「・・・あ?いつの間にこんな時間・・・。」
係決め、終わってんじゃん・・・。
「加藤!お前はずっと寝てたから勝手に決めさせてもらったぞ!お前は図書委員だ。」
えぇ・・・・・・。まぁいいんですけどね・・・・・・。
いやよくねぇな。図書委員って放課後とか図書室いなきゃいけないやつじゃね?早く帰れないじゃんふざけんなよクソ・・・。
「ひとまず委員は決まったが、全校の委員が集まるのは今月の最終月曜となっている!そこまでは仕事はないが、自分は何の委員であることくらいは覚えておくように!」
「じゃあ今日は係決めも終わったし、解散とする!明日からは授業も始まるから、教科書体操服等用意しとけよ!」
お前最高じゃん・・・。まぁ去年もそうだったけどさ。
部活あるやつはこっから部活行くだろうけど、そんなコミュニティには入っていないし帰るか。
授業やだなぁ・・・・・・。
「ただいま~」
まぁ、誰もいないんですけどね。親は元気にしているだろうか。
中学入学と同時に都内に家族で引っ越した加藤家であったが、都内に住んだ方が職場に近くこのまま住んでたい両親と地元の高校に行きたい僕とでちょっとあり、まぁこうして一人暮らしさせてもらっている訳でして・・・。
生活費はもらってるけど、趣味にまわせるお金はさすがにないので、たまにバイトしながら自由気ままにぼっち生活を楽しんでいるわけでして・・・。
なんか最近そうでもなくなってきたけど。
ピンポーン
いやタイミング・・・。
「お邪魔しまーす!」
「・・・何しに来たんですか。アキネさん。」
相も変わらず何も言わずに突然来て、男子高校生の部屋にふっつーに上がり込むこの女、名前を渡辺 アキネという・・・。
夕暮れを連想させる綺麗なオレンジ色の髪をお団子のかたちに束ね、身長は165㎝くらい(本人が自分から言ってきた)で、スタイルは抜群だが、どこか物足りない・・・。
「・・・・・・。」
「すいませんすいませんごめんなさい何も考えてませんスタイル抜群なのに一部分だけ物足りないなぁもうちょい胸ほしいなぁとか考えてませんから!」
何でわかるのかなぁ・・・。
「で、結局何しに来たんでしたっけ?」
「そーだよ!今日もおかず作ってきたよ!」
おかッ・・・。違いますねごめんなさい。
今の会話をみてもらえるとわかるように、アキネさんは時々こうして余りのおかずや食材をもってきてくれる。やはり男子高校生たるもの、腹いっぱい食べたいものでして・・・。でも一人暮らしだしできるだけお金は二次元コンテンツに回したいし、そうなると必然的に飯は質素になるもので・・・。
アキネさんも将来にむけて家事スキルをあげたいらしく、客観的な意見も欲しいらしくこうして僕に料理を作ってきてくれる。
これがほんとに美味しくて、たまに変な味するけどもう客観的な意見いる?って感じなのである。まぁ美味しいし僕としてもめちゃくちゃ助かってるからいいけど・・・。
でもやっぱり男子高校生の部屋にあがるのはどうなんですか?ナニかやってたらどうするんです責任とれるんですか!?
「いや別にわたしは気にしないよ?」
「いや何も言ってません!それに気にしてください!」
ほんと何なのこの人・・・。
「今日は肉じゃがね!美味しくできたとおもうんだよねぇ。」
「おぉ・・・。いつもありがとうございます。」
何だかんだ役に立つんだよなぁ。
「何かちょっと赤くないですか?」
「そう?いつもと変わらないけど」
気のせいか・・・。
「じゃあ渡し終わったし、わたしもう行くね?」
「え。もう行っちゃうんですか?」
「なに?もっと一緒にいたいの?」
「やっぱ何でもないです・・・。」
ほんと苦手だわこの人・・・。
「ふふふ・・・。」
「アキネさんがおかずくれたことだし、とりあえずサトウのご飯あけるか。」
結構量あるな・・・。これなら明日のお弁当にも入れられそうだ・・・。
いやほんとうめぇ。これがタダで食べれるの助かるよほんと。
「・・・ん?なんだこれ。」
なにこれ。髪の毛?
珍しいな。まぁアキネさんもこの前から始めたって言ってたしこんなこともあるか。
「美味しいしどうでもいいや。」
「うんまかったなぁ~~」
こんな美味い調理くれるなんてアキネさん好き・・・。身体中がダイスキ。って叫んでる・・・。
俺は彩香が好き・・・。
「することないな~。 アニメもないしなぁ~。」
明日から授業始まるって言ってたし、ちょっと勉強して寝るか・・・。
多分次回あたりから話進みます。
多分ね。