【完結済】Fate/Grand Order 煉獄魔境大罪記ゲヘナ/虚ろなる煉獄の聖杯【長編版】   作:朝霧=Uroboross

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やっべ、投稿時間間違えてた。テヘペロ


3-6 監獄脱出

 走る、走る、走る。たまに角に隠れ、やりすごす。

 しかしそれでも、やはりここでは見つかってしまう。

 

「居たぞ! こっちだ!」「逃がすな! 追え!」

 

 監守達の怒号が廊下に響く。

 立香達は息を切らしながら、ベルフェゴールと、潜伏していたロビンの案内の元、出口へと向かっていた。

 目的地へと向かうために角を曲がり、直進し、また角を曲がる。

 

「──────あっ、あそこ! あれが"禁忌区画(アヴァドンシャフト)"の入り口だよ!」

「それよかおたくも走ってくれませんかねぇ!? いい加減きついんだけどね!」

 

 ロビンに担がれたベルフェゴールが、出口へと続く近道である"禁忌区画(アヴァドンシャフト)"を指差す。

 そこには数人の番人代わりの監守達がいた。だが、立香の影から飛び出た何者かに全員が倒れ伏す。

 

「クハハハハ! 緩い! この程度では、オレのマスターの執念は止められん!」

「むぅ! おかあさんの、邪魔っ!」

 

 エドモンとジャックが一蹴した監守達を傍目に、立香達は禁忌区画を仕切る扉の中へと入っていく。

 ここが出口への近道だということは、立香達はネビロスから聞いていた。だが、ここにはいない当のネビロス達は、

 

 

『残念ながら、我々はついていけません』

 

『これ以上は流石にマズイんですよぉ……』

 

 

 と共に来ることを断っていた。申し訳程度の情報からここへと向かうことになった立香達。

 そんな彼らに対して、なおも懐疑的なBBや沖田ら。

 

「彼らは本当に信用できるんですかねぇ、悪魔ですし」

「大丈夫、少将なら、ウソはつかない」

 

 まるで確信を持っているかのように言うベルフェゴールに、「ならいいんですケド」と鼻を鳴らすBB。

 なおも止まることなく禁忌区画の中を走り続ける立香達。うめき声が聞こえる中、立香はある牢の前で立ち止まってしまう。

 

「──────……何者だ」

 

 牢の中から問いかけられる。その中にいたのは年若い、美男子であっただろう擦れた姿の"天使"がいた。

 立香はその男を呆然として見つめていると、男がまたしても口を開く。

 

「人間…………? なぜ…………そうか、お前達が…………」

 

 一人納得したかのような雰囲気を見せると、その鋭い眼光を立香に向け、一方的に語りかける。

 

「……人間、忠告しておこう…………。"道化師"に気を付けろ。奴は、世界すら(・・・・)騙してくるぞ」

「君は…………」

 

 立香が男に、何者か問いかけようとした時、

 

「マスターさん! なにやってるんですか! 早く!」

 

 沖田の急かすような声が聞こえ、立香は後ろ髪を引かれる思いで仲間の元へと走っていく。

 そんな立香の後ろから、遠退く男の声が自らの耳へと聞こえてくる。

 

「己を忘れるな……自らが居た場所を忘れるな……奴は、すぐそこにいる…………。あぁ……私の、名は……────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──────私は、『シェムハザ』だ……」

 

 

 ・

 

 

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 ・

 

 

 

 何度か監守に遭遇したものの、誰も欠けることなく無事に脱出した立香らは、すぐさまシャドウ・ボーダーへと乗り込む。

 

『おかえりー、なーんて呑気にも言ってられないみたいだね』

「シャドウ・ボーダー緊急発進っ!」

「「「アイ、アイ、キャプテン!」」」

 

 すぐさまキャプテンがエンジンをフルにかけてシャドウ・ボーダーを緊急発進させる。

 みるみるうちに遠くなっていく監獄は、サーチライトの光が空高く昇っていた。一先ずは安全を知った立香らが、深いため息と共にその場に崩れ落ちる。

 

「ご、ごめんね…………でも、ありがとう」

「うん……どういたしまして」

 

 申し訳なさそうにするベルフェゴールに、立香は疲れながらもはにかむような笑顔で返す。それにつられたベルフェゴールもまた照れたようにはにかむ。

 つかの間の休息。ふと立香は、先程禁忌区画で会った男の言葉を思い出す。

 

 

『"道化師"に気を付けろ。奴は、世界すら(・・・・)騙してくるぞ』

 

『己を忘れるな……自らが居た場所を忘れるな……奴は、すぐそこにいる…………』

 

 

 どういう意味か、立香はさっぱりとわからなかった。だが、どこか聞き逃してはいけないものだと、心のどこかでそう直感する。

「ねぇ」と立香が全員に声をかけやうとしたその時、

 

「「「うわぁぁっ!?」」」

 

 シャドウ・ボーダーが急停止し、中にいた全員が驚き、転げ回る。

 一体どうしたのか────。そう思い、立香はコックピットのモニターを見る。するとそこには────。

 

『全く、二人も甘いものだね……とは言え、ボクもこういうことはしたくないけど』

『おじさん、荒事得意じゃァないんですがねぇ。"宰相"?』

 

 二人の男性の姿をした悪魔が立ち塞がっていた。

 




ネ タ バ レ 確 定
勘のいい人やある程度知ってる人なら解ってしまう黒幕。はてさて一体誰なのだろうか。

延長延長ッ、9/3の朝で締め切るデス!
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