数日後、反乱軍の指導者達がヤヴィン4に集められた。
反乱軍に加盟している議員達に、多数の将軍。それに加えて、共和国の提督だった者もいる。異例の招集に、各々が疑問を抱えているだろう。
反乱軍の盟主であるモスマ議員が、まず口を開く。
「帝国が、究極兵器を建造しているという情報を得ました。」
一同は騒つく。
当然だ。それは、帝国が更に力を付けることを意味する。これ以上、帝国に力を与えてはいけない。
「情報部は、帝国の究極兵器について調査していました。科学者のゲイレン・アーソが、その計画に関わっています。」
「その情報に信憑性はあるんですか?」
誰かが、疑問の声を挙げる。
「信頼できる情報です。レイン“将軍”が情報部に同行し、真偽を確認しました。」
モスマ議員は、そう言って私に振る。
回復した後、私は情報部に同行して、ティヴィックに接触した。自分がジェダイだと明かして情報を求めたら、私にある条件を要求してきた。その条件を飲んだら、彼は情報をくれた。
不安要素はあるけど、確かな情報だ。
「真偽を問うのは大事だけど、まずは行動しなければいけない。そのゲイレン・アーソには、娘がいるらしい。ゲイレンの娘を探して。」
「どういうことです?」
「あの子は、ゲレラと何か関係がある。それが何かは分からないけど、話してみないと何も解決しない。」
「なぜ貴女は捜索隊に入らないんですか?」
その問いに、反乱軍の面々は私と質問した者を交互に見る。皆が納得できていないだろう。ジェダイの私がいれば、すぐに見つけられると思っている人もいるかもしれない。
「貴女はジェダイでしょう。貴女がゲイレン・アーソの娘を探しに行けば、」
「それなら、貴方が帝国軍を引き受けますか?」
「え……」
異を唱えた隊員は絶句する。
私が受けた任務は、それ以上に危険なんだ。こんな野蛮な作戦、誰が行きたいと思うのか。同行しても、ドロイドくらいだ。
「レイン将軍が帝国軍の気を引きます。その間に、ゲイレン・アーソの娘を見つけ出してください。」
「それはどういう、」
「異論はありませんね。では、作戦を開始してください。」
モスマ議員は彼の言葉を遮り、無理矢理終わらせた。
解散され、私はR7-D4を伴ってシャトルの準備をする。
今回、私に任されたのは、ゲイレン・アーソの娘を捜索する為の時間稼ぎ。つまり、陽動だ。帝国軍が私にかまけている間に、反乱軍があの子を見つける。
R7にシャトルのシステムを改造させ、燃料を満タンにする。
「アリス!」
聞き覚えのある声に、私はすぐに振り向く。
「サビーヌ!久しぶり!」
「久しぶりじゃないから!ヘラから聞いたわよ!なんて無茶なことをしたの!?」
「待ってどの話?」
「全部よ!ルード議員も苦労するわけだわ!」
「仰る通りです……」
サビーヌ、お母様の血が濃いんじゃないかな。あと、ヘラに似てきた。オカン属性が発動している気がする。
「でも、会えて良かったわ。また任務なんでしょう?」
「うん。ヘラによろしく言っておいて。」
「自分で言ったら?」
「え?」
ゆっくり振り向くと、ヘラが笑顔で立っていた。
「あらアリス、また任務ですって?」
「あー、えっと、シンドゥーラ将軍?」
「何かしら、レイン将軍。」
「ヘラ、なんか怒ってる?」
「逆に怒ってないとでも?」
「デスヨネ!」
ヘラが怒っている原因、それはチョッパーだ。
なぜかって、私が連れていくドロイドはR7-D4だけじゃなく、ヘラのチョッパーも連れていくからだ。これから向かう任務に、この2体は欠かせない。2体共、すごく優秀なドロイドだから。
何が問題かと言えば、チョッパーに聞いたら即答でOKをもらえたけど、ヘラには言ってなかったから。
………私が悪いです、ごめんなさい。
「チョッパーのこともそうだけど、相談くらいはしてほしかったわ。」
「そうね。それはあたしも同意。」
「すみませんでした。」
「いいわ。アリス、気を付けてね。」
「ありがとう、ヘラ。」
「アリス、私からお願いがあるんだけど……」
サビーヌに、些細なことを頼まれた。その申し出には驚いたけど、断る道理はない。寧ろ、私から言ってみようかと思ったことだった。
「いいよ。時間ができたら会いに行くね。」
「ええ、待ってるわ。」
シャトルに乗り込み、2体のドロイドに出発すると伝える。
R7-D4はナビ・システムに繋ぎ、チョッパーは武器のシステムに繋ぐ。これで準備はできた。あとは、フォースに従うだけ。
「さて、行くよ。」
シャトルを発進させ、ハイパースペースへと入る。
目的地は、ウォバニ星系の隣の星系。ゲイレン・アーソの娘は、ウォバニに捕らえられている。偽名を使っているけど、いつ帝国に見つかるか分からない。反乱軍があの子を確保するまで、帝国の気を逸らす。全て、フォースが導いてくれる。
「え?何チョッパー。は?シャトルに誰かいる?」
操縦席を離れてコックピットの下に降りると、格納庫がある。
その格納庫を降りると、まさかの人達がいた。
「何してんの、ヘクターとウォルフ。」
「いや、これは……」
「自分達は……」
「OK把握。2人“も”司令部に無断で来たってことだよね。」
「も?」
「そこの倉庫、開けてみて。」
ヘクターが倉庫を開けると、カラスが潜んでいた。
カラス、その見つかっちまったって顔やめろ。ヘクター達に気を取られて気付かないとでも思ったか。これでも一応ジェダイだし、ドロイドのセンサーだってあるんだぞ。
「で?3人共、何か言うことは?」
「ない。」
「ありません。」
「言葉を返すようだが、司令部もひどい作戦を考えたものだ。」
「あぁ、それだけどね、ちゃんとこの状況を想定されてるから。」
この状況、3人が潜んでいるという状況だ。まぁ、言ったのは私なんだけど。誰かしら無断で来るだろうって。
「けど、ヘクターとウォルフは想定してたけど、カラスは意外だったね。」
「意外で悪かったな。」
「褒めてるんだよ?」
「どこがだ!!」
いやー、まともな人がいて良かった!
ハイパースペースを抜けるアラートが鳴り、シャトルは目的の宙域へと飛び出す。
「そういうわけだから、このメンバーに異論はないよ。よし、行きますか!」
その惑星を、帝国の艦隊が封鎖していた。対する私達は、シャトルのみ。だけど、気にすることじゃない。私達の役目は、目眩しだから。
さて、思いっきり暴れ……え?あれ?違う?
しっかり務めを果たします!
反乱者たち編、終了です!
ローグワン編と被せ気味ですが、次回への序章も兼ねてますw
次回、ローグワン編です!!