【完結済】Fate/Grand Order 煉獄魔境大罪記ゲヘナ/虚ろなる煉獄の聖杯【長編版】   作:朝霧=Uroboross

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ついにここまできたか……

第六章、ルシファー編です。

いきなり艦隊戦っていうね



第六章 『傲慢』の翼
6-1 方舟襲撃


 吹き荒ぶ乾いた風、水も命も枯れ果てた世界。崩壊したビル群の地平線から、遥か彼方からもよく見える純白にして巨大な浮遊物──ノアの方舟。

 その進行方向に、幾百もの人影が並び立つ。各々の武器を持ち、いざ対峙せんとばかりに闘志を沸かす。

 

「準備、整いました。いつでもいけます、マスター!」

「うん……──さぁ、行こう!!」

 

 関の声。数多のサーヴァント達が空を翔び、地を駆け、宙を進む方舟を墜とさんと立ち向かう。

 その中でも、先制を撃ったのは、禍々しい黒さの近代的な戦闘機だった。

 

「Arrrrrrrroooooooooooo!!」

 

 戦闘機から発射されるミサイル。潤沢な魔力のバックアップによって逐次弾が生成され、発射していく。

 方舟から響き渡る警告音のような重低音。次の瞬間、無数のレーザーが方舟から発射され、ミサイルを次々と撃ち落としていく。

 それだけでなく、終わりなく発射し続けているレーザーは、今度は戦闘機を撃ち墜とさんとばかりに濃密な弾幕を展開する。

 

「おっとォ、そっちばかりに気ぃ取られてんじゃないよ!砲撃用ォ意!!」

「デュフフ、拙者活躍の時!気合い入れていくでござるよー!!」

 

 戦闘機ばかりに気を取られていた方舟に、弾幕の間隙を抜けていくつかの砲弾が命中していく。とは言え、あまりの巨体故に然程損傷は目立たない。

 だが、その攻撃によって一瞬だけ攻撃が止む。しかしすぐさま、今度は全方位にレーザー砲を発射する。しかし、サーヴァント達もまたその並々ならぬ技量で光線を避けていく。

 

「まだまだたんまり食らいな!!」

「「敵艦捕捉、スカートフレア展開!」」

 

 数えきれないほどの弾幕が方舟へと殺到する。だが、方舟からも同じくらいの光線砲撃が放たれ、大半が撃ち落とされていく。

 そんな最中、不意に方舟の甲板から極光が瞬きはじめる。

 

『────ッ!!マズいぞっ、方舟の甲板上に膨大な魔力反応確認!』

『ちらちらと集る羽虫共め…………身の程を知れ』

 

 ルシファーの苛立ちが乗った言葉と共に、膨大の魔力が圧縮された、恐らくは主砲級の砲撃が放たれる。それはまさしく一撃必死の破壊光線であった。

 

「『梵天よ、地を覆え(ブラフマーストラ)』!!」

 

 だが、その光線に、一筋の熱線が対抗する。互いに衝突し、無力化し合うことで限界凝縮されたがために、宙で大爆発を巻き起こす。

 

「悪いな。生憎だが、オレがいる限りその攻撃は当てさせん。そして──」

「────漲れ、『炎神の咆哮(アグニ・ガーンディーヴァ)』!!」

 

 そこから砲撃の間隙をぬっていくつもの炎のような矢が甲板に当たり、さらなる爆発を上げる。

 カルナとアルジュナ──二人のコンビネーションによってもろにダメージを負い、ほんの少し、だが少しながらも飛行高度が下がる。しかしそれに比例するように、方舟からの砲撃も激化していく。

 

「ちょっとティーチ!ちゃんと避けてよ!?アンタと心中だなんてこっちは御免だからね!!」

「■■■■ー!!」

「余裕のよっちゃん、問題ナッシング!!俺様の船はこの程度じゃ沈まねぇのサァ!!だから暴れるのはやめてくだちいヘラクレス殿!?」

 

 空中で未だ砲撃を繰り広げる船団。その内黒を基調にした船と、赤を基調にした船が方舟の周りを縦横無尽に駆けていく──のだが、黒い船はどこか不安定に見える。

 それもそのはず、黒い船──そのまんま黒ひげが駆る船にはアンとメアリーやヘラクレスなどの数騎ものサーヴァント達が乗り込み、思い思いの攻撃を繰り広げているのである。

 

「あらよっと!……うーん、光線を槍で弾くたぁ本格的に人間止めてんだなぁオレは!」

「それは今さらではないかネ?ほい、発射。からの射撃!」

 

 黒ひげの船の甲板にて、飛来する光線をその槍で弾くヘクトールと、背負った多機能型棺桶(ライヘンバッハ)からミサイルを放つモリアーティなど、強力なサーヴァント達が揃い踏みであった。

 

「ではではー、拙者も本気出すでござるよー!行くでござる行くでござるぅ!『アン王女の復讐(クイーンアンズ・リベンジ)』!!」

 

 黒ひげが宝具を展開すると共に、その背後に多段に積まれた大砲群が現れる。そして、黒ひげが方舟を指差すとともに大砲群が逐次砲撃していく。

 いくつかは撃ち落とされてはいるが、大半は方舟にどんどん命中している。

 

「んん~ww一方的ですぞぉー!……とは言え乗り込めねぇのはつらいがn 「あおっとしくった」 熱っづぁッケツがぁ!?なんでぇ!?」

「「ほんとしまらないな(しまりませんわね)!!」」

 

 宝具を放ち油断した黒ひげの尻に、ヘクトールが弾き損じた光線がかすり着火する。突然のことに驚いた黒ひげは、甲板を走り回りながら急いで火を消す。その姿に、既視感を抱きつつも呆れ返るアンとメアリー。

 そんな中でも砲撃の雨は止まず、敵味方共に撃ち合っていた。だが、そこに一筋の黄金が駆け抜ける。光速を越える勢いで飛ぶ黄金の上には、数人の姿が影立っていた。

 

「──ふん、この我の舟に乗せること自体光栄と思えよ、雑種共」

「ははは、ギルは相変わらず素直じゃないなぁ」

「わ、私達お空を飛んでるわマスター!すごく速く飛んでるわ!」

 

 黄金の舟──ギルガメッシュのヴィマーナで方舟の上を取る。ヴィマーナの上には、立香やベルフェゴールをはじめとした数騎のサーヴァント達が揃っていた。

 

「皆、いくよ!!」

 

 その掛け声で、立香とサーヴァント達はヴィマーナから方舟の甲板へと飛び降りる。風を切り、撃ち蒔かれる光線を避けて、立香達はついに方舟の甲板へと降り立つ。

 

 





ノアの方舟はイメージとしては、

・外見:ワンピースの『方舟マキシム』(余計なもの全部取っ払ってガチに船体だけにしたver)×ヤマト2199の『ドメラーズ』(艦橋のみ)×新・パルテナの鏡の『星賊船』(武装、装飾など)。

・能力:巡航速度:エヴァ作中の『ラミエル』と同じぐらい
最大速度:不明 ※ヴィマーナ以上なのは確定
火力:主砲→『波動砲』(ヤマト2199より)並み
副砲→一発一発が山に風穴開ける程
※それらが某弾幕ゲーにおけるルナティック級の密度かつ光速で飛んで来る。


新・パルテナの鏡の星賊船をみれば大体分かるのですが、方舟が星賊船ぐらいと仮定したら、ホエーラ(クジラのやつ)がティアマト、ピット君がヴィマーナだと思ってください。




バカでけぇぞ…………。(なおこの方舟は宝具ではありません)
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