スターデストロイヤーがホス星系に現れ、ライカン将軍の指示でエネルギー・シールドを起動する。軌道からの攻撃に備えているが、ヴェイダーのことだから、地上にも部隊を送ってくるだろう。作戦が始まり、私は地上部隊に加わる。
帝国は予期通りAT-ATが投下して、こちらはスノースピーダーを出撃させる。
私は雪の中を走り、フォース・ジャンプして先頭のAT-ATに跳び乗った。
『将軍!?』
「だから将軍じゃないって!」
ライトセーバーでハッチを抉じ開けると、レーザー弾が飛んできて咄嗟に避ける。中に滑り込み、その勢いで操縦しているトルーパーを蹴り沈めた。もう一人もフォースで突き飛ばして気絶させ、舵を勢いよく回す。AT-ATは傾き、雪の上に倒れていく。
ウォーカーが倒れた衝撃は思ったよりも強く、トルーパーと一緒に私まで外に放り出された。
「あっぶな!」
後ろのウォーカーが迫ってきて、慌てて立ち上がる。後ろの2機も破壊しなきゃ。シールド発生装置を壊されたら、反乱軍は撤退を強いられる。
「AT-STまでいやがる……」
雪の上を駆け、AT-STの足をライトセーバーで切り倒し、それを踏み台にしてAT-ATの頭にしがみつく。ライトセーバーで頭を切り落とし、私は手を離して雪の上に落ちた。ウォーカーが倒れる前に、身を捩って回避しようとする。
だが間に合わず、私の上に機体が倒れてくる。咄嗟に両手を伸ばし、フォースで機体を支えた。押さえている間に機体の下から抜け出し、ウォーカーが倒れる頃には何とか回避できた。
今回のウォーカー、装甲が強化されてない?もしかして改良された?
『アリス!ローグ中隊がやられた!』
ルークから通信が入り、各部隊の状況を聞く。こちらの地上部隊は、押され始めている。そろそろ撤退をしないと、脱出は難しくなる。
「戦闘機部隊がないんじゃ、防衛は厳しい。ルーク、Xウィングに乗って。」
『けど、』
「ウォーカーを何とかしないと、シールド発生装置が破壊される。」
R2のいるXウィングに乗らせて、私は地上部隊の援護に戻る。
向かってくるスノー・トルーパーのレーザー弾をライトセーバーで防ぎ、手を後ろに突き出す。
「一体何を、」
地上部隊の一人が問いを口にするが、それに答えるように、両手を掻くように前に突き出す。
フォースを使って、手の動きに合わせトルーパーを雪嵐が襲った。視界を奪われたスノー・トルーパーは、足止めを食らいゆっくり後退する。ただ、足止めできるのは短時間だ。
「レイア姫より、撤退指示が出ました!」
「先に行って!今の内に輸送船へ!」
シールド発生装置が破壊され、追加されたAT-ATが基地の直接攻撃を始めた。部隊を先に撤退させ、時間稼ぎの為に近くの雪の山腹にフォースで意識を集中する。反乱軍が撤退したことを確認して、雪の低層をフォースを使い崩した。
次第に轟音が鳴り響き、雪の波がウォーカーを飲み込む。雪崩は帝国軍を襲い、AT-ATは次々に倒れていった。
雪崩は広範囲に広がり、私は基地に戻って格納庫へ向かう。
使われていないAウィングに乗り込み、すぐにシステムを立ち上げる。向きを変える時間はない。Aウィングのレーザー砲でパネルを壊し、ゲートを開ける。ヴェイダーが格納庫に突入してきたと同時に、エンジンを吹かした。
軌道に出ると、スターデストロイヤーが私の乗るAウィングを攻撃してくる。
しかし、座標の計算は既に終わっている。
「残念、もう遅いよ。」
ハイパードライブを起動させ、ジャンプする。
今回は、無事に脱出することができた。
ハイパースペースを航行中に瞑想をすると、ファルコンが小惑星帯にいるのが見えた。しかも、その船にはレイアもいる。あの子は輸送船に乗ったものと思っていた。
ソロがレイアに何かしたら、タダでは済まない。
「いや、過保護か……」
レイアが誰とくっつこうが、私には関係のないことだ。歴史通りならソロと結ばれるけど、今のところはソロに脈はない。そう見えるだけかもしれないけど。だけど、レイアが幸せなら、それでいい。
ハイパースペース空間を眺めながら呟く。
ルークとレイアは可愛い。2人の出生を知っているから、親心のようなものを抱いてしまう。あぁ、50歳になったんだと感じるよ………
ついに50代に突入だよ。見た目のことがなかったら、膝から崩れ落ちるよ。2人の成長を実感するのと比例して、50歳という年齢を感じさせられる。
私も五十路か………
「こちらレイン、応答せよ。」
ハイパースペースを抜けた後、ランデブーポイントで反乱艦隊と合流する。フリゲート艦のハンガー・ベイに着艦して、ブリッジに入室する。モスマ議員に礼をして、ダンタムに形式上の安否確認を取られる。
だが、レイア達とルークが来ていない。
「レイア姫はファルコン号にいると、ライカン将軍から報告を受けています。ですが、スカイウォーカー中佐は………」
「アリス、スカイウォーカーは所在すら掴めない。」
「でも、他のXウィングは合流しているんでしょう?」
ダンタムは頷く。つまり、ルークは寄り道している。ダゴバのことが頭を過り、ブリッジから出て行こうと背を向ける。
「心当たりでもあるのか?」
「ないわけでもない。けど、確証もない。それと、これからジャバ・ザ・ハットに会ってくる。」
「ハットの犯罪王……アリス、ジャバ・ザ・ハットとの面会が罠だとしたら、どうするつもりですか?」
正直、罠なのか分からない。ハットの犯罪王と縁が切れていない今、ジャバが私をどう捉えているか定かじゃない。ジャバが帝国と親しくなるなら、その付き合いは更に難しくなる。
先に帝国と手を組んでいたら、かなり厄介だ。
「ジャバは罠にかけるような奴じゃない。会ってみなきゃ分からないこともあります。」
「分かりました。しかし、罠だとしたら貴女の身にも危険が及びます。充分心して下さい。」
「もちろんです。」
「アリス、気を付けろ。」
「うん、大丈夫。」
ブリッジを後にして、Aウィングに再搭乗する。
行き先は、タトゥイーンだ。デューン・シーなんて、何年ぶりだろう。ジャバが変わらない私を見て、どういう反応をするのか心配だ。
「お待ちを!」
「どうしたの?」
「ブースターを替えておきました。止めてしまい申し訳ありません。お気を付けて。」
「ありがとう。」
ハンガー・ベイを出て、タトゥイーンの座標を入力する。計算が終わった後、Aウィングはハイパースペースへジャンプした。
あの子……ルークはどこで道草を食ってるやら。