魔獣創造がはっちゃけた   作:静かなるモアイ

2 / 87
駒王に戦力の可笑しいオタクがやって来た


駒王に降り立つ…問題児

三大勢力。それは聖書の勢力を統べる3つの勢力の事を示している。聖書は世界的にも売れている書物であり、同時にキリスト教は世界でトップクラスで信仰されているのだ。

アメリカ、ヨーロッパ等は勿論のこと…少数ながらも日本でも熱心な信者が居るキリスト教。当然、その勢力である三大勢力はバラバラながらも各々支援者も多いのだ。それは日本も例外ではなく、この日本も三大勢力に一部の土地を与える代わりに裏側の驚異からの用心棒として護って貰っているのだ。

 

「しかし…悪魔の管理する町ね」

 

三大勢力は大きく分けて悪魔、堕天使、天界の3つに分けられる。

確かに日本はエンマ等の戦える人員も居ない訳ではない。しかし、戦える人間の数は兎も角…対軍レベルの力を持つ猛者は少なく、その上の対城クラスは懐刀と言える五大宗家にも居らず、エンマ等の対国レベルの人材と成るとエンマ位しか居ないのである。

対し、三大勢力の悪魔、堕天使、天界に住まう天使達は未成年で有りながら人間よりも遥かに格上であり、対軍レベルは当たり前。中には異能を持った人間ならば余裕で勝てるザコと言えるような三大勢力の人材も居るが、彼等は寿命も人間よりも永く無限の時を生きると言っても過言では無いのだ。

 

日本政府からの要請でエンマが降り立ったのは日本の関東に有る町、駒王。そこは三大勢力の一角であり最強勢力と言っても過言ではない悪魔が管理する町である。

 

そんな駒王の中心である、駒王駅の前に有る広場のベンチに座りエンマは資料を捲る。

 

その資料にはこの駒王に住まう悪魔達の詳細なデータが載っていたのだ。

 

「ほぼ、全員スタイル良すぎだろう。青子が例外と思ってたが…アレか?今の女子高生はボインと胸に栄養がいくのか?

取り合えず、木場って奴はハーレム確定か。羨ましいぜ」

 

資料を捲り、駒王に住まう悪魔達のデータを頭に叩き込むエンマ。

 

町を管理しているのはリアス・グレモリーという女子高生の悪魔であり、外見年齢と実年齢が同じ。つまりは未成年だ。

リアスの他にもう一組、悪魔のグループが居るが…そのグループは悪魔が創設した駒王唯一の高等学校及び大学の私立学園 駒王学園の管理を行っているそうだ。

 

日本とは言え今は用心棒の代価として悪魔が管理する町。当然ながら、学校の設立等は悪魔の自由であり、悪魔が人間社会に紛れる為に駒王学園を作ったのだろう。

 

「しかし…エロいな…今時のグラビアアイドルよりもスタイルが良いぞ」

 

――リアス・グレモリー。グレモリー眷属の王であり、魔王サーゼクス・ルシファーの妹。紅い髪が特徴であり、母親から受け継いだ滅びの魔力と父親から受け継いだ莫大な魔力が強み。現在 高校3年生。

 

――姫島朱乃。グレモリー眷属の女王であり、リアス・グレモリー女子の右腕であり親友。彼女は雷属性の魔術を得意としており、裏側の世界では雷の巫女と称えられている。高校3年生。元の種族は恐らく人間。

 

――木場祐斗。グレモリー眷属の騎士であり、グレモリー眷属でも数少ない男。神器 魔剣創造を宿しており、手数の多さで畳み掛ける。高校2年生。元の種族は人間。

 

――塔城小猫。グレモリー眷属の戦車であり、グレモリー眷属最年少。戦車としてのポテンシャルを活かし、タフネスと腕力を武器にしている。高校1年生。元の種族は不明。

 

――ギャスパー・ヴラディ。詳細不明。不登校児であり、分かってるのは性別位である。

 

一通りにグレモリー眷属の資料を見るエンマ。彼は静かに鞄の中にグレモリー眷属の資料を仕舞う。これから会いに行くグレモリー眷属だが、未だ時間に余裕は有る。折角なので、エンマは駒王の町をぶらりと探索する事にしたのだ。

因みに元の種族とグレモリー眷属の説明に有ったが、悪魔は他の種族を悪魔に変えることが出来る悪魔の駒と呼ばれる特別なチェスの駒を持っているのだ。リアスを含め、貴族層や出世した悪魔は悪魔の駒を用いて自分だけの眷属を作ってるのである。

 

「それじゃあ…噂の赤龍帝の保護を兼ねて行きますか」

 

エンマは懐からサングラスを取り出してかける。サングラスをかける理由だが、サングラスをかければ写輪眼を用いてもサングラスの暗さのお陰で、他人には何も思われない為である。

写輪眼はチャクラ…ぶっちゃけ魔力の質や流れ等も見れる。そして魔物やドラゴンの神器を宿していれば、神器が覚醒してなくても僅かな流れが確実に有る。今から探す赤龍帝はブリテンの守護龍を宿している為に、写輪眼で調べれば直ぐに見付かるのだ。

 

因みに既にエンマは変化した影分身や変装させた有りとあらゆる魔獣?を駒王に放っており、グレモリー眷属の情報に目を通してた間にも町の情報を集めていたのだ。

 

「目ぼしい奴は居ないな…」

 

影分身はナルトを参考にしており、消えると情報が本体であるエンマに還元される。これを利用することで、1人で様々な情報を集める事が出来るのだ。

 

既に駒王の半数の捜索は終えており、後は駅周辺の中央付近だけである。

 

駅から離れ、直ぐ側のショッピングモールを通った時だろうか?エンマは目の前にデートを行う一組のカップルを視界に納める。

どちらも歳の方は十代半ばから後半のようで、男の方は茶髪の日本人で女の方は黒い髪にナイスバディなスタイルが特徴だ。しかし、写輪眼を魔獣創造…それも制御装置を外して肉体改造で手にしたエンマは理解する。男の方は右腕に不覚醒だが、赤い龍のオーラを宿しており…女の方は人間ではなく堕天使だったのだ。

 

堕天使…三大勢力の一角を統べる種族であり、欲を抱いた或いは罪を犯した等で天使の称号を剥奪されて翼を汚された天使である。基本的な能力は天使と変わらないそうだが、彼等は人間に宿る神器を集めたり、危険な神器を宿した人間を暗殺したりしているのだ。因みに組織としての名前はグリゴリである。

 

確かに…魔獣創造等の一部の神器は世界を滅ぼす恐れが有る。今回、エンマが日本政府からの要請で探している赤龍帝の篭手を宿した人物は毎度の如く白龍皇の光翼を宿した人物と世界を壊しかねない大喧嘩……殺し合いを繰り広げるので、それを防ぐ為に赤龍帝と白龍皇は覚醒前に暗殺される事が有るのだ。

因みにエンマが高校生の頃、エンマを暗殺する為に堕天使の方々がやって来たが…その頃のエンマは蒼崎姉妹の姉妹喧嘩に巻き込まれた後であり、第一の覚醒を終えていた。その結果、堕天使のお偉いさんのアザゼルは火星ゴキブリと量産型エヴァンゲリオンに追い掛けられ、バラキエルというおっさんは伝説の打ち切り漫画 シャーマンキングの五大精霊に追い掛けられ、アルマロスという変態は青いツナギの良い男の手でホモに目覚めてしまったのだ。

 

『なっなんだ!?今回の魔獣創造はどうなってやがる!?こんなのオタクに宿ったら、ダメだろ!!じょうじ×100に量産型エヴァンゲリオンとかふざけるな!』

 

『なっなんだ!?この巨大な精霊は!?酸素や空気、水分を媒介にして再生する!?駄目だ…此方の攻撃が通じない!!』

 

『待ってくれ!!阿部さん…おっお尻が…あっアーーー!!』

 

20年前の惨劇でこれであり、その後…アザゼル達は危険な神器が覚醒する前に、接触する事にしたのだろう。

 

「確信は持てないが…十中八九であの少年は赤龍帝だな。赤龍帝がグリゴリに入ったなんて連絡は無いし、尾行するか」

 

写輪眼で覗いた結果、少年の左腕に宿る何かは今までエンマが接触したドラゴン関係の神器を宿した人物のドラゴンよりも強力だった為だ。

 

エンマは2人を尾行し、やがてカップルは公園の中に入っていった。

 

エンマは気配を消して、草影に隠れて2人の行動を見守る。本当に付き合っているかもしれないし、堕天使が少年を殺すために演じているか未だ分からない為だ。

 

「イッセー君…」

 

堕天使が顔を紅くしてそう言った。どうやら、少年の名前はイッセーないし、一誠と言うのだろう。

 

「死んでくれないかな」

 

だが、ニヒルな笑みを浮かべて堕天使は本性を示し、背中から翼を出してセクシィーな衣装に早着替えてしまった。このままでは人外の力で少年は殺されてしまうだろう。

 

だが…此処には彼が居る。そう…我らが問題児が!

 

「秘技!!木遁、亀甲縛りの術!!」

 

エンマが術を使い、堕天使の下からニュルニュルと物凄い早さで木の根っこが生えてきて…瞬時に堕天使は亀甲縛りで固定されてしまった。

 

「なっなによこれ!?」

 

亀甲縛りで拘束させられ、地面を転がる堕天使。しかも木遁は原作で相手のチャクラ(魔力)を奪う性質も持っている。その為か木遁で亀甲縛りされた堕天使は天使や堕天使特有の光力等を吸いとられ、ただ蠢くことしか出来ない。

 

「ざんねんだったな…嬢ちゃん。まあ、相手が悪かったな。さてと、煮るなり焼くなり好きにしても良いし…今なら実家にゴキブリ100匹を嬢ちゃんと共に送り返しても良いんだぜ?」

「ふっ?たかがゴキブリ100匹ですって?堕天使を「カモン!じょうじ君!!」

 

亀甲縛りで転がる堕天使の前に現れたエンマ。すると、彼は魔獣創造の力を用いて漫画 テラフォーマーズに出てくる人型ムキムキ火星ゴキブリ テラフォーマーを100匹瞬時に産み出したのだ。

 

「ぎゃーーー!?」

「ほんぎゃーー!?」

 

突如として現れた火星ゴキブリ テラフォーマー×100。その姿を見て、少年と堕天使は悲鳴を挙げた。

 

「影分身の術」

「「増えた!?」」

 

更にエンマは影分身を使い、増えると…影分身のエンマはテラフォーマー×100を引き連れて堕天使と共にその場から消えた。そう、消えたのだ。まるで、瞬間移動したように消えたのだ。

 

「えっ?消え…」

「これで…やっと話が出来るな、少年」

 

消えた火星ゴキブリと影分身のエンマ、そして堕天使と訳が分からない出来事が立て続けに目の前で起きた為か混乱する少年。そんな彼にエンマはサングラスを外して語り出した。

 

「俺は千手エンマ。日本政府からの指示でやって来た一応は外務省の人間だ。さてと…ちょっとお兄さんと話をしようか」

「……目に黒子が有るので眼科に行った方が良いですよ。

あと…俺は兵藤一誠って言います。さっきの事は一体?」

「えっ!?今時の子供は写輪眼知らないの!?」

 

エンマとツッコミ役として名を馳せる兵藤一誠の出会いであった。

 

「取り合えず…今から君にはやってもらう事がある。取り合えず、飛雷神で採石場に行こうか」

 

エンマは一誠に触れる。すると…次の瞬間、一誠の視界に見える景色が変わり…公園とはうってかわって広大な採石場に来ていたのだ。

 

「えっ!?採石場!?」

 

だが…彼は知らない。これからツッコミの日々が始まることを。




次回!ツッコミ役、裏側を知る。しかし、神器を覚醒させるために問題児の無茶振りが彼を襲う!!

「取り敢えず、まずはコイツから逃げ切れ」

デデーン!ティガレックス

「先ずは薬草納品とかだろぉぉぉおおお!!」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。