魔獣創造がはっちゃけた   作:静かなるモアイ

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ザ・ベガス

アメリカの某国際空港。

 

「はい。パスポート、ビザ、持ち込み申請書類は確認OKです。どうぞ、お通り下さい。

ですが…転移での入国でしたら、税関はパスだったんですよ?宜しかったのですか?」

 

アメリカに降り立ったエンマ達。勿論、アメリカにも税関は当然ながら存在しており、エンマ達は税関で入国審査を無事に通過してアメリカに降り立った。因みに、アメリカ等の聖書勢力と親しい国々は裏側に関わる人達ならば、転移での入国を認めているのだそうだ。勿論、これは天使や堕天使に配慮した結果である。

基本的に神仏や二大勢力(三大勢力が日本政府に吸収された為)の移動は転移でのワープが基本だ。その為に飛行機や船も使わず、己の力を存分に使って様々な所に向かう。だから、彼等に配慮した国は主にワープでの移動を推奨してるのだ。

 

「此方の方が馴れてますので」

(嘘つけ!!アンタ、移動は基本的に飛雷神ワープじゃないか!)

 

エンマの言葉に対するように、一誠が心の中でツッコミを入れるのだった。

 

無事に税関を突破したエンマ達、日本政府御一行は借りたリムジンに乗り込んでラスベガスに移動する。ラスベガスは御存知、眠らない街であり何時だろうと夜遅くだとしても多くの人で賑わうのだ。昼間は勿論、夜はカジノ等の娯楽で人々は税を使うのだ。

 

「母様!!妾、海外は初めてじゃ!」

「そうね。私もよ」

 

リムジンを運転するのは雇った運転手。後部の寛ぐ席には神津総理、そして日本神話の主神である天照大御神からの遣いとして派遣された九尾の妖怪 八坂とその幼い娘である九重である。勿論、裏側の真実が既に暴露された後なので、八坂と九重親子はケモミミとフサフサの尻尾は出している。

 

「総理。今思ったんだが、これって神話サミットですよね?」

 

ふと、エンマがそう言う。そう、これは今まで国連加盟国が行ってきたG7等のサミットではなく。神話サミットなのである。そう、神話と着いてるのだから基本的に参加するのは神話関連だと言うことだ。

 

「そうだ。日本は今までと変わらない、強いて言うなら神仏の実在等が明らかになった位だ。だが、他の国は神仏等の超越存在も政治に加入していてな…お陰様で神々が参加する為か、神話サミットに成ってしまったんだよ」

 

エンマの疑問に答えるように、神津総理がそう言った。日本はそこまで大きな変化は無かったが、他の国では大きく異なったのだ。

アメリカやヴァチカン等では当たり前のように天使や堕天使が降臨する。因みに天使と堕天使は「聖書同士、仲良くしましょう」との事でローマ法王とアメリカ大統領の公認の元で和平を結んだとか。イタリアのローマでは平然とロムルスが現地視察を行い、ゼウスはギリシャで美女を探してるとか。

 

「おいおい、マジかよ。流石の俺も驚きだ。大丈夫なのか?先輩」

「だろ?なんだって、俺以外の主な参加者は国々の首相+神様だぜ?笑けてくるわ。イタリアにはゼウスとヘルメス、ノルウェーからはオーディン、エジプトはトトとアヌビス、アメリカはアザゼルとミカエルだ。凄いだろ?」

 

エンマの言葉に対し、そう言った神津総理。

 

「それによ、驚くなよ。兵藤くんは知らないと思うが…サミットや首脳会談は事前に話す内容が大体決められている。

今回の神話サミットもそうなんだが、天使と堕天使のはみ出し物+αで構成された武装テロ組織 禍の団対策に様々な国々と神話が和平を結ぶらしいんだわ」

 

なんという事でしょう。様々な勢力は和平を結び、仲良くしましょうとしていたのだ。恐らくだが、今回の神話サミットも和平を結ぶために開いた可能性も有るだろう。

 

「へー。日本政府からの返事は?」

「テロ対策は協力するが、和平は保留と返事をした。今までお付き合いのある各国は勿論、他の神話とは付き合いはこれまで全く無かったしな。

あと、未だまだ他国との問題も解決していない。沖縄の米軍基地、尖閣諸島、北方領土、拉致被害者。上げればキリが無い。従来の国際的な問題も解決してないのに…和平と言われてもな」

 

神話が実在する事が明らかに成る前から、解決していない問題も多々ある。そんな状況で和平を結び、神話はともかく今までの国々の問題も水に流そうと言われたのだ。勿論、そうなれば今までの問題は一切解決しない。

 

「なるほどな。安心してくれ総理。もし、他の神話の神々が日本とその国民に危害を加えるなら、俺は責任をもって、ソイツを粉砕してやるよ」

 

強く決心を抱いてそう言ったエンマ。だが、一誠は知らない。この日から暫くしてから、北欧在住のとある悪戯の神様が日本で黄昏を起こそうとして…真数千手の刑に処されることを。

 

 

 

 

 

「私、イタリア首相はギリシャ神話主神ゼウスと共に、聖書勢力とその傘下の国々と共に和平を結びます」

 

「ノルウェー首相の名において宣言します。北欧各国家は北欧神話と共に、聖書勢力及び各国と和平を結びます」

 

「エジプト首相はエジプト神話の神々と共に、聖書勢力及び各国と和平を結びます」

 

様々な有力な神話の数々が聖書勢力とその傘下の国々に対して和平を結んでいく。

 

「日本政府と日本神話はテロ対策には協力します。ですが、和平は保留とさせていただきます。

それと、大天使ミカエル。貴方様は草薙の剣を未だ返却しておられませんが、未だですか?」

 

しかし。日本は一先ず保留。そして、天界は未だ草薙の剣を返していなかったのだ。当然ながら、聖書と共に和平を結んだ、或いは結びたい各国からは日本に非難が上がる。当たり前だが、彼等は聖書と和平を結ぶことを当然だと思っていたのだ。

 

「未だ修復中なんですよ」

「だそうだ、エンマ」

「アマゾンでシュールストレミングと…」

「きぇぇええええええ!!返します!直ぐに返します!!私が責任をもって返します!!」

 

そして、ミカエルは半分発狂しながら、草薙の剣の返却を必ず行うと自分で宣言した。




次回!ベガス観光からの…食事会。

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