受けループ使いがジムチャレンジをするのは間違っているだろうか 作:zetta
「何度も言ってるだろ俺はポケモンはいらないって」
「なんでだよ。お前よくわかんないぞ。せっかく忙しいアニキが帰ってきて、ポケモンをくれるっていうのに」
こいつはホップ、お節介でめんどくさい。ちなみに俺は元々シュートシティに住んでいたのだが、父さんがいなくなってから、居心地が悪くなったのでハロンタウンに引っ越してきた。そんな中、中々なじめないでいる俺によく話しかけてくれたので、一概に悪く言えないのだが。
「俺にはドヒドイデがいるからな」
「知ってるぞ。だけど俺にだってウールーがいるぞ。これから旅していくのにドヒドイデだけじゃつらいだろ」
「お前には言ってなかったが、俺には他にもポケモンがいる。それに、こいつだけでも十分だ。お前は俺のドヒドイデを馬鹿にしているのか?」
父さんの、いや、俺のポケモンを悪く言われるのは我慢ならない。
「まあまあ、落ち着こうよレイジ。最近怖いよ。今のホップにそんな意図はないと思うな」
こいつはユウリ、優しくて気の利くやつだ。直感的なセンスに恵まれており、バトルの才能は、これまで見てきたトレーナーズスクールの奴らと比べても一線を画す物だと思う。
「あ、ああ。すまない。少し取り乱してしまった。言い過ぎたよ」
「別にいいんだけどよ。そんなことより、早く駅に行くぞ。そろそろアニキが駅に着いちまうぞ」
だからポケモンはいらないと言っているのだが、、、、、、
「つくづく、マイペースな奴だ」
「あ、あははは、、、」
○
「それじゃあ、皆さんこれからも、レッツチャンピオンタイム!」
駅に到着すると同じく到着したダンデが出迎えてくれたファンに対してポージングを決めてファンサービスをしていた。父さんから奪った偽りの王座のくせに、よくもまあそんな風に振る舞えるものだ。
「おお、君がレイジ君だね。ポップからあれこれ聞いているぜ。俺はガラル地方最強のポケモントレーナー、そしてリザードン大好きな、チャンピオンのダンデだ。よろしく!」
先ほどから聞いていれば、こいつは発言に、最強・チャンピオン・リザードンを入れないと会話できないのか?自己顕示欲の塊だ。やはりこの兄にして、この弟ありというか、血は争えないというか、、、
「はじめまして、レイジです。いずれあなたを倒すトレーナの名です。よく覚えておいてください」
「おお、そうか!なら今日から君も俺のライバルだな!最強のチャンピオンを倒せるように頑張れよ!」
「おい!アニキを倒すのは、俺だぞ!そうなりゃレイジ!お前も今日から俺のライバルだな!」
なぜそうなる、、、、
「え、ちょっと!私は仲間はずれ?」
「もちろんユウリ君もライバルだ!」
「そうだぞ!みんなライバルだ!そうと決まれば、家まで競争だ!」
だからなんでそうなる、、、、、
〇
「アニキ!約束のプレゼントは?!俺と二人にポケモンをくれるんだろ?」
「おう!最強のチャンピオンから、最高の贈り物!すてきなポケモン達による、ご機嫌なアピールタイムだ!」
ダンデがモンスターボールを投げると、青白い光とともに、三匹のポケモン達が勢いよく飛び出した。
ポケモン達は、それぞれ思い思いに過ごしている。
「みんな可愛いー!迷っちゃうなー!」
「直感で、選ぶのもありだ。こう、、ビビッときた奴をな!」
勿論、俺はいらないが、強いて選ぶならメッソンかな、、最終進化のインテレオンは、ふるいたてるでとくこうを上げて、ダイジェットを積むことにより、こだわりスカーフを持つポケモンや、速くて強い事で有名なドラパルト以上のスピードで動くことができる。父さんによると、ガラル地方のポケモンでは、純粋な受け回しによる、受けループは実現しにくいらしいので、パーティーに一体から二体アタッカーとなるポケモンが必要であるそうだ。そんなアタッカーを担うことの出来る、インテレオンはとても魅力的に感じた。
「よし決めた!私、ヒバニーと行く!よろしくね!ヒバニー」
ヒバニーから嬉しそうな、鳴き声が聞こえてくる。
「ヒバニーか!いいセンスだぞ。じゃあ、俺のパートナーは、サルノリ!お前だぞ!!」
「それじゃあ、これも何かの運命だ。レイジ君は、メッソンと行かないか?」
正直、メッソンは欲しくはある。だが、、、、
「そうしたいのは山々ですが、遠慮させていただきます。メッソンはダンデさんが連れていってあげて下さい」
「それはいいが、どうしてだ?」
「僕にはもう、一緒に戦うと決めた仲間がいます。あなたを倒すのは、こいつらじゃないとダメなんです。
それに一緒に戦ってあげられるかわからないのに、連れて行くのは,
かわいそうなので、、、」
「むむ、よくわからないが、確かにかわいそうではあるな。よし!君は俺と行こう。俺のリザードンは強く厳しく、そして優しいぜ!」
ダンデの言葉を聞いて、不安そうにしていたメッソンも落ち着きを取り戻したようだ。
「ほら、みんな!ご飯ができたわよ!ポケモンと一緒にご飯を食べな!」
ホップとユウリの母親が家から出できた。どうやら今日はバーベキューらしい。だが、俺にはそんなことをしている暇はない。一刻も早く次の街へ出発したい。
「せっかくのご厚意ですが、遠慮させて頂きます。申し訳ありませんが、先を急ぐもので、、、」
「あら、礼儀正しいねぇ。でも遠慮しなくてもいいんだよ。それに子供にはある程度の子供らしさも必要ってもんさ。子供の可愛さに大人は惹かれるからねぇ」
確かにそうだ、すこし、よそよそしすぎたか、、、?
「だがレイジ君、何が君をそこまで急がせるんだ?」
「
「ん?レイジ君、さっきからよくわからないんだが」
「レイジ、それは少し寂しいぞ。食って行けよ!」
なれ合いの心は意志を弱くさせる。みんなには申し訳ないが俺は行かなくてはならない。
「ならレイジ!俺と初めてのポケモンバトルだ!お前が勝ったら、先に行けよ。でも、もし俺が勝ったら、お前も飯を食って行け!」
「お、いいんじゃないか。そういう事はポケモンバトルで決めるに限る」
なぜそうなる、、、この兄弟は、、、。食事の前だ。せめて母親くらいは、、
「そうしな。白黒はっきりさせるんだよ」
なぜだ、、、だがまぁここで力の差を見せつけておけば、今後いちゃもんをつけられることは、減りそうだ
「分かった。俺はドヒドイデ、お前はサルノリとウールでいいか?」
「ああ、いいぞ。アニキの試合は全部見てる!アニキが置いて行った、本や雑誌は全て読んだ!どうすれば勝てるか、分かってる!」
俺だって父さんの試合は全部見てるし、父さんの理論は一言一句全て頭に叩き込んでいるつもりだ。お遊びのポケモンバトルしか知らないお前に、本当のポケモンバトルの洗礼を浴びせてやる。