【完結済】Fate/Grand Order 煉獄魔境大罪記ゲヘナ/虚ろなる煉獄の聖杯【長編版】   作:朝霧=Uroboross

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ご報告

・作者平安京到達のためRTA並のスピードで4日前から0から巻き上げ中故、投稿がかなり遅れます(現在オルジュナ最終戦)

・作者の人生の師匠から「お前これダメ書き直し」とかなりダメ出しされたのと、ストーリー見直して「あかんわこれ」ってなったのでプロット書き直しています。
※こちらは長編版として以前更新・保存しますので大丈夫です。

リンボ、アテル、チンキュウ、デ、ウツッ!!



6-3 白兵戦 雷の堕天使

「おのれ!よくもバラキエル様を!」

「いつもちょっと抜けててギザったらしいバラキエル様を、よくも!」

「バカっぽいからと言って蹴り飛ばすとは!許さん!ありがとう!!」

「お前達……さては、私のこと嫌いだな?嫌いなんだな?」

 

 少し違うベクトルで怒る堕天使達と、部下の一人に支えられながら立ち上がるバラキエル。が、部下達の顔には憤慨とともにどこか喜色が浮かんでおり、当のバラキエルは虚しそうな顔をしていた。

 そんな様子をまざまざと見せられている立香達の中にはは、とても反応に困った空気が流れていた。

 

「えーっと…………大丈夫?」

「う、む……問題ないとも……うむ……」

 

 多少げっそりとした雰囲気を漂わすバラキエルに、立香は思わず声をかける。

 げんなりとした返事ではあったが、頭を振って気持ちを切り替えたように、再び立香達な目前に立つ。

 

「んんッ!改めて名乗ろう!我が名はバラキエル!ルシファー様の忠実なる僕!!故に、この先を通すわけにはいかん!!」

「あ、ギザっぽいのはご愛敬でお願いしますね」

「「「「…………」」」」

 

 戦闘中、それも今現在も攻撃されているというのに、この空間ではコミカルでぐだぐたな空気がながれていた。

 自身の出し直した空気を部下に再び崩され、構えていた槍の穂先を力無く下げるバラキエル。一条の涙を流して天を仰いだその目には、こころなしか諦念が入っているかのようにも見える。

 

「え、えっと…………よ、よぅし!その勝負、私が請け負いましたぁ!!元はと言えば私のせいみたいなので……

「そ、そうか!一騎討ちだな!?いいとも、いいともよ!!」

 

 なんとも言えない空気感を紛らわすため、XXが前に進み出る。それに対しバラキエルは喜色と助かったと言わんばかりの笑みと汗を浮かべて迎える。

 対面した二人は、互いに互いの武器を構えて空気を締め直す。

 

「元天界近衛一等兵、現ルシファー様旗下第一陸槍大隊長バラキエル」

「エーテル宇宙保安局刑事、コードネームXX(ダブルエックス)

「「いざ!!」」

 

 稲妻を纏う長槍が、宇宙の技術で造られた双槍剣(ツインミニアド)が、同時に前へと駆け、激突する。

 雷があちこちに走り、衝撃の余波が周囲に撒き散らされる。ふざけた空気で薄れていたものの、当のバラキエルは名乗ったように大隊長を任ぜられる程の強さがあり、巧みな槍術を魅せる。

 対するXXはその双槍剣で鋭く突かれる槍を弾き、宇宙技術的なレーザーブレードで切りつけていく。

 

「ぬぅっ、当方からしてもかなりの手練れと見受けられる」

「元とは言え、流石は北欧にまで名高い天界の大天使……これ程とは」

 

 シグルドとヒルドのうめきにもにた感嘆の声。立香はただその一進一退を繰り返す戦闘の凄まじさに、声もなく見守ることしかできなかった。

 

「フハハハハ!身体は充分暖まったな!ではそろそろ本気を出そう────祝福せよ我が槍、『舞い踊る薔薇の雷槍(バラクィエル)』!!」

 

 バラキエルが長槍の真名を解放する──と共に、今までただ雷を纏うだけであった純白の長槍がその姿を変え、各所に施された真っ赤な薔薇と、穂先からまるで稲妻が走ったかのような意匠が目立つ朱槍へと変貌する。

 

「むむっ!パワーアップですか。ですが負けません!!」

「当然!まだまだやれるだろう!?」

 

 さらに攻撃の速度を増すバラキエル。その速度はまるで稲妻のように、その強さは先程よりも遥かに上昇していた。

 徐々に追い詰められていくXX。そんな攻撃の中でつばぜり合った間隙をぬって、バラキエルを思いっきり弾き飛ばして距離を空ける。

 

「くっ、私も出し惜しみは出来ませんか……では!来い、アーヴァロン!!」

「出し惜しみなぞさせんs────

ゴブェッ!!?

「「「あっ……」」」

 

 ゴキリ。そんな鳴ってはいけない音が綺麗に鳴り響く。バラキエルの背後からXXの自立稼働アーマーこと"アーヴァロン"が高速で突撃し、見事バラキエルの背中に直撃していた。

 仰向けに、くの字に身体が折れるバラキエル。その顔には戦闘の興奮からの笑顔があったが、薄らと涙が流れていた。

 

「「「「バラキエル様ぁぁぁぁっ!!?」」」」

「XX……」

「すみません……わざとじゃないんですごめんなさい…………」

 

 目が飛び出さんほどの驚きを込めた部下達の叫び声が響く中、立香は、申し訳なさそうに両手で顔を隠すXXを言外に非難していた。

 だが、バラキエルもただでやられたわけではなく、うめきながらも顔だけは立香達に向ける。

 

「グフッ……や、やるではない、か……この私を一撃、とは……」

「す、すごい根性です……ッ。これが大天使……ッ」

 

 検討違いな驚き方をしているヒルドを他所に、バラキエルはやりきった感を無理矢理に出しながら言葉を紡ぐ。

 

「ゆ、行くがいい……ルシファー様はこの先だ……。ねぇちょっと腰やられたから誰かタスケテ……

 

 それっぽい空気を流して立香達を先に行かせようとするも、残念で悲痛な助けを求める小声が立香達の元に届き、またしてもさめざめとしているXXを見る立香達なのであった。

 

「ごめんなさい……そんなつもりじゃなかったんですごめんなさい…………」

 

 





最後の最後までネタキャラになってしまったバラキエル氏。

こんなネタキャラだけど実力的には☆4サーヴァントに抜てきします。こんなネタキャラだけどね。

どうしてこうなった(笑)。
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