ドゥークー伯爵を見つけて攻撃しようとするが、ミサイル切れで一方的に撃たれるしかなかった。度々対空砲が当たるけど、まだ落ちはしないだろう。
ドロイドの射撃の下手さは知ってるけどさ、墜落してほしくないよね。
「今逃したら、後々面倒だよ!」
「分かっている!我々だけで対処するしかない!」
私達ジェダイの3人で対処するしかない。
その時、ガンシップの側面に砲撃が当たり、大きく揺れる。
手摺りから手を離したパドメがバランスを崩し、ガンシップから放り出される。私は無我夢中で手を伸ばした。落ちようとするパドメを捕まえて、自分を下にして落下する。
「パドメ!!!!!」
「アリス!!!!!」
オビ=ワンが声を出してくれたことが、ちょっとだけ嬉しい。
そんなこと考えてる場合ではなく、私は砂漠に落ちて、パドメを抱えたままズルズルと砂丘を滑り落ちる。背中を打ったせいか、上手く受け身が取れなかった。
落ち方、失敗したわ!!!
「アリス!大丈夫!?」
動けない私に、パドメが起き上がって背中を叩いてくる。
「動けない………」
「何てことをしたの!?」
「口の中に砂入った………」
「そんな場合じゃないでしょう!」
正直に言おう。背中は痛くない。痛いのは、左肩だ。これ、絶対骨折れてるよね。腕を動かすだけで痛い。おまけに片足も捻挫してる。
左肩を庇いながら立ち、痛くて座り込む。
「たぶん肩の骨が折れてる。」
「まさか……!」
パドメが左肩に優しく触れる。少し触れただけで痛くて、思わず痛みに喘いでしまう。
骨折するなんて、マジであり得ない。前世でも今世でも、骨折なんてしたことなかったのに。初めての骨の怪我だ。
言ってる場合じゃない本当に痛いって!!
「議員!ナイト・レイン!大丈夫ですか!?」
「私は大丈夫です。でもアリスが……。それから、援軍を呼んでください。早く!」
私も怪我は後回しにさせ、議員とトルーパーにドゥークー伯爵を追うように言う。
「後から行く。ドゥークー伯爵を捕らえて。」
「待ってるわ。」
二人が去って、私はゆっくり歩く。
私が行ったところで、足手纏いだ。オビ=ワンさえ打ち負かされる相手に、この私が勝てるわけない。
知識あってもですね、私はこの世界で生きて25年なの。経験値はあっても、スキルがないんですよ。そんな私が勝てないに決まってるでしょ。
「マスター・レイン!」
前線が近くなった頃、マスター・アンドゥリのパダワン、バリス・オフィーが駆け寄ってくる。
ミリアランって、素でも美人だと思う。
何ボケっとしてんだ?って話だけど、何もできないんだもん!目の保養を求めるしかないじゃん!
「骨折したとお聞きしました。すぐに処置しましょう。」
「お願い。」
バリスに腕を吊るしてもらい、肩を貸してもらう。
最悪だわ足まで捻挫してやがる!
「あ、はじめましてだよね?」
「はい。ですが、お噂は予々…」
何の噂?地味に生活してたよね?
「足元に気を付けてください。」
迎えに来たガンシップに乗り込み、バリスからクローン・トルーパーにまた肩を借りる。ガンシップの中で捻挫だけ治してもらい、マスター達と連絡を取った。一番最初に連絡が取れたのは、マスター・ヨーダだった。
指示を受け、私の乗るガンシップはマスターの下へと向かう。
あれ?
マスター・ヨーダと連絡が取れるってことは、ドゥークー伯爵との対決は終わったのかな?
「トルーパー、あとどれくらい?」
「もう少しです。それと、伯爵には逃げられたようで………」
「だよね。」
マスターの下へ着くと、オビ=ワンとアナキンが倒れていた。
「なんでお前が怪我しているんだ?」
「あはは、私にも分からない!」
パドメがアナキンを支えて、バリスが私を、トルーパーがオビ=ワンを抱えた。
映像でもリアルでも、アナキンの腕切断は痛々しい。どうして腕を切断したのか分からない。捻じ伏せるだけなら、他にもやり方はあるのに。
「アリス、なんて表情をしてるんだ……」
「はえ?」
つい変な声が出る。
こんなにも憎悪を感じるとは思わなかった。ドゥークー伯爵も私に負の感情を向けるけど、私もあの人に良い感情は持っていない。お互い様ってやつだ。
まぁ、これは知覚種族の性だよね。
骨折だが、医療兵に診てもらったら1週間は動くなって言われた。ジェダイ評議会は私が無視すると考えたのか、バクタ・タンクへ強制的に入れられた。大人しく療養しろと、あのアナキンに言われた。
アナキン、君は腕を切断されたんだよ?私より重傷だぞ?