受けループ使いがジムチャレンジをするのは間違っているだろうか   作:zetta

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等価交換

「本当にもう行くのか?レイジ君」

 

「ええ、少しの間でしたが、ありがとうございました」

 

ユウリや、お母さん達はバーベキューの準備をしているが、皆顔に、暗い影を落としている。それもそのはずだ。ホップはバトルの後、すぐに自室にこもってしまった。皆、ホップの事を案じているのだろう。少し、やりすぎてしまったと思わなくもないが、直ぐに弱気な考えを振り払う。俺には馴れ合いなど必要ない。

 

「レイジ君。ポケモン図鑑はどうするんだい?マグノリア博士には、明日取りに行くと伝えてあるが」

 

「ええ、それについては、もう話はつけてあります」

 

俺が早く出発しなくてはならない理由の一つでもあるそれは、早急にこなさなくてはならない。ポケモントレーナとして死活問題だ。

 

「レイジ君はあんな戦い方をこれからも、続けていくつもりなのか?あんな戦い方じゃ誰も幸せにならない。対戦相手だけじゃなくて、君自身も、、、それは、薄々感じているんだろう?」

 

「ポケモンバトルって幸せになるためにするんですか?少なくとも俺は違う。もしそうなら、ホップが、あなたが、「そんな考えじゃ俺には勝てないぞ!」って証明してください。ーーー誰か俺を止めて下さい、、、」

 

最後に発せられた消え入りそうなつぶやきに、ダンデは違和感覚えるが、、、。

 

「良いだろう。君はいずれ、ホップか最強のチャンピオンである、俺とリザードンが必ず倒す」

 

「分かりました。負けるつもりはありませんが。」

 

「ところで、ジムチャレンジについてだが、二人は推薦するが、君を推薦することはできない。分かってくれとは言わない。だがこれも君のためなんだ」

 

「倒すといった割に、推薦してくれないんですね。僕が怖いんですか?まぁそれについても手は打ってあるので、大丈夫ですがね」

 

「別に君を倒すのは公式の試合の場じゃなくても、いいからな。むしろその方が都合がいいくらいだ」

 

しばらくの間、沈黙が訪れるとタイミングを見計らっていたのかユウリがやって来た。

 

「もう行くんだね」

 

「ああ、もう会うことは、、いや、ユウリとはまた会うかもな」

 

「ねぇレイジはさぁ、私たちの事キライ?」

 

相変わらずユウリは、直感が優れているな、痛いところをついてくる。

 

「い、いやお前たちのことは、、嫌いじゃないよ」

 

「そうなんだ!良かった。あのね私、また3人で、ホップがバカやって、レイジが怒って、私が間に入ってみたいな。そんな日々が帰ってくるって信じてるから。だから三人の道がまた交わるまで、少しの間お別れだね」

 

「・・・・」

 

「どうしてレイジが、そんなに苦しそうな戦い方をしているのか分からないげど、きっと何か理由があるんだよね。レイジは本当は優しいって私知ってるから」

 

だから、どうしてユウリは、そういう危ないことを言うのか。意思が揺らぎそうになる。

 

「も、もう話は終わりか?それじゃあ、もう行くから」

 

「うん、私も追いつけるように頑張るね!」

 

精神的にも実力的にも、もう追いついてほしくないような、、。

 

「そうだ。最後に、ホップにこれ渡しといてくれ」

 

そう言ってユウリに小包みを手渡す。

 

「これは?」

 

「あーえっと、もう会わないだろうから、今までホップに借りてきた物をこの機会に返そうと思ってさ」

 

我ながら苦しい言い訳だが、どうせ、ホップのことだ。中身について、直ぐに言いふらしてしまうだろう。

 

「だから、もう会わないなんて悲しいこと言わないでよ。それにレイジがホップに何か借りる所なんて見たことないけど。これ何なの?」

 

「何でも、いいだろ」

 

これだから、勘のいいガキは嫌いだ。これ以上この場の雰囲気に耐えられなくなった俺は、そそくさとホップの家を出ていった。

 

 

 

 

「ユウリ君、それは何なんだ?さっきレイジ君に渡されていたようだが」

 

「えっと、何か分かんないけど、取り敢えずホップに渡して欲しいみたい」

 

「今のホップは精神的に不安定な状態だからな、何か追い打ちをかけるような物だとまずい。一度中身を確認してみよう」

 

「いや、レイジはそんなことしないと思うけどなぁ。まあでも、確かに。じゃあ見てみようかな」

 

小包みを開封し中身を確認すると。そこには、植物の種子のような物が入っていた。

 

「なんだろう?これ、、何かの種?ダンデさん、分かるかな?」

 

「これは、きせきのタネだな。ポケモンに持たせると、草タイプの技の威力が上がるアイテムだ。レイジ君、掴みどころのない奴だ」

 

「ふふ、そうかなぁ?結構分かりやすいと思うけどなぁ。これ、ホップに借りてたみたいだよ。笑」

 

「そうなのか、どうしてホップはこんな物を貸したんだ?」

 

やっぱり兄弟なんだなと思うユウリだった。

 

 

 

 

「博士!只今到着しました」

 

インターホンを押し扉の前で待機する。礼儀正しく扉の前に直立しているが、ここに来るまでの野生のポケモンとの戦闘で、内心くたくたで取り敢えず座りたい。受けループで旅をするのはトレーナや野生のポケモンとの戦闘の効率が悪い。俺が皆よりも早く出発する理由の一つだ。まぁ今回は、野生のポケモンはそこまで強く無いのでまだ、ましだったが。

 

「よく来たね。ソニアならもう居るから。早速お願いね」

 

博士が扉を開けて出迎えると同時に紅茶を飲んでいたソニアもカップを置きこちらへ歩いてきた。

 

「え、レイジじゃない、いきなりどうしたのよ?」

 

「あら、言って無かったかね。今日は、レイジの理論をあなたに教えてもらおうと思ってね」

 

「えーー!あまり多くの人には知られたくないって頑なに教えてくれなかった、レイジ独自の理論を!?いったいどういう風の吹き回しよ!」

 

「ああ、でも対価はちゃんともらうぞ。ポケモン図鑑にダイマックスバンド、それにソニアお前バウタウンジムのルリナさんと知り合いだよな。ジムチャレンジの推薦状、貰ってきてくれないか?そう言う事でしたよね博士」

 

「ええ、そうね」

 

「えーー!」

 

これくらい要求してもいいだろう。等価交換だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今日、あ、昨日か。ポケットモンスターソードシールドの追加コンテンツのプロモーションビデオが発表されましたね!もう、盛り沢山すぎてめちゃくちゃ楽しみです!新しいストーリーもあるみたいなので二次創作も賑わいそうですね。17日が待ちきれません!
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