魔獣創造がはっちゃけた   作:静かなるモアイ

30 / 87
英雄派…捕まる(笑)


英雄派…見事に捕まる。

「くそぅ!!なんで…なんでこんな事に成るんだ!!」

 

下水道の地下空間。そこに生き残りと言うか、未だ逮捕されていない英雄派の皆様が逃げ潜んでいた。既に多くの構成員が逮捕された英雄派の連中であるが、未だ幹部である孫悟空(自称)、ヘラクレス(自称)は健在で少数の部下と英雄派のリーダーである曹操と共に潜んでいたのだ。

 

地上にいれば青い制服のお兄さんこと警察官に捕まり、更に大量の火影の影分身や火星ゴキブリの皆様に倒されてしまう。更には一部の構成員は何処から現れた青いツナギ姿の良い男の手で、見事にホモォに目覚めてしまったという情報も有るのだ。

 

「不味いぜ…あの火星ゴキブリ達、他の動物の力も持ってやがる。シャチやエレファントノーズ、探索に特化した能力を持つ動物の力だぜ。何時、俺達が見付かっても可笑しくない」

 

幹部の一人である孫悟空がそう言った。この自称 孫悟空、正真正銘の孫悟空の末裔であり英雄派では唯一の妖怪である。本名を美猴と言うそうだが、此処では孫悟空と呼ばれているのだ。

 

「確か…火星ゴキブリはモザイクオーガンとかいう臓器で、他の生き物の力も使えるんだったな」

 

サングラス姿で、影を操る神器を宿した自称コンラがそう言った。因みにコンラという英雄も実在しており、あのケルト神話の大英雄クー・フーリンの息子であり、神話史上最強の小学低学年である。余談だが、自称コンラはコンラとは一切の能力も関係も無い。

 

「そういや…ペルセウスってなんで英雄派抜けたんだっけ?」

 

元と言えば、英雄派にはもう1人幹部が居た。それは自称ペルセウスであり、ギリシャの英雄ペルセウスの名前を自称するギリシャ出身の男である。だが、ペルセウスは曹操達が日本に密入国する計画を立てた時に英雄派を脱退して行方を眩ましたのだ。

 

「日本に喧嘩を売るとか、お前らバカじゃないのか!?って普通にキレながら抜けたな。アイツは結構、漫画とかアニメを見てたし、火影の恐ろしさも俺達よりも理解していたのかも知れない」

 

曹操が嘆くように言った。嘗て、英雄派の幹部だったペルセウスはサブカルチャーの知識もあった。だから、今の日本の恐ろしさを一番知ってたし、理不尽差も知っていたのだ。

 

「「「じょうじ」」」

 

その声が聞こえ、曹操達は声の方を見る。声の方には薄暗くて分からないが、様々な生き物の特徴を宿した火星ゴキブリの精鋭部隊と彼等と共に行動する警察のお兄さん達が居たのだ。

 

「くそ。日本のサツが来たぞ!!」

「お前達、此処は俺達が時間を稼ぐ!!だから、逃げろ!!」

 

曹操が金色に光る槍の神器を出して構え、彼に続くように孫悟空(自称)、ヘラクレス(自称)も仲間を守るように立ち上がった。

 

「逃げるんだ!!俺達、英雄の意思は無駄じゃないぜ!」

「そうだ!!此処は俺達が引き受ける!!」

 

仲間を護るために、リーダーである曹操は勿論、幹部である自称 孫悟空と自称 ヘラクレスも自分を捨て駒として大切な仲間を護るために立ち上がったのだ。

 

「リーダー…悟空さん、ヘラクレスさん」

「コンラ…仲間を連れて逃げろ。火星ゴキブリ達は俺達が押さえ込む。必ずコイツ等を倒して、お前達と合流する!!2週間後、京都で会おう!!」

 

曹操はそう言い、走り出して1匹の火星ゴキブリに目にも見えない程の神速で刺突を放つ。ロンギヌスでの刺突、それはどんな物でも破壊できる…だが、そのロンギヌスは火星ゴキブリの甲殻を貫く事は無かった。

 

「バカな……いや、まさか!?」

 

その火星ゴキブリはロンギヌスを平然と掴み、ニヤリと笑みを浮かべた。

 

この世界には昆虫の標本が数多くある。だが、皆さんは博物館で見たことは無いだろうか?カブトムシや蝶々の標本は針で固定されているが、とある昆虫は針で固定されておらず台紙の上に乗る形で固定されているのである。何故なら余りにも固すぎて固定する針が刺さらず、逆に針が折れてしまうためだ。

 

「じょうじ」

 

その昆虫はクロカタゾウムシ。最強の防御力を誇るゾウムシの仲間である。

そして、クロカタゾウムシの力を持つクロカタじょうじさんは、裏拳の一撃で曹操を倒してしまった。

 

「じょうじ」

「ひでぶ!?」

 

倒された曹操。倒された曹操は警察のお兄さん達の手で手錠を嵌められ、神器を使われないようにエンマの作った封印術式の書かれたお札を額に貼られてしまった。これで、曹操は目覚めてもお札の力で神器を使うことが出来ないだろう。

 

「リーダー!!」

「曹操を放せ!!」

 

無情にもクロカタじょうじさんに戦いを挑もうとする自称 孫悟空と自称 ヘラクレス。だが…ロンギヌスさえも耐えるクロカタじょうじさんに物理攻撃と炎属性は通用せず

 

「じょうじ」

 

パンチとキックの一撃で倒されてしまった。因みにゴキブリだが、瞬発力は昆虫トップクラス、腕力はカブトムシと同じ。その瞬発力と腕力から繰り出される一撃は想像に難しくなく、一撃で自称 孫悟空と自称 ヘラクレスは倒されて捕まった。

 

自称 曹操 本名不明、戸籍不明 逮捕。自称 孫悟空 本名美猴 中国国籍 逮捕。自称 ヘラクレス 本名 ポチョムキン五世 イタリア国籍 逮捕。

 

そして、なんとか逃げおおせた自称コンラ率いる構成員達も。

 

「やらないか?」

「ギャァァァァア!!」

 

突如として現れた青いツナギ姿の良い男に、穴を掘られ…見事に意識を失い、駆け付けた警察の手で捕まった。

 

一応、裏側の有名テロ組織である禍の団の構成員だった彼等。その為か、日本神話の伝で過去の出来事を全て明らかにする浄玻璃の鏡を用いて余罪追及が行われた。

 

結果は余罪なし。確かに英雄派は禍の団に所属していたが、それらしきテロ行為を未だ行っておらず、罪と言える罪も不法入国と銃刀法違反程度であった。

 

だが…その仮定で明らかに成った真実が有る。自称ジークフリートの自供通り、ジークフリートとその兄弟は遺伝子操作で誕生した子供だった事。禍の団の首魁はオーフィスと呼ばれる聖書に関わるドラゴンだった事。聖女を食い物にしたディオドラ・アスタロトが禍の団の構成員であり、ディオドラは未だ世界の何処かに潜むリゼヴィム・リヴァン・ルシファーと繋がりが有ったこと。英雄派の構成員は曹操を含め、今の日本のような法整備がされていない国々で差別等を受けて居場所の無い人間も多く含まれていた事である。

 

 

 

そして、羽田空港では成田空港が復活するまで、応援職員として我等が税関の達人ジャネットさんが働いていたのだが。

 

「我、オーフィス。グレートレッド倒したい。手伝って」

 

不法入国をしようとし、強制転移で現れた『オーフィス』と名乗る半裸ゴスロリな服を着て、乳首の所に×でビニールテープで隠した幼女が現れていた。

 

「無理です、他所を当たってください。それと日本は転移での入国を認めてません。転移で入国されると、このように税関に転送される仕組みに成ってます。パスポート等の身分証明書はお持ちですか?」

 

ジャネットの言葉に対し、首を傾げるオーフィス。どうやら彼女はパスポートは愚か、身分証明書という言葉を知らないのだろう。

 

「所で…その服装は?」

「リゼヴィムとディオドラがこんな服装したら、皆ホイホイって協力してくれるって言ってた。世の中、皆ロリコンでチッパイ好きだから手伝ってくれるって」

 

ジャネットは困惑した。今まで担当してきた薬中や、密輸オババと比べて同じぐらい困惑した。取り合えず、言えることはこのオーフィスちゃんは、ディオドラとリゼヴィムという悪い大人に変な知識を入れられたって事である。

 

「分かりました。そこのソファーに座って待っててください」

 

怪しい荷物は無し、身分証明書は無し、出身は次元の狭間という不明な所。お手上げなジャネットは日本政府を経由して、日本神話に電話した。

 

 

 

「エンマさん。なにやるんですか?」

「エドテン」

 

英雄派の取り調べが粗方片付いた頃。パルキアと一誠を連れたエンマは、穢土転生…略してエドテンと呼ばれる口寄せを行おうとしていた。

穢土転生は我等が卑劣様が開発した卑劣な術であり、生者を生け贄にして死者を冥土から口寄せして使役するという卑劣な術である。

 

使い方も卑劣である。先ず、エドテンで死者を蘇生させる。勿論、蘇生させるのは基本的に敵だった死者だ。甦生させ、情報を全て自白させる。自白させたあと、敵の拠点に送る。すると、敵は死んだと思ってた仲間が生きて戻ってきたと喜ぶ。だが、卑劣にもその人物はエドテンされた死者であり、その死者を爆発させてその拠点を起爆させる物だ。

 

「先ず、魔法のカード『古のルール』を使います。これは遊戯王で、生け贄無しで通常モンスターを特殊召喚出来る代物だ」

 

古のルール。簡単に言えばノーコストでブルーアイズを手札から特殊召喚できる魔法のカードである。

 

「古のルールで生け贄コストを無くし、はい!そこで口寄せ!穢土転生!!」

 

印を結んだエンマは穢土転生を使う。勿論、古のルールを使い、コストを無くすことも忘れない。すると、エンマの前に棺桶が出現し、棺桶が開いて糸目の亡者 ディオドラ・アスタロトが出てきた。

 

「はっ!?ここは!?僕は千手観音に殴り殺され…」

「ディオドラ・アスタロト。お前は俺の言うことに従わなければ成らない。お前の知っている禍の団に関して、全て自白してもらう」

「うぐ!?体が勝手に!!うぐぐぐ!?」

 

ディオドラ・アスタロトは自白した。ディオドラ・アスタロトは王の駒の存在を知った。王の駒とは自分の力を100倍程に高める、凄い悪魔の駒だ。ディオドラはそれを欲したが、只の貴族にゼクラム達が配る訳は無い。だが、有るときにディオドラはリゼヴィムという初代魔王の息子と遭遇し、教えてもらったのだ。

 

『神様死んでるし、それで教会を脅したら?もしかしたら君の大好きな聖女を沢山貰えて、ゼクラムからも認められるかもよ?』

 

と教えてもらい、ディオドラは聖女を嵌めまくり、教会を裏で操った。だが、ディオドラは禍の団では底辺の下っ腹であり、知ってることは殆んど無かった。強いて言うなら、リゼヴィムの隠れ家を何個か知ってることだろう。

 

「ふむ…良し、影分身」

 

エンマは影分身で10体程に増えると、影分身は変化で鳥や虫に変化してパルキアの力で消えた。勿論、場所はリゼヴィムの隠れ家である。

 

「良し、見つけた。彼処か」

 

消えた影分身からの情報を得たエンマは笑みを浮かべ

 

「パルキア。ディオドラを転送しろ。場所はリゼヴィムの拠点Cだな」

「パルーー!!」

 

パルキアの手で転送されたディオドラ。勿論、ディオドラが転送された瞬間に…

 

「互譲起爆札!!」

 

エンマは穢土転生の有効な使い方を披露した。

 

 

 

 

『禍の団の英雄派は見事に全員逮捕されました。今後は取り調べで更なる事も明らかに成るでしょう。

神話連合としては英雄派の身柄を求めますが、日本は応じるのでしょうか?』

 

銀髪の男 リゼヴィム・リヴァン・ルシファーはテレビでニュースを見ていた。勿論、リヴァンは日本には居ない。何故なら、エンマという火影が恐いからである。

 

「プププ!曹操きゅんはバカだな!日本を嘗めるからこうなるんだよ!

それに討死じゃなくて逮捕って!!ハッハハ!腹が痛いよ!」

 

現在、リゼヴィムは我等が火影 エンマに見付からないように海外を拠点にして禍の団として活動している。

 

「さてと……えっ?」

 

だが、リゼヴィムの後ろに突如としてディオドラが出現した。その瞬間、ディオドラは爆発し絶え間無い爆発がリゼヴィムの隠れ家で発生し、リゼヴィム・リヴァン・ルシファーとその付き人は彼の世に消えた。

 

 




一誠と関わることなく、消えたリゼヴィム(笑)

英雄派は捕まり、世界も一安心。だが、それでも世の中は動き出す。

「人体実験ってどういう事だ!!説明しろ!!」

「なんで聖書がグラムを持っているんだ!!アレは北欧の大英雄 シグルドのだろ!!」

「神様のお陰で、北欧は賠償金で大変なんだよ!!なんで、俺達が賠償金を払わないといけないんだよ!アレは神様の責任だろ!!」

日本以外の町で暴動が起きた!?

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。