【完結済】Fate/Grand Order 煉獄魔境大罪記ゲヘナ/虚ろなる煉獄の聖杯【長編版】 作:朝霧=Uroboross
大っ変お待たせしましたぁぁぁぁ!!!
リアル事実忙しくなったりそうじゃなくなったりでてんやわんやになってスランプってました……。
前回を見直して書きつつ終局へ進めていきます!
イクゾーイクイク(白目)
一歩一歩、あらゆる妨害を物ともせずに進撃する巨獣。周囲の些事を竜頭が片付けて、見据えるは一点。
それは、誰からみても止められることがない存在であった。────暴力の化身達が来なければの話だが。
〈side 【強欲】〉
「邪魔だ、邪魔だ、邪魔だ邪魔だ邪魔だ邪魔だ邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔ァ!!うッッぜぇんだよクソがよォ!!」
振り下ろされる紫の大鎌、相対するは黄土の竜。全てを灰塵にせんと轟く雷を吐くも、全て打ち返されてあらぬ方向へ飛ばされていく。
さらに噛みつきなど様々な手で目の前の存在を叩き落とさんとするも、全て避けられ弾かれ、逆に無数の傷痕をつけられていく。
「デカブツがァ……その首ッ、さっさと落ち────やがれッ!!」
ダメージを与えつつも首周りに切れ込みを入れ続け、赤髪のオッドアイ──マモンによってついにその首を切り落とされる。
断面を滑らかにずり落ちていく。──間違えてはいけないが、この竜は決して弱くはない。『獣』の化身として異聞帯一つは優に蹂躙できるほどの実力を持っているのだ。
「おぉ?おぉ!!戻ってきたぜェ!!ハッハッハァッ!!」
その強大な竜を大して苦労せずに屠ったマモン。その身に甦る膨大な力を、己の衝動のままに解き放つ。
それ即ち────己が"領域"である。
「ヨッシャ出て来いやァ!!『万魔宝物殿』ンンッ!!」
マモンがそう叫ぶと同時に、ゲヘナの一角から黄金が溢れ出てくる。それは辺りを侵食しながら、マモンの方へと向かっていく。
だが、それよりも驚くべきは────戦闘中の大罪悪魔の中でも、マモンが一番遅いということであった。
〈side 【嫉妬】〉
高水圧ブレスと巨大水球を交互に放ち、絶え間ない攻撃を加える紺藍の竜。
だが、対面したまま佇み続ける"海竜"に一切の傷も、ましてやダメージもなく、それに守られている女性もまた同じ。
「──はぁ、そろそろ飽きてきたわ」
『そうねぇ…──じゃあ、殺しましょうか』
そう言うや否や尾を一薙ぎする海竜ことレヴィアタン。一瞬にして水で出来た斬擊を構成し、竜の首を裂く。
切断された首は徐々に粒子となり、リリスらの体内へ流れるようにして入っていく。
「さてそれじゃあ──」
『ええ、そうねぇ』
「『飲み込みなさい、『大魔嘯海』』」
ゲヘナの端の一角より、荒ぶる海が溢れ出す。数多の大渦巻を生み出しながら、それはなおも進撃する『獣』へと迫っていく。
〈side 【色欲】〉
毒々しい紫の竜が全てを朽ち果てさせるブレスを溜め込む──が、それはたった一筋の光線によって喉奥ごと貫かれ、あっという間に生気を無くし、粒子へと変わっていく。
「邪魔である。疾く失せよ」
「んもう、私にも遊ばせて欲しかったのに」
消えていく竜を侮蔑と無価値であるかのような目で見下す美青年と、遊び道具を目の前で取り上げられた子供のように拗ねる妖艶な美女。
「はぁ……いいわ。もう皆やっちゃってるし、私達も始めましょ」
「うむ、では────」
「「来なさい(来たまえ)、『蠱惑の叛律都市』」」
そう告げるとともに、遠く離れたソドムの街に大きな変化が訪れる。そびえる街壁は霧散し、代わりに妖しい霧を爆発的に広げていく。
霧の広がる後には次々と都市群が現れ、理性を吹き飛ばす混泥の大都市が出来上がっていく。
〈side 【傲慢】〉
本来ならば、禍々しくも美しかったであろう白亜の竜は、見るも無惨に穴だらけとなって消滅していた。
「醜い」
その一言を持って無数の光に射し貫かれ、為す術もなく竜は砕け散った。
あるべき力を取り戻したルシファーは、ただ粛々と"敵"を滅ぼすために動く。
「招来せよ、『聖王殿』」
天空より神聖なる波動を放つ鐘楼が、ゲヘナに光を差し込ませながら現れる。
鐘が鳴る。その音色が聞こえただろう『獣』は進撃を止める──否、止まらされた。その音色が放つ波動により、ピンポイントで弱体化をかけれらたが為に。
「無様」
堕天使は『獣』を蔑み、『獣』は堕天使を睨む。
そして『獣』は、今ようやく、自身が徐々に追い込まれていることに気づくのであった。
〈side 【暴食】〉
吠える新緑の竜。暴風を纏うその竜は、顎門を開いて目の前の獲物に食らいつかんとし──勢いよく閉じる。
「──遅ェよ」
自身の背後からの声と同時に、竜は何が起こったかすら解らずに細切れとなって消え失せる。
荒れ狂う小さな嵐を身に纏うベルゼビュートは、己の力を確認ふると、一気にその力を解放する。
「さぁ、暴れようぜ!!『鏖嵐絶界』ッ!!」
ゲヘナの奥より、竜巻がいくつもまきおこる暴風帯が接近してくる。
それは各々の領域を飲み込み、混ざり、いかなる者であってもただでは済まされない絶対的な暴力の領域。
『獣』を囲うように、暴風帯、聖域、魔海、大都市、宝物殿の五つが現れる。つまり、『獣』に宿っていた膨大な力は今、ほぼなくなったにも等しい。
勝機は今。勝てない戦は、勝てる"かもしれない"戦へと変貌していった────。
「ンぁ?最後のは誰のだ?」
「あ、それは【虚飾】のだから放っといていいよ」
クライマックス突入でござい。
ここで少々ご紹介。
・悪魔の使う固有結界
当方の作品では、悪魔達は"悪魔"という存在になった時点で何かしらの固有結界が使えます。とは言え、下級では発動すら出来ませんし、上級でもたかが知れています。
しかし長い刻を経た者は強大なまでの固有結界を創造でき、さらにそれを高めたのが大罪悪魔達の使う"侵食固有結界"になります(なお現状悪魔以外では『ORT』のみ使用)。
・大罪悪魔の固有結界
【暴食】『鏖嵐絶界』
効果:自身の攻撃の絶対必中、平衡感覚の喪失(※そもそも"地上"がない)、周囲の竜巻による攻撃、嵐流風を利用した多方向攻撃、放出的魔術の強制霧散、内出的魔術の強制解除、飛空系能力の使用不可
【傲慢】『聖王殿』
効果:敵対する〈魔性〉の系譜の大幅弱体、味方の〈神聖なる者〉の系譜の能力倍増、ダメージの超高速回復、放出的魔術の無力化、内出的魔術の無効化、弱体付与系統の無効化、〈魔性〉に連なる者の能力封印
【色欲】『蠱惑の叛律都市』
効果:〈性欲を持つ者〉に対する絶対的有利、〈同〉の情欲の強制暴走、暴走した者の絶対服従化&使役化、使役した存在の格納・放出、自身の扱う全ての魔術の作用超強化 ※全て中心にいくにつれ効果増大
【嫉妬】『大魔嘯海』
効果:平衡感覚の喪失(※そも地上が無い)、大渦巻による吸引・粉砕、暴風雨による飛行不可化、海水による相手の行動制限、海水を使った半不可視の多方向攻撃、放出的魔術の使用不可化、内出的魔術の強制解除
【強欲】『万魔宝物殿』
効果:自身の持つ宝具の強化(2ランクほど上昇)、敵対者の宝具の簒奪・収用、内部の宝物に微弱な即死呪詛が付与、相手の使用魔術の簒奪、敵対者の能力の簒奪、簒奪した者の一切を蓄積(※ただし結界起動中に気絶等すると取り返せる)、収用宝具の遠距離操作
ぶっちゃけ呆れる程にドチートすぎて、そら抜き取られるわなと思います。
なお、彼らの固有結界はあくまで『身体能力』の部類であって『宝具』としては登録されません。あとサーヴァント化した場合は特定の条件を満たさないと発動は不可となっています。
そうでもしないと、強すぎるじゃん……?
【修正版】サタンvs◯◯!!エンディングに見たいのは! 【主土下座】
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