【完結済】Fate/Grand Order 煉獄魔境大罪記ゲヘナ/虚ろなる煉獄の聖杯【長編版】 作:朝霧=Uroboross
お、待、た、せ、しましたぁーー!
すいまっせんっ!伸びましたっ!
やっとの更新ですっ!
地より天へと昇る巨大な竜巻。外でもかなりの強風が荒れ狂っているが、その内部は言うまでもなく、何もかもを喰らい尽くし破壊し尽くす嵐流となっていた。
渦巻く暴風の隙間から見える内部では大地が細切れとなり、欠片が浮き上がり、それらが中で鋭利な礫と化していく。
「うわぁぁっ!?」
「うっへぇぇっ、やっぱとんでもねぇぇぇっ!」
その強風に吹き飛ばされそうになる立香と、近くの飛び出た小岩にしがみつくアガリアレプト。
立香はメカエリチャンやロボら、サーヴァント達に押さえられ辛くも飛ばされずに済んでいた。
やがて風が止み、視界が晴れていく。そこにはえぐれた大地のみが残っていた。いくら探してもアンリマユの姿は見当たらない────と思ったその時、
「────ぁぁぁああああぁぁぁあああああ!!?」
轟音と共に巨大な土埃を上げて、巻き上げられたアンリマユが落下してくる。
大の字になって倒れていたが、次の瞬間勢いよく起き上がり、文句をあげる。
「おいこら
「殺す気でやってんだから当たり前だろうがバカ野郎」
吠えるような剣幕で怒鳴るアンリマユと、さも当然のことのようにさらりと答えるベルゼビュート。
それを呆然と見る立香達。先程までの剣呑な空気から一気に親しげになっているのを見て、どうすればいいのかわからず佇む。
「えーっと……」
視線をさ迷わせる立香に、苦笑したアガリアレプトが助け舟を出す。
「ほれほれお二方、主役が困ってますぜ」
「──んァ? おっと、すまねぇな。怪我ないか?」
アガリアレプトにたしなめられたことで立香に振り返り、怪我がないか確認しながら立香の体についていた埃を払っていくベルゼビュート。
無事なことを確認すると、快活な笑みを浮かべて立香の肩を叩く。
「よしよし! 無事ならいいんだぜ。未来ある若者にゃァ怪我は大事だからな!」
「は、はぁ……」
笑って親しげに接してくるベルゼビュート。それに立香はどう返していいのかわからず、気の抜けた返事をする。
ひときしり笑ったあと、振り返ってアンリマユの元まで歩み、その首根っこを掴んで立香のそばに放り投げる。
「邪魔やボケ」
「うべっ、扱い雑ーい」
エセ関西弁のような罵倒がアンリマユにかかり、短い抗議の声をあげる。
そのまま槍を地面に突き刺すと、テコの原理で軽々と槍を持ち上げる。それと共に硬い土の塊が浮き上がり、重い音を響かせる。
「よいせっと……さて、何から話すかね?」
浮き上げた塊に腰掛けて顎を押さえながら、明後日の方向を見ながら何事かを考えはじめる。
そんなベルゼビュートに、立香はかねてから思っていたことを問う。
「じゃあ……なんで僕らと戦おうとするの?」
「んー……」
少し困ったような表情をして首を捻るベルゼビュート。それから顎を乗せていた手を膝上に置き直して立香を見つめる。その眼には真摯に答えようという気概が表れていた。
「まずオレ達七大罪も一枚岩じゃァねぇんだわ」
そんな切り出しで語り始めていく。それを立香は黙って聞こうとした出鼻に、
「っとと、まずはテメェの信頼できるやつらと話せるように────こんなもんか」
『うおっ!? いきなり通信を入れるなんてどうしたのさ?』
ベルゼビュートが宙に指先で何かしらを描いた途端、突然に繋がった
それに立香は驚くが、ベルゼビュートはすぐさま顔をしかめた。
「……そうと来やがったか……」
そう呟くと、またしても何かを描く。すると立香には半透明の結界のよえなものが、自身とベルゼビュートを包み込む。
結界の向こう側の全員は微動だにしておらず、またデバイスも繋がらなくなっていた。
「一体……」
「流石にアレはダメだったな…今はテメェにだけ話すことがある」
真剣な顔で立香に話すベルゼビュート。その真剣さに唾を飲み込み、思わずその場で身構える。
「今回の件、主導してるのはオレ達七大罪じゃァねぇ。表向きはオレ達になってるけど、な」
少し瞑目して間を空ける。そして、ついにといった風に宣言する。
「今回のテメェらへの襲撃、そして、
「それは………?」
深呼吸。その口から黒幕の名が告げられる。
「そいつは『虚飾』の悪魔。堕天し、地の果てに封印された裏切り者。名を────────
『アザゼル』と言う」
リアル事情忙しくてすっかり手付かずでした……。
ついに黒幕の真名バレでございます。勘のいい人ならわかっていたのでは?
さて、ここからどう展開して……いけばいいんでしょうか……(汗
あとついでに非ログインの方も評価できるようにしておきますね!
今後もどうぞよしなに!