魔獣創造がはっちゃけた   作:静かなるモアイ

1 / 87
魔獣創造って最強じゃね?マジで。

サブカルチャー大好きなら、ポケモンやモンハンのモンスター、遊☆戯☆王やデュエマも自在に出せるんだよ?


はっちゃけた魔獣創造

魔獣創造。神様が作ってしまったワンオフ仕様の世界にオンリーワンな神器である。その力は使用者が思うままに好きな空想上の怪物を自在に産み出せるのだ。その気になればポケモンは勿論、ドラクエのモンスター、ゲームのラスボスまで自在に産み出しては使役出来るのだ。

 

神器とは聖書に記された神が人間の為を思い、製作した人間の力であり…人間の血を引く存在全てに宿る力だ。だが、神器は不便であり…宿る宿らないもどの神器が宿るのかも完全に無作為だ。その為に、才能豊かな人物にはザコ神器と言える代物が宿ったり、どうでも良い底辺の問題児が最強クラスの神器を宿す事が有るのだ。因みに魔獣創造を含め、強力な神器は神滅具と称されて恐れられている。

 

しかし、強力な神器は神様直々に複雑な制御装置を施している。その影響か、普通はどんなに強い神器も制御装置のお陰で禁手と呼ばれる強化段階しか存在しない。一応は存在しているかも知れないが、神様が人間の為に複雑な制御装置を作ったのだろう。

事実…その制御装置の一部が外れた覇龍ことジャガーノート・ドライブは使用者の命をゴリゴリと減らすのだ。この事から、諸刃の剣と言えるだろう。

 

神様「あれ?………魔獣創造ってこんなんだっけ?」

 

と神様と愉快な仲間達が嘆くのも無理は無い。何故なら、今を生きる魔獣創造を宿した人物は空前絶後のアホであり、問題児だ。

しかも、魔獣創造の制御装置を外し…本来は出来ない筈の使用者自身の肉体すらも改造したのである。

 

その問題児の名前は千手 閻間…友人からはエンマと呼ばれる外見年齢20代前半な37歳の生粋の日本人である。ただ、ヤヴェー神器を宿し…サブカルチャーが大好きな問題児であるが。

 

 

 

中東のとある所。そこはとあるテロリスト達の拠点だった。しかし、そこのテロリスト達は普通のテロリストではない。

普通のテロリストならば武器は決まって現代兵器等の、戦争や紛争等の戦で人々が連想しそうな武器を用いるものだ。例えれるならば銃、戦車、戦闘機、今で言うならばドローン兵器等…挙げればキリが無いだろう。取り合えず、普通に人が戦争で人を殺す武器という武器を使うのが常識だ。

 

では何が普通では無いのか?それは民間等の所謂表社会という物には認知されていない物、早い話神器や人外の力を駆使してはテロリズムを行っているのだ。当たり前だが、民間人は神器や神話が実在する事を知らないし、知っていても国々のトップは現時点では民間人に認知させるつもりは無い。本来、このような裏側の事は普通は表側に知らしてはいけないのだが、件のテロリストは問答無用に神器や魔術等の裏側の力を使いまくっては世界征服のような事を成し遂げようとしていたのだ。

 

「はっはは!この力が有れば、余裕余裕!!正規軍なんて怖くないしな!」

「全くだぜ!!」

 

確かに近代兵器は強力だ。引き金を引けば、銃の反動を受けるという事を差し引けば誰でも相手に致命傷を与えることが可能だ。しかし、神器は神が作った神秘でありオーパーツ。

千切れた手足の修復や臓器の治療。意識するだけで光の矢を何発も放てる異能。自分の力を2倍にし、禁手を使えば驚異的な防御力を誇り術者に絶大な力を与える鎧を構築する篭手。如何なる存在も燃やせる炎を放つ力。等々の数を上げればキリが無い神器の数。更に、悪魔と契約して得た魔法の力…とは言えこの魔法は厳密には魔術だが、後程…機会が有れば話さそう。話がそれたが、このテロリスト達は神器等の異常な力を使い、何度も最新兵器で武装された正規軍を倒しては侵略を続け、とある小国を乗っ取ろうとしていたのだ。

 

どんな傷も薬や医療器具無しに治す衛生兵、何時でも禁手を使えば展開可能&強力な防具を持つ兵士、様々な異能を宿した構成員の強さは正規軍よりも数は少ないが強力であり、財力も豊かではない小国は正に窮地に追い詰められていた。一応、埋蔵資源としてレアメタル等が埋まってるが、まだ資金としては本格に取り出していない。

このままでは例のテロリスト達に国を乗っ取られてしまうだろう。しかし、それでも世界はその小国を見捨てなかった。その小国に眠るレアメタルを欲しがる日本…それも裏側にも通じる外交官が助け船を出したのである。

 

――成るほど、神器や魔術等の裏側の力を使うテロリストですか。ならば此方も裏側の力を使うんです。日本人ですが、…まあ、ともかく実力は保証出来る人材は派遣できますよ。

五大宗家は派遣出来ませんが、彼なら一時間以内に現地に入れます。まあ、彼の戦いを見て顎を外さないように。彼は私の弟ですが、間違いなく実力は日本処か世界トップクラスですよ。アホですが。

 

と…一外交官から言われたのだ。しかし、背に腹は変えられない。なにせ、そのテロリスト達の手で数えきれない程の国民が殺され、兵士が散ったのだ。これ以上、犠牲を出す訳には行かず…小国はその人物を派遣してもらう事を決めたのである。

 

その人物は千手 閻間。今は日本に居るそうだが、一時間以内にやって来るそうだ。

 

 

 

 

テロリストの拠点から800メートル離れた地点。そこに1体のドラゴンが現れた。この御時世、ドラゴンが表側にやって来る事は先ず有り得ない。なにせ、現れれば間違いなくニュースに成るためだ。

そのドラゴンの翼はまるでジェットエンジンを思わせる造形をしており、事実…この翼をジェットエンジンのようにジェット噴射させて超高速で流れ星のように移動する事が出来るのだ。

 

そのドラゴンの名前はバルファルク。カプコンが生み出した偉大なる狩猟ライフゲーム、モンスターハンターシリーズのモンスターハンターXXで表紙を飾った古龍種のモンスターである。

 

超音速飛行で現地に降り立ったバルファルクの首には何やら、文字とも言えないマーキングが施されていた。見た限りではなんの事か分からないが、次の瞬間…バルファルクの側に一人の若者が瞬間移動のように現れた。

 

「さてと…此処が今日の仕事場か」

 

若者は日本人らしき人物であり、髪は黒く…背丈は180センチ程だろう。衣類の上からでも鍛えられているのが分かるほどに鍛えられており適度に絞られた肉付きをしている。

背中に『千手』と書かれた羽織を羽織っており、白と黒の至って普通の目は瞬時に黒く…赤い勾玉が3つも有る変わった瞳に変化した。

 

彼こそが千手 閻間であり、人は彼の事をエンマと呼ぶ。一応、日本政府の外交官という肩書きを持っているがそれは表向き。裏の顔は最強クラスの神器 魔獣創造を宿して産まれたイレギュラーであり、五人しか居ない本当の魔法使い 蒼崎青子の同級生として有名である。

 

瞳の勾玉が更に変化し…六芒星と手裏剣を併せ持つ万華鏡の瞳に変化した。この瞳は写輪眼と万華鏡写輪眼と呼ばれる物であり、日本で大ブームを巻き起こした漫画NARUTO -ナルト-に出てきた血継限界の1つであった。しかし、あろうことかエンマは魔獣創造の力を使い、自分の肉体を弄くって写輪眼と万華鏡写輪眼を再現。更にNARUTO -ナルト-に出てくる何処から見ても魔法な忍術を自分でも使えるようにしたのである。

 

「…人質は無しか。よし…」

 

万華鏡写輪眼でテロリストの拠点を見て、人質が居ない事を確認するエンマ。

 

すると、彼は両手を前に広げ…術を使う。その時、地面が轟…地面から無数の木々が生え出して蠢き、敵の本丸に向かって高速で生きている生物のように進み出した。

 

「樹海降誕!!」

 

樹海降誕。写輪眼と同じくNARUTO -ナルト-に出てくる木遁の奥義であり、樹海を産み出してはその樹海で相手を粉砕したり、拘束したりと汎用の大きい技である。

 

とは言え木々も一応は生命。肉体を弄くる事はしなくても魔獣創造で扱う事は可能であり、その為か木遁を使う際は原作NARUTO -ナルト-と異なり少ない力で乱発出来るのだ。

 

産み出された樹海はあっという間に相手の本丸を包囲し、バキバキと外壁等を粉砕していく。中からテロリストの悲鳴が聞こえるが、エンマにとっては知ったことは無いだろう。

 

「それじゃあ…追い打ちといくか」

 

次にエンマは魔獣創造の力を使い、背後に白く青い瞳を持つドラゴンを3体も召喚した。このドラゴンはジャンプの漫画 遊☆戯☆王に出てくるブルーアイズ・ホワイトドラゴンであり、連載初期からは勿論今でも人気の根強いモンスターだ。

 

「滅びのバーストストリーム!!」

 

エンマの指示と共に、ブルーアイズは口から砲撃を放ち…そのテロリストの拠点を跡形も無く消し飛ばしてしまった。

 

だが、その時…エンマのスマホに通知が来る。本人は未だ見ていないが、日本政府からの指示だった。

 

『悪魔に治安維持を任せている土地の1つ、駒王に直ちに向かえ。

駒王の管理者は若く、未だ未熟である。彼等の支援を行うこと。

それと、神滅具 赤龍帝の篭手の反応を駒王で感知。確実に保護せよ』




次回!駒王に降り立つ。因みに一誠さんはツッコミ役内定です

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。