【完結】ジェダイ(仮)になりました。   作:夭嘉

32 / 173
インターセプターで戦いたい

シスのお誘い編、これで終わりか?と思ったでしょ?私も思ってたよ。

 

ついさっきまではな!

 

 

「よくも堂々と連絡できたな、ベイン。」

 

 

そう、あのキャド・ベインが連絡してきたんです。直したコム・リンクに、何か受信したと思ったら、ベインからの通信だったんだ。

 

私を拘束しておいて、シディアスに差し出そうとしておいて、今さら何の用だ!!!

 

 

『報酬は既に払われている。今回は別件だ。』

「別件?」

 

 

ホログラムのベインを睨みながら、ジェダイ聖堂を抜け出す。マスター達の誰かに見られたら、また面倒臭いことになる。

 

聖堂から出た後、ベインに用件を言うように促す。

 

 

『シディアスからのメッセージだ。欲張ることはできない。選択はどちらか一つ、だそうだ。』

「はぁ?」

『俺は伝えたからな。』

 

 

つまり、逃げずに敵になるか従うか。その2択しかないということか。

 

どちらも拒むのは不可ってわけだ。

 

 

「ごめんね〜、私欲深いから〜」

 

 

にっこり笑顔を見せて、通信を遮断する。

 

誰が従うもんか!!

 

これは、帝国ができたらのんびりできないな。尋問官が差し向けられるのは確実。あんなヤバイ連中、相手にしたくない。

 

 

「アリス」

「は〜い!」

 

 

誤魔化すように返事すれば、私を呼んだのはマスター・プロだった。

 

 

「オルデランへ向かえ。」

「オルデランですか?」

「そうだ。グリーヴァス将軍が、オルデランに向かっているという情報を得た。心してかかれ。」

「了解です!」

 

 

様子がおかしかったのか、マスターは立ち去らずに私を見据える。

 

 

「どうされました?」

「何があった?」

「何もありませんよ。では、行ってきまーす。」

 

 

何か聞かれる前に、マスターから逃げる。

 

戦場にいれば、シディアスもわざわざ来たりしないでしょ!というか、私より才能あるジェダイはもっといるのに。なんで私なんだよ。

 

放っといてくれ!!

 

 

「レイン将軍、乗らないのですか?」

「乗る!待って今行く!」

 

 

私が乗り込むと、ガンシップはジェダイ聖堂のプラットフォームを離れていく。

 

クルーザーに着艦してガンシップを降りると、最も苦手なジェダイが待っていた。軍曹に自分の旗艦で合っているか聞くが、間違っていない。おかしいなぁ?

 

 

「随分素っ気ねぇな。」

「そりゃそーでしょ。何しに来たの、ヴォス?」

 

 

クインラン・ヴォス、キファーのジェダイだ。

 

私は出会った頃から、ヴォスと相性が悪い。こっちは真面目にやってるのに、それをぶち壊すし、ルールを守ってくれないし。掟がなかったらブチギレ案件です。

 

ハンガーを出て、ヴォスの声を背にブリッジへ向かう。

 

 

「キャド・ベインと一悶着あったって聞いてな。」

「ベインに興味あるわけ?」

「ああ。奴に借りがあるんだ。」

 

 

ヴォスはそう言いながら、私の肩に手を置こうとする。彼の能力は知っているから、思わずその手を叩き払った。見られたくないものがたくさんある。

 

 

「やめて。」

「何も払う必要ねぇだろ。」

「じゃあ、何を企んでるの?」

 

 

ただ来たはずがない。

 

ブリッジに入りながら、ヴォスに問う。辺りは重い空気になった。ブリッジにいるクルーは、不安げな視線を私達に向ける。

 

当のヴォスは、私の苛立ちを意に介さない。

 

 

「企んでる?何のことだ?」

「評議会に言われて来たんでしょ?」

 

 

そうじゃなきゃ、クローン嫌いのヴォスは来ない。

 

 

「お前は隠す気もねぇのか?」

「ない。」

 

 

断言する。

 

ヴォスのことは嫌いだから、隠すつもりはない。

 

 

「そうかよ。」

「今からオルデランなんだけど、付いてくるの?」

「評議会の指示だからな。」

「へぇ。提督、オルデランに向かって。」

「了解しました。全艦、ハイパースペースへ!」

 

 

私の旗艦を入れたクルーザー5隻が、一斉にハイパースペースへと入る。ヴォスに絶対来るなと釘を刺し、私は個室に引き篭った。

 

後は、着くまで瞑想だ。

 

そういえば最近、瞑想するとシディアスの意識が割り込んでくるようになった。もちろん、奴はお呼びじゃないから即ブロック。

 

元老院のオフィスビルに、遥々殴り込みに行っていいかなぁ?

 

 

「うぜぇ。」

 

 

そう吐けば、シディアスの意識は離れていく。前々からうざいと思っていたけど、廃工場で会ってから遠慮がなくなった。

 

親しき仲にも礼儀あり、って知らないのか?

 

あ、別に親しくねーや。シスと仲良しとか勘弁してくれ。

 

 

「あ」

 

 

左腕のコム・リンクが、通信を受けて点滅する。応答すると、提督だった。

 

 

『将軍、もうすぐハイパースペースを出ます。ブリッジへお戻りを。』

「了解。」

 

 

急いでブリッジへ戻り、各艦に指示を出す。

 

ハイパースペースを出た後、同じタイミングでグリーヴァスの艦隊も現れた。どうやら間に合ったらしい。

 

敵艦隊から攻撃を受け、こちらも攻撃命令を出して対抗する。

 

 

「どうするんだ?」

「………」

 

 

連合軍のヴァルチャー・ドロイドが向かってきて、共和国軍もスターファイターを出撃させた。

 

 

「ねぇ、ヴォス」

「なんだ?」

「グリーヴァスの指揮って、こんなに強引なの?」

「ああ、そうだ。」

 

 

あー、まずい。

 

ヴァルチャー・ドロイドが何かミサイル撃ってきた。どこかで見たぞ、あれ。撃ち落とさないとダメな気がする。

 

 

「全艦、シールド全開にして、あのミサイル撃ち落として。」

 

 

ミサイルを狙い撃ち落としたが、半分しか落ちなかった。残りのミサイルは旗艦に着弾して、ミサイルの中からバズ・ドロイドが出てくるのをセンサーが感知する。

 

思い出した、あれはディスコード・ミサイルだ!

 

 

「入り込んできたぞ。」

「分かってるよ!」

 

 

ヴォスに指摘され、怒鳴り返す。

 

 

「バズ・ドロイドを潰してくる!」

「いや、お前が残れ。俺が行く。」

「なんで!?」

「この船はお前の旗艦だ。だから俺が動く。」

 

 

止める間もなく、ヴォスはあっという間にブリッジを出ていく。

 

つまり、私はインターセプターに乗れないと?いやいや、そんなお楽しみなかなかないのに。

 

私にも暴れさせてください。

シディアスとベインのせいで、ストレス溜まってます。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。