広まってるじゃん……」

「アリスは恋愛についてどう思ってるんだい?」

「え?」

 

 

ジェダイにとって語られることのない話題に、聞き返してしまった。

 

この問いを投げてくるということは、彼女は恋愛に否定的ではないということだ。恐らく、評議会やマスター達は知らないだろう。あるいは………

 

 

「私は恋愛する気はないよ。」

「どうして?求婚を受けて、ジェダイをやめて幸せになればいいだろう?」

「簡単に言うけど、ジェダイは掟に誓ってる。愛情はタブーだと知ってるでしょ。」

「本当にそれだけ?」

「やめて。」

 

 

尚も揶揄ってくる彼女に耳を塞げば、いつの間にかコルサントに着いていた。

 

行政区の宇宙港に着くと、マスター・プロとルード議員が待ち構えていた。私は思わず船の奥に逃げ、ルード議員に見えないように物陰に隠れる。マスター・ブリュッヒャーはそれに気付くが、あえて何も言ってこなかった。

 

私は隠れながら、マスター・ブリュッヒャーとマスター達の会話を聞く。

 

 

「アリスはどうした?」

「噂が広まりすぎたのが嫌で、逃げちゃいました。」

「ブリュッヒャー、お前が連れ戻すはずでは?」

「いや、マスター・プロ、レイン将軍は簡単に見つからない。」

「なぜそう思うんです?ルード議員」

「レイン将軍は誰も巻き込まず、身を潜める方法を知っている。行動のみならず、当たり前の感情すら隠す。そんな彼女を見つけるのは不可能だ。」

 

 

ルード議員の声が、どこか寂しそうに聴こえた。もう求婚はしないと言っていたけど、まだ私への感情がある。このまま会わない方がいいかもしれない。

 

 

「ブリュッヒャー、私は評議会に戻らねばならない。議員をお送りしろ。」

「はい、マスター。」

 

 

そう言うと、マスターは聖堂の方へ去って行った。

 

早く帰れと願うが、マスター・ブリュッヒャーとルード議員は未だに残っている。彼女は帰ろうとするルード議員を引き止め、あくどい笑みを浮かべていた。

 

 

「ルード議員、アリスのことをよく見ているんですね。」

「もちろんだ。私は今でもレイン将軍を愛している。」

「なるほど、断言しますか。では、いっそのこと押し倒してしまえばいいんじゃないでしょうか?」

 

 

声を出さなかった私を褒めてほしい。

 

何てことを言うんだこの人は!!押し倒す!?合意のない行為は罪になるんだぞ!?

 

 

「だが、ジェダイは掟で愛情を禁じているだろう。無理に迫るのは、尚良くはない。私のせいで道を踏み外すなど耐えられない。」

「アリスが恋愛で選択を誤るとは思えません。寧ろ、アリスが愛情に踏み込むにはそれくらい大胆でないと。」

「押し倒す、か………」

「大丈夫ですよ。何かあれば責任取ればいいんですから。」

 

 

そろそろ殴っていいかな。私が聞いていると分かってて、ここまで言われて黙っていられない。責任って、どう考えても結婚のことしかねーだろ。

 

 

「………分かった。」

 

 

やべぇ。ルード議員の目が本気だ。

 

これはシャルロット・ブリュッヒャーとかいう悪魔を消さなければ。

 

 

「アリスー?聞いてたー?」

「Shut up!!」

「ふぁ!?横にルード議員もいるんだぞ!?」

「レイン将軍!落ち着くんだ!」

「もう知るもんか!!!」

 

 

ロケットランチャーを担ぎ、真っ直ぐブリュッヒャーを狙う。

 

 

「絶対許さ、っ!!」

 

 

ところが次の瞬間、後ろから誰かにスタンされて気絶してしまった。

 

最後に見たのは、ブラスターを構える金髪の可愛い女の子だった。

 

目を覚ますと、私は自室で寝かされていた。しかも部屋はロックされ、起きたらクランの授業を担当しなければならない。更に、今回ブリュッヒャーをボコボコにしようとしたことで、謹慎処分を受けてしまった。都合が悪いのは、クランの授業以外で“自室から出られない”ということ。

 

もし無断で出たら、クソ退屈な護衛任務に回される。

 

全てブリュッヒャーのせいだ。

 

敬称?誰が魔女を敬うか。褒め言葉じゃない。美人だけど、悪魔だ。絶対褒め言葉は言わない。

 

その後、求婚騒動と今回のことは誰も噂しなくなった。

 

これもブリュッヒャーの手の平の上だとしたら、相当性格が悪い。

 

人のこと言えないけど、もう個人的な会いたくない。

 

────────

 

その数日後………

 

 

「ルード議員、これを差し上げます。」

「何だ、これは?」

「アリスの通信機に仕掛けた追跡装置です。」

 

 

シャルロットが手渡したのは小さなパッドで、小さな点はアリスの所在を示していた。

 

だが、ルード議員はそれを断る。

 

 

「必要ない。ジェダイは共和国の支えだ。レイン将軍も消えることはないだろう。」

「そうですね。では、可能な範囲でアリスを議員の目が届く範囲に置きましょう。」

「可能なのか?」

「ある程度は。ですが、約束してください。貴方が本当にアリスを愛しているなら、戦争が終わるまで、そのお気持ちに蓋をしてください。」

 

 

ルード議員は、シャルロットの提案を受け入れる。なぜなら、彼はアリスしか眼中になかったからだ。アリス以外の、他の誰かを愛することはない。

 

彼は、ただ1人を待つと決めたのだ。

 

その後、ルード議員はオーダー66でその意味を知るのだった。

 

アリスとシャルロット以外、それが近い未来だと知る由もなかった。

 

 

fin…

 

 




勢いに任せたせいで、誤字激しいwww

今回は、旭日提督様とのコラボでした。
旭日提督様の「共和国の旗の下に」はめちゃくちゃ面白いので、皆さん読んでw
あと私にも文才くれ()

旭日提督様、コラボありがとうございました!
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