【完結済】Fate/Grand Order 煉獄魔境大罪記ゲヘナ/虚ろなる煉獄の聖杯【長編版】 作:朝霧=Uroboross
────光輝くフロア、鳴り響くホップビート。吊り下げられたミラーボールは虹色の光を反射し、音楽に合わせて躍り狂う者達。
「Hey!ノってるかいbaby!」
「「「Yeahaaaaaaッ!」」」
ハイテンションな空気についていけず、角で呆然とする立香は、ただただ圧倒されるなか、開いた口が塞がらずに言葉をこぼす。
「……なにこれぇ…………」
時は少し遡り──────、
立香らは大門から霧が立ち込める中、ベルフェゴールの案内で奥へと進んでいた。
はぐれないようにしつつも、的確に奥へ奥へと進んでいる立香達。次第にそれは下へ下へと向かう形になり、霧は晴れ────
「あっ、おかあさん!」
「えっ? ……えっ!? ジャックちゃん!?」
駆け出して立香の胸元へと飛び込むジャック・ザ・リッパーに、まさか来るとは思っていなかった立香は驚きよろける。
そして驚いたのは立香だけでなく、その場にいる全員が驚いていた。
「ジャ、ジャックさん!? なぜここに……。というより、どうやってついてきたんですか!?」
「?、ふつうにいっしょに乗ってきたよー?」
きょとんとしてマシュの追求に答えるジャック。その様子にロビンは苦笑いし、BBは呆れたような顔をする。
「まぁ付いてきちまったもんは仕方ないでしょう。とりまお先進みましょうや、マスター」
「そ、そうだね」
気だるげな声で間を取り直すかのように意見を言うロビン。立香はそれを聞き、同じく苦笑いを浮かべながら曖昧に賛同する。
「じゃあ、一緒に行こっか」
「うん!」
満面の笑みを浮かべるジャックと手を繋ぐ立香。それはここが監獄でなければ微笑ましいものに見えただろう。
しかし実際は、周りの岩肌が見える壁には、ところどころ血痕が付着し、下層からはうめき声のようなものが響いてきていた。
「はぁ……とにかく早く行きま──────っ!? マスター、下がって」
そんなほのぼのとした立香達を、多少呆れながら先に広い空間に出た沖田が、何らかの異様な気配を感じて刀を抜く。
ふと、コツコツと靴を鳴らすかのような音が鳴り響く。しばらくして、歴戦の気配を感じさせる、軍服隻眼の男が現れる。
「……お待ち申し上げておりました、『
まるで賓客への対応とも言うべき丁寧な口調と言葉が、その渋い声から発せられる。
その男を見たベルフェゴールは、苦虫を噛み潰したかのような表情をして、額に一筋の汗が流れる。
「…………まさか、君がここにいるなんて……」
「────"赤竜一派"の一人…………"少将"『ネビロス』」
「しょう、しょう…………この人が"少将"、ですか……」
ベルフェゴールが恐れるように出した名前に、マシュはまたしても驚いたかのような反応を見せる。
名前を呼ばれた男────ネビロスは、静かに目を瞑り、半身をずらすと、エスコートするかのように片腕を広げる。
「皆様の目的地はこちらに…………ご案内致します」
そう言って奥へ歩いていく。まるでこちらを警戒していないかのような行動に、度肝を抜かれたような気を覚える一堂だったが、率先して立香がネビロスについていく。
「せ、先輩!?危ないですよっ」
「大丈夫。あの人はきっと、案内しに来ただけだから。そんな感じがする」
そのまま立香はネビロスについていってしまう。それにため息をつきながらもロビンが、次に警戒心を解かずに沖田がついていき、そのまま他の面々も後に連なっていく。
しばらく歩いていると、不意にネビロスが話しかけてきた。
「ご安心を────等と言っても安心なぞできませんでしょう。ですので、今はただ付いてきて頂ければ」
「…………何があったの」
静かに、そして丁寧に話すネビロスに、ベルフェゴールは唐突に問いかける。
それに対して悩むような空白の後、とある扉の前でその歩みを止める。
「その答えは、この先にて……」
「…………ねぇ待って、ちょっと待って。すごく嫌な予感がする」
目的地として着いた重厚な扉の上には、光るネオンの看板でこう書かれていた。
────『クラブハウス"ネクロ"』────
「待って、待ってヤダヤダヤダヤダ見ないで見ないで開けないで待って開けちゃダメェェェッ!?」
立香が意気込んで取手に手をかける。その姿にベルフェゴールが大慌てで止めようとする。
しかし、時既に遅し。立香が扉を開くとそこには────────
「────なにこれぇ…………」
そこには、男女様々な姿の悪魔達が踊る、クラブハウスがあった。
MCバトルの内容、全部本編で見たいか否か
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本編で全部みたい!
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別にこのままでいい、見たくない。
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幕間みたいに別途話で見てみたい!