不自然に出来た水溜まりに足を取られ、盛大に転けるデュリオとヴァーリの2人。一体何が起きたのか分からない2人だったが、ボコボコと不自然に出来た水溜まりが人の姿に成っていく。
「なんだ……何が起きたんだ!!」
余りの出来事にヴァーリは言葉を失い、デュリオは叫ぶ。やがて水溜まりは1人の仮面ライダーに成ってしまった。
「俺は怒りの王子バイオライダー!!うん、ちょっとはビックリしたよ。君達」
その仮面ライダーはバイオライダー。RXの形態の1つであり、液体としての能力を持っていて抗体精製から解毒、液体ならではの透過能力を持っているのだ。バイオライダーはその特性を生かし、全ての物理攻撃をすり抜ける事が出来るのだ。更に液体として地面に潜れたり何でもあり。因みにバイオライダーはあらゆる攻撃をすり抜けられるが、バイオライダーの攻撃は普通に相手に当たる理不尽である。
「「うそん…」」
「俺は爆発に巻き込まれたふりをして、バイオライダーに変化し、四散して難を逃れたのさ!」
先程の爆発を受ける直前。RXはバイオライダーに変化し、液体に成って周囲に散らばり…難を逃れたのである。
「行くぞ!RXパンチ!!」
バイオライダーはRXに瞬間で戻り、デュリオに向けて拳を放つ。光よりも速い攻撃を目視してから避けるRXの拳を避けられる訳がなく、デュリオは諸に受けて
「ほんぎゃーー!!」
一撃で倒れてしまった。無論、RXはこれでも
「続けてRXキック!!」
続けてRXはヴァーリに向けて飛び蹴りを放つ。ヴァーリは何枚にも多重に防御結界を貼るが、RXの前には無意味。防御結界は編み細工のように全て粉々に砕かれてしまい、ヴァーリはキックの一撃で倒れてしまった。
「ほんげー!!」
勿論、RXキックも手加減してるのでヴァーリは死ぬことは無い。
『聖書選抜の兵士と僧侶リタイア』
リタイアになり、医療大国日本と神仏の医療テクノロジーが合わさった医療施設に転送されたヴァーリとデュリオ。このように倒された参加者は医療施設に速やかに転送される仕組みと成っているのだ。
だが…世界は未だ未だ知らない。RXの理不尽という物を。
「良し!次に行こうか、一誠君!」
「ははは………そうですね」
相変わらず、最強のRXのチートに苦笑いしか浮かべる事の出来なかった一誠であった。
「ギュュュゴゴゴゴオオオオオ!!」
だが、突如として大きな咆哮が響き渡る。本当に突然な事で何が起きたのか理解できなかった一誠だった。今回、エンマは連れてこれるサーヴァント枠にスピリット・オブ・レインを指定している為に受肉しているGODZILLA等は連れてこれない。連れてくるにしても、選手やサーヴァント枠として登録するしかなかったのだ。だが、エンマは今回のメンバーを一応は人間だけで揃えており、GODZILLAはメンバーは勿論サーヴァント枠にも入っていなかった。
「何呼んじゃったんだ…あの人は!!」
一誠の中では何かを呼んだ人物は既に分かっている。というか、日本代表チームでこんな事が出来る人物は一人しか居ないのだ。
「一誠君!エンマは彼処だ!」
するとRXは何かを見付けたのか、空を指差す。一誠もRXに続いて空を見る。そこには白きドラゴン、最強の召喚獣(単体)である軍神 バハムート零式の頭部で仁王立ちするエンマが居たのだ。
「やっぱりかーーーー!!」
バハムート零式。それは最強のバハムートであり、ファイナルファンタジーでも特別扱いされる召喚獣だ。バハムートと比べると圧倒的な火力が特徴であり、必殺技のテラフレアは全てを灰にしてしまう程の威力を誇るのである。
「皆さん!無事ですか?」
その声が聞こえ、一誠とRXは声の方を見る。そこには無事で汚れの無いシエルと葉王、沖田さんに魔女っ子ロープ姿の琥珀さんがやって来た。どうやら一誠の仲間達は全員無事のようで、問題はない。しかし、一点問題点を上げるとすれば、琥珀さんが顔色の悪くアフロヘアーに成ったゴリゴリムキムキな堕天使の男性を引き摺っている事だろう。
「俺達は無事だぞ!」
RXも自分と一誠の無事を主張するように、ガッツポーズを行った。しかし、一誠はそれよりも気に成ることが多々ある。それは琥珀さんに引き摺られた堕天使の男である。確か、名前を聖書選抜の女王だったバラキエルだった筈だ。
「あ…あの琥珀さん?その堕天使さんは」
「この人ですか?攻撃してきたので、マジカルアンバー特製ボム兵、マジカルアンバー特製ジャスタウェイを投げて爆発させて、その後にマジカルアンバー特製お薬を注入したんですよ!見てください、この堕天使さんの健やかな顔!」
「なにやってんのぉおおおおおお!!はっちゃけるのエンマさんだけで充分だから!!」
どうやらバラキエルは、はっちゃけた琥珀さん改めマジカルアンバーさんの爆弾攻撃と人体実験に巻き込まれ、見事にやられたようだ。
『聖書選抜 女王リタイア』
「はい!せーのーで!ブイなのだ!!琥珀さん大勝利!!」
バラキエル、心にトラウマを植え付けられてリタイア。
「千手エンマ!?どうして」
「王が出てきたら不満か?もしかすると、俺は影分身かも知れないぞ」
本陣を突如として現れたスピリット・オブ・ファイアとスピリット・オブ・レインに襲撃され、泣く泣く本陣を脱出したミカエル達。やはり、最強の天使と選ばれた聖書の人員は強かった。彼等は力を合わせ、五大精霊の攻撃をやり過ごして脱出し、五大精霊の攻撃では誰もがかける事なく校庭にやって来た。
だが…そこにはバハムート零式の頭部で仁王立ちするエンマが待ち構えていたのだ。
「木遁!!花樹海降臨!!」
エンマが印を結び、術を発動させる。花樹海降臨、それは猛毒の花粉を撒き散らす花を咲かせた樹海を誕生させ、毒でダメージを与えたり樹海降誕と同じく木々で相手を拘束したり、ダメージを与えることも出来るのだ。
だが…あろうことかエンマは花樹海降臨でミカエル達を囲むようにして、包囲する。やがて、毒の花粉が降り注ぎ…ミカエル達に残された手段は空に逃げ出すしかない。
「うぐ…花粉の毒ですか。いや…それ以前に、これは神器の力ではない!?」
ミカエルは古来より、聖書の神が神器を作る所を見てきた。だから神器の力で作られた物かどうかは今までの経験から判別できる。エンマが作り出したバハムート零式は神器で出来た物だと理解できたのだが、この花樹海は神器で作られた物ではないと理解できた。そう、理解できてしまったのだ。
「貴方は…一体…こんな事が」
「それじゃあ…トドメといくか。火遁!業火滅却!!」
エンマの口から放たれるマップ兵器級の規模を誇る火遁の忍術 業火滅却。これはマダラが得意とした忍術であり、かなりの広範囲を焼き尽くす事が可能だ。これを防ぐために、原作のNARUTO -ナルト-では十数人体勢で水遁の防御術を使って防いだ程だ。
爆炎がミカエル達を襲い、花粉の毒で満足に動けないミカエル達はリタイアと成ってしまい…医療施設に搬送された。
だが…世界は知らない。未だエンマは己の実力を少ししか出していないことを。
「エンマは手加減してるのね。まあ、当然の結果」
そのレーティングゲームのテレビ中継を見ていた三咲町在住の世界的に有名な久遠寺財閥のお嬢様はそう言った。
「ピカピー!」
膝の上にピカチュウを乗せながら。
最後のお嬢様はまほよに出てくる魔女です。
次回!待ちにまった夏休み!!だが…
エンマ「お前、夏休みは全部修行な!」
一誠「厄年だ!!!」