【完結済】Fate/Grand Order 煉獄魔境大罪記ゲヘナ/虚ろなる煉獄の聖杯【長編版】   作:朝霧=Uroboross

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はい遅くなってすみません……。少し多忙ぎみで中々更新できませんでした。

皆さんクリスマスはどうでした?私?お仕事ですよ?(ニィッコリ)簡単に人生夢見れると思うな。

なるべくマメに更新はするつもりですが、恐らく遅れることが多いと思われますので、どうか暖かい目で見て下さい。けど生温かい目では見ないで下さい………。



6-6 神裁の極光

 

 それは目がくらむほどの光だった。鮮やかで、神々しく、そして今まで体験してきたいかなる"攻撃"の中でも最も恐ろしく感じたと言えるものだった。

 それは慈悲に溢れ、慈愛に溢れ、憐憫に溢れ、それでありながら人智を越えた無感情さを想わせるものであった。

 無数の光が降り注いでくる。避けようがなく、最早恐怖すら感じることなく、不可避の"光"が届こうと────

 

「させないわ!」「させないよ!」

 

 耳に聴こえる少女の声と気弱そうな声。それに気づいた瞬間、周囲に屋敷だと思わせるかのような"要塞"が現れ、立香達を守る。

 それと同じくして、空中に突如として形容し難い触手が現れ、降り注ぐ無数の光を打ち払っていく。

 

「ここはボクの城だ!誰にも、何人にも侵されはしない、不壊の城。"顕現せよ(エピファシー)"、『金剛不壊の麗城(キャッスル・オブ・ルーヴル)』!!」

 

 ベルフェゴールの、精一杯張り上げたであろう声が、立香の耳にはやけに明瞭に聞こえた。と、同時に。要塞城が一際輝き、その真上に幾何学的な魔方陣が出現し、ルシファーの放った光を受け止めていく。

 豪雨の如く降り注ぐ光に、魔法陣が砕けたかのように視えた。だが、一枚に見えた陣は何層にも重なっており、すぐには壊れなかった。とは言え、受け止める度にベルフェゴールの顔は険しくなっていた。

 

「ごめんなさい、マスター。私、悪い子になるわ──」

 

 そんな声が耳元でしたと思えば、隣には、先程までの臆病そうな少女ではなく、怪しい気配を蔓延させ、おぞましさを携えた少女になっていた。

 

「──イグナ……イグナ・トゥフルトゥ・クンガ。我が手に銀の鍵あり。虚無より顕れ、その指先で触れ給う……」

 

 寒気のする空気が、アビゲイルを中心に広がっていき、そこから何かしらのおぞましい気配を漂わせていく。

 それを見たルシファーは、その眉間にしわを寄せ、アビゲイルに狙いを集中する。だが、一点集中には一点集中と言わんばかりに魔法陣の強度が集中し、簡単には通さなかった。

 

「我が父なる神よ。我、その神髄を宿す現身とならん。薔薇の眠りを越え、いざ窮極の門へと至らん!────『光殻湛えし虚樹(クリフォー・ライゾォム)』」

 

 アビゲイルの周囲から名状し難き触腕が現れ、ルシファー目掛けて一気に殺到していく。

 それに対してルシファーは、焦ることなく冷静に、光の弓矢を放ち、時折剣や槍に形状を変えさせながら打ち払っていく。

 

「絶技用意。太陽の魔剣よ、その身で破壊を巻き起こせ────」

 

 そんなルシファーに向かって、雷のような短剣が数本向かっていく。避けきれず、ルシファーは腕を交差させながら甘んじて受ける。

 そして、目の前に一瞬にしてシグルドが現れ、その長剣を拳で突き放つ。

 

「『壊却の天輪(ベルヴェルク・グラム)』!!」

「ぐぅッ!?小癪な……ッ!」

 

 対竜特攻の宝具とは言え、その威力は人であろうと悪魔であろうと絶大なるもの。シグルドの宝具によってルシファーはその肩に深い傷口を負うこととなった。

 さらに追い討ちをかけるかのように、ルシファーのさらに上から、神々しい光が降り注ぐ。

 

「同位体、接続及び顕現開始──行きますよ、オルトリンデ、ヒルデ」

「待ってました!」

「お待たせしました、行きましょう」

 

 空中に羽ばたいたスルーズ。次の瞬間、オルトリンデとヒルデがすぐそばに現れる。それだけでなく、何人ものワルキューレ達が現れ、その穂先をルシファーへと向ける。

 

「「「同期開始」」」「照準固定」「真名解放」「みんな、いくよ!」

「「「『終末幻想(ラグナログ)少女降臨(リーヴスラシル)』!!!」」」

 

 ルシファーの放った光に負けず劣らずの光の奔流がルシファーへと殺到していく。

 シグルドによだてまともな防御体勢が取れず、その奔流をモロに受けていくルシファー。苦悶の顔をしながらも甲板へと落とされる。

 しかし、追撃はそれだけで終わらなかった。

 

「はぁっ!!」

「くっ!?図に乗るなよ人間風情が!!」

 

 輝く銀の腕を振るいながらベディヴィエールがルシファーへと向かっていく。

 ルシファーもまた、光の剣を生み出して応戦する。いくつもの剣激を合わせ、受けた傷によってルシファーは競り負けた瞬間、ベディヴィエールは必殺を決めにいく

 

「隙あり!──我が魂食らいて奔れ、銀の流星!!『剣を摂れ、銀色の腕(スイッチオン・アガートラム)』」

 

 光を迸らせる右腕が、ついにルシファーを捕らえる。逆袈裟に切り裂かれた胴体、そのまま仰向けになって倒れ伏すルシファー。

 サーヴァント達による猛攻によって、ついに堕天使の長たるルシファーを地に墜とし、背に土をつけることができた──────。

 

 

 

 

 

「────へぇ?いいじゃん、面白いじゃん?」

 

 

 

 悪夢が始まる。

 





今回は少し短め、というより区切りが良かっただけですので、はい。

次回、獣の日(ウソ予告?)
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