ハット評議会への言伝は、問題なく終わった。
しかし、次の問題が発生した。
ドゥークー伯爵のせいで、ジャバはジェダイがロッタを攫ったと思ってしまったらしい。ジャバと通信が繋がらないと、パルパティーンから泣き言が来た。
え?泣き言って大袈裟?
わざとです⭐︎
『アリス、ジャバに連絡してくれ。』
「分かりました。」
パルパティーンとの通信を切り、ジャバに連絡を試る。まさかの、私の通信まで出ない。辛抱強く呼びかけたら、ようやく出た。
『偉大なるジャバ様は、ジェダイに大変お怒りです。』
「ジャバ、ジェダイは誘拐なんてしない。私だってしない。ジェダイを信じて。」
ジャバは何かを怒鳴り、通訳ドロイドがそれを翻訳する。
『信じるに値しない、と。』
「値しない!?ねぇ、本気で言ってる?あのね、今ロッタを探してるのは、あんたの身内の元奴隷なんだよ!」
私はわざとらしく泣いたふりをする。
アナキンがワトーの奴隷だったことは、ファンの間で周知されてるけど、そのワトーはアナキンと母のシミを賭けで得た奴隷だ。ワトーがふっかけた相手が、ハット族の者だ。
「タトゥイーンが嫌いなアナキンが探してることが、真剣だっていう何よりの証拠だよ。」
そう言い返すけどジャバは何かを言って、翻訳される間もなく通信を切られた。
あのナメクジ野郎!!!!!
「アリス、どうされますか?」
「どうする?私が言いたいわ!」
ジャバと友好関係を築けていたのに!!
ドゥークー伯爵、何か吹き込みやがったな。じゃなきゃ、私が拒否されることはないはずだ。シスと手を結ばれたら面倒になる。
「AP-7、アミダラ議員に繋いで。」
「あの方と?」
「そう。」
さっきパルパティーンに言われたのが、パドメがジャバの伯父、ズィロ・ザ・ハットに仲介を求めに行った、と。
ズィロはTVシリーズにいたから知ってる。ろくでもない奴としか印象にない。パドメに危機が迫っている。
「アミダラ議員と繋がりました。」
「出して。」
ところが、映し出されたのはパドメではなく、C-3POだった。
「C-3PO!?」
「ナイト・レイン!大変です!パドメ様がズィロ・ザ・ハットとの交渉に行ったまま、連絡が取れません!」
案の定か!
あの紫ナメクジ、どう料理してやろうか。
「C-3PO、コルサント・ガードを出動させて。私も行く。」
「了解致しました!」
AP-7に座標を入れてもらい、コルサントへ向かう。
ハイパースペースに入った瞬間、マスター・ヨーダから連絡が来たけど、あえて取らなかった。どうせ、ロッタ捜索の増援だ。
無視だ無視!
「あの、アリス?」
「ん?」
「マスター・ヨーダの通信は、」
「あぁ、無視無視。」
「だから評価が低くなるですよ。」
「AP-7、あんたが私の立場なら、何をすると思う?」
「貴女は、恐らく………ハッ!まさか!」
分析済みのAP-7は、私の企みに気付いたらしい。企みというか、謀だけど。AP-7は慌てて私の肩を揺する。
「いくら何でも無茶苦茶です!何の為にコルサント・ガードを出動させたんですか!」
「それは議員を助ける為。それくらいしないと、私じゃないし。」
言ってる間に、ハイパースペースからコルサントの軌道へと出た。
シャトルは聖堂ではなく、旧市街へ向かわせる。一度戻るより、このまま向かった方が早い。AP-7にハッチを開けさせ、淵に立つ。
「AP-7、シャトルはよろしく!」
「アリス!!」
ハッチから飛び降りて、旧市街を落ちる。地面に落ちる直前、地に向けてフォース・プッシュして、私は緩やかに着地した。
落ちてくる私を見つけたのか、コルサント・ガードが集まってくる。
「レイン将軍!」
「フォックス、C-3POから連絡来た?」
「はい!」
「よし、じゃあ突入しよう。」
まず、私とC-3POがズィロの住処に踏み込んだ。
出てきたB1バトル・ドロイドを倒し、C-3POが無言の私にドン引きする。
「誰かいます?」
C-3POが顔を覗かせた後、フォックスが部隊を率いて突入する。コマンダーに合わせて、私も周囲のドロイドを倒した。パドメがIG型のドロイドを足払いし、そこをフォースで押し飛ばすと、彼女は自分でブラスターを奪って破壊した。
さすがパドメ!!
「そこを動かないで、ズィロ!」
クローン・トルーパーに囲まれ、ズィロは止まる。
「大丈夫でしたか?遅れまして!」
「完璧なタイミングでしたよ。」
「ご無事でホッとしました!」
「逮捕しますか?」
パドメ達の言葉に、ズィロは仕方なくやったと言い訳する。
私はズィロに詰め寄り、笑顔で話しかける。
「ねぇ、私さ、ジャバと対等な関係のはずなんだよね。これどういうことかなぁ?」
「ドゥークー伯爵のせいよ!あたしは何も言ってないわ!」
「知ってる。けど、ロッタ坊やを拐う協力したことは間違いない。」
「この……!」
「さぁ、ジャバと繋げて。」
ジャバに繋げさせ、パドメがジャバに一連の説明をする。これで共和国軍の領域の通過は、許可を得られた。
残るは、私。
「ジャバ」
『ジャバ様は、貴女と再び手を結ぶと仰っております。』
「それはありがとう。けど、もういい。信じてもらえなかったのは仕方ない。あんたと対等な関係でいるのが、どうしても無理だって分かった。」
ジャバは残念な反応をする。
「私も残念だよ。それでも、約束は守る。助けが必要な時は、手を貸す。今度は私自身の手を貸すよ。」
『偉大なるジャバ様は、約束は忘れない、と。』
「私もだよ、ジャバ。」
後はパドメに任せて、私はズィロのクラブを出る。
ジャバとの友好関係もこれまでだ。寧ろ、今まで運が良かったと思うべきか。下手に小細工するもんじゃないな。
んじゃ、マスター・ヨーダに叱られに行くか。