【完結】ジェダイ(仮)になりました。   作:夭嘉

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私にも部下のコマンダーがいます

ナブーから元老院ビルのプラットフォームに戻ると、オビ=ワンが大層お怒りだった。ヌビアン・ヨットを見る目がコワイ。オビ=ワンの隣には、マスター・ヨーダもいる。

 

思わずアナキンと顔を見合わせる。

 

予定通り、私一人が叱られなくては。

 

 

「降りようか。」

「……ああ。」

「アリス、本当に大丈夫なの?」

「私は平気。よし、行こう。」

 

 

私を先頭にヨットのハッチを降りて、オビ=ワンの下へ行く。

 

 

「どういうことか、説明できるんだろうな?」

「モチロン!」

 

 

即答。

 

私の答えに、オビ=ワンは溜め息を吐く。正直に話すって言ってんのに、何を呆れるんだ。どんだけ素行の信用がないんだよ。

 

 

「アミダラ議員が長らく故郷へ戻ってなかったから、私が強引に連れ出したの。アナキンは、道連れ?」

「アナキンの表情を見ると、本当のようだ。だが、本題はそっちじゃない。」

「と、言うと?」

「スカイウォーカー、アミダラ議員をお送りするのじゃ。」

「はい、マスター。」

「マスター・ヨーダ、アリスの心遣いを責めないでください。」

「分かっておる。」

 

 

便乗して行こうとすれば、オビ=ワンに肩を掴まれる。

 

 

「お前は残れ。」

「ハイ。」

 

 

元老院ビルから連れ出され、私達はエアバスに乗り込む。

 

本題とはナブーの件ではなく、ナブーの寺院についてのようだ。勝手にコルサントから離れて、やりたい放題したことがバレてる。

 

 

「アリス、また独断で行動したな。」

「元老院や評議会の認知があったら、アミダラ議員も気が休まらないと思うけど?」

「そうではない。スカイウォーカーがいたからいいものの、アミダラ議員から離れるのは賢明ではなかったのじゃ。」

 

 

要するに、評議会の承認を得ろって話だ。

 

そもそも、この私が承認を得てから行動するとでも?

 

と、オビ=ワンに聞けば、そうだったなと言われた。分かってて聞くなんて、よく把握してるな。

 

 

「ナブーの寺院で何をしていた?」

「フォースの強い寺院なら何か変わるかと思って、軽々しく踏み込んだの。そしたら、寺院の力が働いちゃって。」

 

 

2人は寺院の力が働いたことに驚き、黙り込んでしまう。

 

 

「あと、ツタミニスを習得しました。話せるのはこれくらいです。」

「ツタミニス……フォースのぶつかり合いはそれか。」

「その通りです。」

「感じたのは我々だけではない。ドゥークー伯爵も気付いておるじゃろう。充分に用心せよ。」

「はい、マスター。」

 

 

出る芽は潰される。私のフォースは強くなり続けていて、ドゥークーも警戒してくるだろう。当然、シディアスも知ることになる。

 

 

「アリス、お前に適任の任務がある。」

「適任ってことは、さてはドゥークー伯爵の逮捕?」

「全くお前は……ドゥークーに執着しすぎだ。」

「いや、してないよ?」

 

 

寧ろ嫌っているからと、執拗に殺しに来そうなのはあっちだ。シディアスの関心が私に向いているから、殺したくても殺せない。私を殺したら、シディアスの反感を買うのはドゥークー自身だもんね。

 

 

「オビ=ワン、アリスが私怨でドゥークー伯爵を討ち倒すことはない。」

「マスター・ヨーダ、私のことをよくお分かりで。」

「アリス、誓って信じていいんだな?」

「マカセテ!」

 

 

あれ、棒読みになっちゃった。

 

 

「まぁいい。お前の任務というのは、コルサントの防衛だ。」

「コルサントの防衛って、どこが適任なの。」

「飛ぶのは好きだろ?」

「誰かさんと勘違いしてない?……ん?ちょっと待って。なんでコルサントの防衛?」

 

 

この頃って、何かあったっけ?

 

前の世界の記憶が薄れてきてて、培ってきたスターウォーズの知識も朧げになっている。5年前までは、その知識もはっきり憶えていたのに。この世界に感化されたのかな。

 

 

「グリーヴァスが、コルサントに向かってきているそうじゃ。艦隊を引き連れてな。」

「グリーヴァスって、あのグリーヴァス?」

「他に誰がいるんだ?」

「だよね。艦隊を引き連れてるって、あいつ馬鹿なの?」

 

 

共和国の首都惑星に来るなんて、狂気の沙汰じゃない。

 

違ぇや、奴は元々ネジがぶっ飛んだ奴だった。

 

 

「オーケー、歓迎すればいいんだね?」

「意味が違うが、そういうことだ。議長の護衛は評議会が務める。………アリス、嬉しそうな顔だな?」

「えー?そんなことないよー?」

 

 

タイミング良く、ジェダイ聖堂のプラットフォームに着く。ガンシップは既に準備されていて、私はすぐに乗り込んだ。私の大隊が、軌道上で艦隊が展開しているらしい。

 

久しぶりにコマンダーに会うのか。

 

 

「アリス、まともな指令を出すんだ。いいな?」

「やめてよ。私がまともじゃないみたいじゃん。」

「クインランに聞いてるからな。」

「チクったな、あいつ。」

「一応ジェダイ・マスターだからな。」

 

 

存じ上げています。

 

敬意を払えって?無理無理。だってヴォスとは仲悪いし。

 

 

「それじゃ、行ってくる。」

「今回は裏があるやもしれん。念には念を入れるのじゃ、アリス。」

「はい、マスター。」

 

 

ガンシップのハッチが閉まり、軍曹が私に敬礼する。

 

 

「レイン将軍、恙無くお過ごしで?」

「うん、楽しかったよ。」

「ヘクターが待ち侘びてますよ。」

「あのヘクターが?」

 

 

ヘクターとは、私の大隊で部下にあたるコマンダーだ。他人とは話したがらず、私とも滅多に話さない。そのヘクターが待ち侘びてるって、なんか怖いわ。

 

 

「それだけ貴女を信頼しているんです。喜ばしいことじゃないですか。」

「そうだけどさ………」

 

 

コマンダーなんてどこにいた?って話なんだけど、私がベインとドンパチしたり、シディアスにフォース・ストーキングされていた時に、大隊を指揮していたのが、そのヘクターだ。

 

 

「レイン将軍」

 

 

ガンシップから旗艦のハンガーベイへ降りると、ヘクターが待っていた。彼は敬礼して、挨拶する。

 

 

「お帰りをお待ちしてました、将軍。」

「ヘクター、怖いから。」

「冗談はこの辺で。戦況に進展があったので、すぐブリッジへお願いします。」

「あぁ、なるほど。」

 

 

ヘクターを伴い、私はブリッジへと向かう。

 

 

「ヘクター、そろそろ他者と交流できるようになった?」

「貴女こそ、ケノービ将軍を言い負かすことはできましたか?」

「もうやめて。」

「分かりました。」

 

 

これじゃあどっちが上か分からねぇや。

 

ブリッジに着いた私達は、プロジェクターを立ち上げる。

 

何となく、思い出してきた。この戦いで、一人が死ぬ。味方ではないけど。一気に状況が変わるだろう。

 

いよいよ、コルサントの戦いが始まる。

 

 

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