魔獣創造がはっちゃけた   作:静かなるモアイ

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暴動発生!?だが、日本は関係無い。


どの世の中でも暴動やデモは起きる

世の中を知らない子供オーフィス、日本神話の手によって保護。禍の団 英雄派から聞き出した場所に木遁分身のエンマが向かい、一斉に討伐。その結果、禍の団は日本政府の手で見事に敗北してこの世から消えた。

 

ぶっちゃけ、何がしたかったのか分からない禍の団であったが、日本政府の戦いは終わることは無い。これから現れるであろう神器保有者の保護や導き、更には禍の団のこれからの事。いや、他国との外交や付き合い方も有るのだから未だ未だ続くのだ。

 

「それは無理だ。未だ裁判は終わっていない。その上、彼等がテロリストに成ってしまった原因は貴殿方に有るんじゃ無いんですか?」

 

禍の団が崩壊してから2週間後。モニター越しとはいえ、先進国と神話が日本政府と会談を行っていた。理由は単純、崩壊した禍の団の事後問題、そして日本神話が保護した禍の団の首魁 オーフィスに付いてである。

 

オーフィスに付いては殺すことはほぼ不可能であり、誰かが保護しなければ成らない。そこで、神すら瞬殺可能な実力を持つエンマが居る日本の神話、日本神話が一先ず保護する事に成ったのだ。

だが、問題は次だった。神津総理が「無理だ」と言ったのは禍の団で唯一生き残っている英雄派の処遇である。あろうことか、様々な国は曹操達…逮捕された英雄派の身柄を寄越せと告げたのだ。

 

「ですが…既に日本は神滅具保有者が4人も居るではないですか!」

「ミカエルさん。エンマもトビオも兵藤くん、そして百鬼黄葉さんは日本人です。それとこれは関係有りません。事実、貴殿方は私達日本政府と違い、法整備も行わず、保護する事もしませんでしたよね?」

 

神津の言葉を受けて、各々の首相達は言葉が出ない。事実、法整備までして神器保有者が普通に暮らせる国は今のところ日本だけであり、他の国では未だ危険視したり醜いからと捨てる所さえも有ったのだ。その為に英雄派の何人かはテロリストに成ったのである。武力で世界を変えるために。

 

「戸籍が有る自称ヘラクレスことポチョムキン五世、自称アーサー王ことアーサー・ペンドラゴン、自称孫悟空こと美猴等に関しては裁判が終わり、法的手続きが完了しだい其方の国々に強制送還させます。

ですが…戸籍の無い構成員と自称ジークフリートに関しては日本で身柄を拘束します。宜しいですね?」

 

自称ジークフリート、その名前を聞いてミカエルはぶるっと震えた。当然だ、ミカエルはジークフリートが色々と自供したお陰で数日間まともに眠れていない。

遺伝子操作や人体実験を行っていた事実が明るみになり、誤魔化せる範囲を越えたのだ。お陰で弁明の会見や人権団体からの苦情電話と過ごしてきたのである。

 

「但し、強制送還させる者に関しては体にエンマの飛雷神のマーキングを施させてもらう。彼等は一応、未遂とは言え日本でテロを起こそうとしたので悪しからず」

 

飛雷神のマーキングは絶対に消えない。エンマが消せば別だが、エンマは飛雷神のマーキングを息子であるイナバと共有している。つまり、自称アーサー王達は生きてる間はエンマとポケモンやゴジラ、そして何時現れるか分からない真数千手の恐怖に怯えて暮らす事に成るのだ。

 

「神津総理。曹操達の事は分かりました…ですが、グラムの件ですが」

 

ミカエルが恐る恐る手を挙げて告げた。元と言えば自称ジークフリートはエクソシスト、彼が持っていた武器は全て教会から持ち出した代物なのである。

 

「英雄派の裁判が全て終わり次第、北欧に返します。宜しいですか?」

「なんで北欧なのですか!?アレは…ジークフリートが持ち出した武器は全て、教会の所有物です!」

「待ってくれ!どうして教会と天界が魔剣グラムを保有してるんだ!!アレは大英雄シグルドが担っていた物だ!!」

 

机を叩き、ノルウェーの首相が叫んだ。そう、グラムは元と言えば北欧の大英雄シグルドが担っていた伝説の神剣だ。キリスト教やユダヤ教等の伝承にグラムは一切出てこないのである。しかし、どういう訳か教徒と天界が持っているのだ。

本来ならばミカエルとオーディンにも聞きたい北欧の首相の皆様。しかし、ロキが真数千手の一撃で染みに成ってからオーディンはアスガルドに引きこもっており、聞き出すことは出来ない。

 

「静粛に。一先ず、グラム等の武器に関しては置いておきます。この事は天界と北欧で話し合い、決めてください。それまでは責任を持って、日本政府がお預かります」

 

グラムの問題は北欧と天界で解決するしか無いだろう。

 

「ですが、ミカエルさん。貴方はジークフリートことジョバンニ・セルゼン、そして彼の兄弟に慰謝料を払ってもらいます。それとジョバンニ君の兄弟の解放ですね。

既にジョバンニ君に協力する弁護士も現れ、彼は貴方を提訴するつもりです。慰謝料は実験で亡くなった兄弟の分を含めます」

「クッ…分かりました」

 

自称ジークフリートことジョバンニ君。弁護士の力を借りて、ミカエルから多額の慰謝料を請求する。勿論、一括であり、弁護士を紹介したのは我等が問題児である。

 

その時、イギリスの首相も顔がドンドンと青くなっていく。当たり前だが、イギリスも時計塔こと魔術教会がやらかしてしまっている。我等が問題児エンマの遺伝子を採取し、それで遺伝子操作と魔術を用いて写輪眼の特性を暴くために人工的に子供を量産しようとしたのだ。勿論、此方もアウトである。

 

なにはともあれ、今回の緊急会談は無事…とは言わないが終わりを告げたのであった。

 

 

 

「おー…俺、日本人で良かったわ」

 

ある日。エンマは新聞を見て苦笑いを浮かべていた。場所は外務省の中に有る食堂であり、テレビの所ではニュースを見て唖然としているヴァルキュリア達が居た。

 

「僕達…日本にやって来て良かったス」

「本当ですね」

 

その中でも末っ子であるゲルと銀髪ナイスバディのロスヴァイセがそう言う。当然だろう、何故なら彼女達の故郷では暴動やデモが頻繁に起こってたのだから。

 

「北欧各地でデモ発生。神様への対応に市民の我慢も限界か」

 

新聞にはロキが起こした問題で、北欧各地が神様の代わりに賠償金を払う事になり、それで財政が悪化した事を受けて我慢の限界が来た市民達がデモを起こした事が書かれていたのだ。

 

御存知、今は亡きロキが引き起こした成田空港破壊事件。その際の賠償金は北欧神話…ではなく、北欧の各国が払う事に成ってしまったのだ。勿論、これには北欧の民衆は大激怒。

神様は払うつもりは皆無であり、神様が引き起こした不祥事に巻き込まれる形で賠償金を払うことに成った民衆は怒り心頭だったのだ。

 

 

 

「ふざけるな!!神様だからって、やって良い事と悪い事が有る!!」

 

「自分達で払え!!てか、和平なんか結んでも禍の団に対して何らかのアクションも起こして無いじゃないか!」

 

「神様だからこそ、自分達でなんとかしてくれ!!」

 

成田空港関連の賠償金 何千億、いや…飛行機に乗れなかった人達への損害も考えると兆に届きうる賠償金を神様は一切払わず、全てを北欧国家に丸投げしたのだ。北欧神話としてはロキが死んだ事も有り、それどころでは無かったのかも知れないが。

 

「とまれ!!」

 

「これ以上進むな!!」

 

デモを起こした民衆を仕事柄、停めなければ成らない警察の方々。その表情は複雑であった。

 

「てか…宗教と政治、神様と民衆の政治は切り離せよ!!」

 

名も知れぬ男が叫んだ。

 

 

一方、天界では毎度の遺伝子操作による苦情電話に対応してる最中、人間界から宅配が届いた。それはスウェーデンの水産加工業者からであった。

 

『毎度、シュールストレミングのご購入ありがとうございます。感謝してます!お礼で、毎月無料でシュールストレミング1ダースを無料でお贈りします!

今後も我が社のシュールストレミングを御愛用して下さい!』

 

毎月無料でシュールストレミングを送る。水産加工業者からは善意100%だったが、それを見たミカエルは…トラウマを再発し

 

「キェェエエエエエエ!!」

 

発狂するように倒れた。シュールストレミングからは逃げられない。




次回!北欧やギリシャ、バチカンでデモが発生する中。日本は依然として平和に過ごしていた。

しかし、北欧がデモの対応等でレーティングゲーム国際大会の準備が出来ておらず、アジュカ率いる日本のエンジニアが代わりに準備する事に!?

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