【完結済】Fate/Grand Order 煉獄魔境大罪記ゲヘナ/虚ろなる煉獄の聖杯【長編版】 作:朝霧=Uroboross
ぐぅ、本来ならば昨日投稿できてた予定なんですけどねぇ……ままならぬ。
アヴァロン・ル・フェの感想。
もうね、なんていうかね、すごいよ。うん。しんどいね、色んな意味で。
あそこまで長いシナリオもそうだけど、あれだけ深い内容になるのうちほんとすごいと思う。しんどい。
とりあえず、新クラスの『プリテンダー』は該当しそう、ってかするのが二人ほどいるんだよなぁ……七大罪じゃない大罪悪魔で。
改稿版のゲヘナは今のところ、2部6章後という設定にしようかなと。その方が都合良さげ……じゃない?
こちらも、もうあと数話で終わりそうだから、クライマックス大事にしなきゃなぁ……
と、本編どうぞ(唐突)。
極大な魔力爆発によって、その視界を失くす立香達。襲い来る余波は、ベルゼビュートとルシファーの二人によって防がれ、受け流されては周囲を削っていく。
周りのサーヴァント達もまた、サタンの宝具による破壊を迎撃し、受け流し、そして避けている。だが、皆それだけで一杯一杯な状態だった。
「だァァッ!クソが!?いつまで続くンだよこれ!!」
「知るものか!おのれ、深傷を負っても"原初の悪魔"というわけか!!」
弾いても弾いても、なお収まることのない暴虐。それは滅亡の具現であり、終末の化身、その中にいるものが消え去るその時まで、決して止むことのない終焉。
やがて──────その暴虐は、徐々に徐々に鎮まっていき、ついには霧散する。そこに彼女の姿はなく、そこに、彼の姿は在った。
「…………勝負有り、だ。絶望せよ、貴様らの敗北だ、カルデア。いや────藤丸立香」
帽子の中、額から一筋の血を流すまでにボロボロとなりながらも、なおその威を見せつけるサタン。最後まで立っていたのは、彼だけであった。
抑止の守護者、魔神沖田が負けた。それは即ち、人理の敗北を意味していた。そんな敗戦の気が濃厚と立ち込める中、立香だけは諦めていなかった。
「……まだ、希望を語るのか、貴様は。諦めろ、全て終ったのだ」
「いいや、まだだ」
立香は断言する。真正面からサタンをとらえ、そして視る。
顔を訝しげに、そして理解し難いと言わんばかりに歪める。それは理解できないものへの冷徹な怒りであり、同時に呆れでもあった。
「何を期待しているかは知らんが、もう既に奴は消え去った。ここに奴が甦る、などという下らん奇跡なぞ起こるはずが────────」
「いいや、私は滅びてなどいない!」
背後から聞こえたその声に、とっさに振り向きつつ直感でその場から避ける。その直後、鋭い剣閃が真正面を通り抜けていく。
「バカな……ッ。なぜだ、なぜ生きている!!"
「ふっ、簡単なことだ。
避けただけだ!!」
信じられないものを見るかのように、驚き見開くサタン。そこには、多少傷が目立つようになってはいるものの、五体満足で構えている魔神沖田の姿があった。
魔神沖田が現れたことで、士気が舞い戻る。それだけではなく、十二分以上に高まり、気運が高まってくる。
「避けた────避けただと……このオレの、黙示録に標された"滅亡"を、避けただと……!?有り得ん、有り得ん、はずだ。何だ、何なのだ貴様は────ッ!!」
「それは、お前も言っただろう。抑止によって造られし、人理の守護者。だが、私は人理のためだけで戦っているわけではない」
そう言うと、魔神沖田は立香を見る。その顔は決意に溢れ、希望に満ち、未来へた突き進む覚悟を示していた。
だからこそ、彼女は剣を構える。護るべきものが、共に在るべき相手が今、巨悪を前に立っている。ならば、やることなどただ一つ。
「いざ、魔皇────覚悟!!」
「おのれ……おのれ!ならば、やってみせるがいい──────カルデアァァァァッ!!」
魔皇が焔を纏う。それはまさしく、悪魔と言うべき形相で、魔皇と言うべきオーラをもって、疾駆する"魔神"と相対する。
だが、忘れてはならない──────相手は、『魔神』であると。
「無量、無碍、無辺──────三光束ねて無穹と為す」
魔神沖田の姿がかき消える。と、次の瞬間には、サタンの身体を無数に切り刻んでいく。さしもの魔皇も受け止めきれず、数多の斬撃が刻まれていく。
防御も効かず、避けることもできず、さらには今までの戦闘で受けた傷によって無防備な身体に刻まれていく。
「ぐぬぉぉぁぁぁぁぁっ!!!」
だがしかし、サタンも為されるがままではなく、『魔力放出』を応用し、焔を吹き上がらせてその攻撃を中断させようとする。
しかしそれは、あと一歩遅かった。たった一瞬の差をもって魔神は遠く離れる。
──世界が、彼方まで白く染まる。それは比喩ではなく、炎が燃え盛っていたはずの大地は消え失せ、地平線の向こうまで空白の世界。
魔神は構える、討ち伏せるべき敵に向けて。魔神は見据える、消えぬ怒りを燻らせるその存在を。
魔神の心は凪ぎ、奇しくも彼の敵が本拠地にて決戦の場となった『煉獄』という名の剣に魔力が込められていく。
「──────『絶釼・無穹三段』!!」
全ての因果を超え、目の前に立つ『邪悪』を葬り去る穹極の閃光が放たれる。それは次元を越え、サタンの身に宿る魔の聖杯の護りすら貫き、サタンを飲み込んでいく。
「オオオオオオオオオッ!!?まだだッ!これしきっ──────ぬぅぅぉぉぉッ!!おのれ──おのれ、"魔神・沖田総司"ィィィッ!!」
咄嗟に魔力で造り上げた障壁を展開するも、ほんの一瞬防ぐ程度で精一杯。障壁は破壊され、閃光へと呑まれていく。
闇を払い、因果を断ち、その全てを無穹へと還していく。その肉体は崩壊し、その霊核は粉砕される。そして、その"存在"は、これ以上ないほどにまで穿ち抜かれた。
それは、今度こその勝利を示す兆し。
この戦いを制したのは間違いなく──────カルデアであった。
状況的に、あと2,3話ほど書いたら終わりそうです。
とにもかくにもアヴァロンの衝撃がヤバすぎるんだって………。
これだからfateはたまんねぇぜ。