【完結済】Fate/Grand Order 煉獄魔境大罪記ゲヘナ/虚ろなる煉獄の聖杯【長編版】 作:朝霧=Uroboross
不味い、かなり不味い傾向だ……。
ネタ不足とモチベ不足のダブルクロスは不味い……。そしてそこに多忙が加わるトリニティクロスは不味いぞ……。
もしかすると投稿頻度下がるかもです、申し訳ない……。
「さてさてさてさてさてぇー?自己紹介はよろしい?いらない?あそう、ならいいや。じゃあご存知、ボクがアザゼルです。改めてよろしくぅ」
口調は極めて友好的、しかしそれとは裏腹ににじみでる不信感と狂気。
立香はここに来て初めて、悪魔という存在に"恐怖"した。相反する性質を、こうも見事に、こうも歪に表現する彼という存在を怖れた。
「その感覚は正しい。故に下がれ、藤丸立香」
「デー、ル……?」
ロビンに支えられながら立ち尽くす立香の側を、ダメージが目立ちながらも殺気を放ちながら『虚飾』──アザゼルへと向かっていくデール。
デールの周りにはドス黒い炎がいくつも現れ、いつでも
放てるように漂っている。
「なぜ貴様がいる、『
「ンフフフ、そうカッカしなくてもいいじゃん?ま、有り体に言うなら露払い的な?」
両方に持つ短剣を、ジャグリングのように玩びはじめるアザゼル。だが、立香には二つあるはずのそれが三つ、四つといくつにも見えるようであった。
「あれを直視するな、惑わされ気付けば死んでいる」
デールが小声で立香に忠告を促す。
そうして立香を下がらせるように前に立つと、
「奴の相手は私がする。お前達は自らの本拠地へと向かうがいい」
「……無事でいてね」
立香はそう言い残すと、すぐさまマシュ達を連れて中庭へと向かって走っていく。
遠退く気配を感じるデール。そんな彼の近く、アザゼルを方位するかのようにサーヴァント達が立つ。
「やァ。悪いが、私達も頭数に入れて欲しいネ。中々に厄介そうな相手だ」
「なんだ?別人かよ。リベンジしようと思ってたんだが……。まぁ、テメェの方がヤバそうだな」
デールの隣にモリアーティが並び、アキレウス、ビリーと言った幾人かの面々がアザゼルを睨む。
当のアザゼルは飄々としていたが、デールは油断なく、だが注視しすぎることなくアザゼルと相対する。
「ねーねー、仲良くしよーよー。ボクそこまで怖くな────」
言い切らないうちにデールの炎が襲いかかる。さらに援護射撃が入り、追撃が仕掛けられていく。
土煙で姿が見えなくなるが、兎にも角にもデールはアザゼルの気配を探ろうとして────
「──だからそこが甘いんだって」
立香らは館内の廊下を、身体を引きずるアシュリーを気にかけながら走っていた。
慌ただしく玄関へと向かっていく者や、負傷し、うめき声を上げる者、壁にもたれかかって動かない者など、その様子はまさしく阿鼻叫喚であった。
「────!先輩、もうすぐです!」
マシュが中庭へと続く扉を見つける。その扉の前には様々な者に指示を飛ばすフルーレティの姿があった。
やがて扉へと近付き、フルーレティが立香らに気付く。
「アシュリー様!そのお怪我は!?」
「話は後!早く開けて頂戴!」
驚き目を見開くフルーレティを余所に、周りの喧騒に負けない程度で声を上げるアシュリー。それに対してフルーレティはすぐさま中庭への扉を開く。
駆け込むように立香らが中庭へと入ると、そこでは先程のフルーレティと同じく指示を下すダヴィンチらの姿があった。
「──だからだな、ここは逃げるのが一番だと「立香クン!無事かい!?」
ゴルドルフ所長が冷や汗らしきものを流して話す主張の途中で、近付く立香らに気付いたダヴィンチが慌てて立香達を出迎える。
「僕はなんとか。でもアシュリーが」
「どれどれ……?」
ダヴィンチがアシュリーの怪我を看る。
すると、えげつないものを見たかのように顔をしかめる。
「うへぇ、なんだこれ。傷の見た目はただの斬り傷なのに、不治の呪いがかけられてるぞ」
「えぇ……、治したいのだけれど、このままじゃ無理ね。誰か、呪術と医療に詳しい人を────」
アシュリーが言い切らないうちに、中庭に屋根を飛び越えて何かが落ちてくる。
重い音と土煙を立ち上らせながら、中から咳き込みながら現れたのは、棺桶を杖代わりに立ち上がるモリアーティであった。
「アイタタタタ……、年寄りにはもう少し優しくしてもらいたいものだネ…。しかしこれ程までとは…」
「教授!?大丈夫!?」
フラフラと立ち上がるモリアーティに駆け寄ろうとする立香であったが、それを本人に片手で制される。
次の瞬間、本館へと続く扉が破壊され、それと共にデールや他のサーヴァント達が転げ出てくる。
「ぐぅっ!!貴様、どこでその"皮"を……ッ」
「『フッ。何、戯れにさる地底の国へと赴いた際、偶然手に入れただけのことだ』」
地を響かせ、破壊された入り口から現れたのは、いつしかの亜種特異点『アガルタ』にて戦った英雄、『ヘラクレス・メガロス』であった。
「『中々に使い勝手がよくて助かる。』とは言え、使いすぎると疲れるんだよね、コレ」
またしてもピースが砕け散るようなエフェクトが弾ける。中からは凝った肩をほぐすように、腕を回しなかみらアザゼルが現れる。
心底楽しそうな笑みを浮かべ、アザゼルは立香とシャドウ・ボーダーを眺める。
「さてさてさてと、お次はどうしましょっかねぇ」
せせら嗤うかのように、そして子供が遊びに悩むかのように無邪気に、邪悪に笑みわ深めるアザゼル。立香らは次に何を出してくるのかと身構えていた。
だが、そこに一筋の極光が降りかかり、中から声が響く。
「────ふん。時間のかけずぎだ、愚か者」
極光の中には、三対六翼の、左右黒白に分かれた翼を広げる青年がいた。その姿を視認したデールとアシュリーは、驚きのあまり目を見開いていた。
「バカな……」「ウソよ……」
「「よりにもよってお前(貴方)がそちら側だと言うの(か)、『
その青年は、ただ静かに、そして見下すかのように、空に悠然と漂うのみであった。
とにもかくにもがんばって書いていきます。
目指せ!年中完結!自己満足の塊だけど!