魔獣創造がはっちゃけた   作:静かなるモアイ

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火影とウェイバー師団

東京の一等地に有る大きなビル。その前でウェイバー率いるエルメロイ師団は待ち人を待っていた。

 

「ふむ…遅いの。イナバの実父と聞いたから、飛雷神で飛んでくると思ったが」

 

かれこれ集合時間から3分ほど過ぎている。火影であるエンマは影分身、木遁分身は使えるし移動手段として飛雷神も扱える。ならば、常識的に考えれば遅れる事は無いだろう。ある程度の仕事ならば影分身と木遁分身に任せて遂行する事も出来るし、急な移動も飛雷神やポケモンの移動で賄える。

 

「まだ3分だ。それに火影は私達と比べて多忙なスケジュールを過ごしている。私達と会食を開けるだけ、火影もスケジュールを開けてくれたのだ」

 

確かにウェイバーの言う通り、エンマは多忙なスケジュールを過ごしている。しかし、実を言うと影分身と木遁分身のお陰で彼は面白可笑しい日常を過ごすことが出来るのだ。

とは言え、会食やサミット等は流石に本体で行う。その為に影分身や木遁分身では行う事が出来ないのだ。

 

「いやー、お待たせお待たせ。ちょっと急な来客が来やがってな。

俺が関与してない呪いを解けとか、無茶振りを言ってきた来客の対応をしててな。遅くなっちまったよ」

 

すると、そこにイナバが持つ飛雷神のクナイのマーキングを目印にしてエンマが飛雷神で飛んできた。やはり、予め決められた目的地に向かうならば飛雷神ほど便利な術は無いだろう。数分が一瞬、一時間も一瞬、数時間や半日と言った時間の短縮にも成るのだから。

 

「父ちゃん!おひさー!」

「お帰りイナバ!時計塔はどうだった?フィオレと鈴仙も何時もありがとうな、我が家の息子が世話になるな」

 

息子の帰国を労い、息子のお目付け役と向こうでの保護者を担当する鈴仙とフィオレにも1度頭を下げるエンマ。

 

「火影様!頭を上げて下さいよ!」

「そうですよ!エンマおじさま!」

 

火影という立場の男が息子が日頃から世話に成ってるとは言え、頭を下げてはいけない。しかし、エンマは頭を下げた。

やがて、頭を上げたエンマは笑みを浮かべる。

 

「良いんだよ。今の俺は火影の羽織を羽織ってないだろ?火影は休憩中、今はプライベートの父親だ」

 

今のエンマはジャケット姿で、何処から見てもシティホテルのお高いホテルで食事を食べると言った服装だ。火影の文字が描かれた羽織は羽織っていない。

 

「それじゃあ、改めて。お久し振りだな、ウェイバー君に赤のバーサーカー。そんで、君達がライネスさんとルフェイさん、そんで赤のセイバーか。

イナバの父親である千手エンマだ。名字が違うのは複雑な事情が有るから聞かないでくれ!」

 

今、此処に居るのは火影ではなく只の父親だ。だから、立場を気にする必要が無いのである。

 

「それじゃあ…行こうか。今日は俺の奢りだぞ」

 

今日のディナーは一等地に有る鉄板焼フルコース。前菜の野菜に魚、スープは勿論、メインディッシュは近江牛のフィレステーキである。

 

ビルの中に入り、エレベーターで最上階に向かう。そして、其処に件の店は有った。客はまだ誰も居らず、どうやらエンマが今日の為に予約していたのだろう。

 

「貸しきって大丈夫なんですか?」

 

確かにこういうお店を貸し切ると、物凄く高い。それに火影は称号であり、別途給与が出る物ではない。出ても危険な任務等での危険手当て位だ。

 

「大丈夫大丈夫。神話サミットで強制参加させられたカジノで荒稼ぎしたお金が有るし」

 

そう、だが問題はない。エンマは写輪眼の力を使い、カジノのスロットでボロ稼ぎしたのだ(神話サミットのアレ)。それはもう、カジノの支配人が泣きたく成る程であり、全然問題はない。

 

その結果、エルメロイ師団は喜んでエンマのご好意に甘える事に成ったのだ。

 

目の前に料理長が焼いてくれる鉄板が有るカウンター席に座り、各々飲み物を頼む。

 

「所で…ウェイバー。お前、神秘の秘匿が無くなってから時計塔はどうだ?」

 

今は神秘の秘匿を行う理由はない。だが、昔から時計塔は神秘の秘匿を守る為に色々とやって来た。とは言え、それらの行為は神秘の秘匿を守るためであり、必要だった。しかし、今はその必要が無い。だが、時計塔の多くは神秘を出来るだけ秘匿しようとしており、国際等の要求も突っぱねている。

 

「私達、現代魔術科はオープンだな。根源を目指すと言うよりは、世界の在り方が変わった故に魔術をどう現代で活かすのかも教えている。魔術を習いたいという、一般人向けの講義も行っているからな。

だが、やはり…時計塔は欲望や暗い物が渦巻いている。権力争い、人体実験、魔術での調整、秘密を守るための謀殺、封印指定など挙げればキリが無いだろう」

 

ウェイバー等の現代魔術科やウェイバーの意見に賛同する人々は比較的にオープンで今の世界に順応している。しかし、それでも時計塔の多くは自分達が根源に至る為には多くを犠牲にするだろう。

 

「成る程ね…リクルートしたいか?」

「つまり転職かね?確かに貴方の言う通り、このままの状態を維持したら確実時計塔は批難を浴びる。最悪はイギリスを二分しての戦争だ。私達はそれを防ぐ為に、この国に来た」

 

そう…ウェイバー達は最悪の展開を回避する為に日本にやって来たのだ。

 

「成る程ね…それで答えは?」

「考えてはいますよ。だが、生徒は見捨てられない」

「OK!それなら問題ない」

 

エンマはニヤリと笑みを浮かべた。その2時間後。今時のインターネットの力で時計塔のブラックな側面がばら蒔かれ、でるわでるわの埃なブラックな部分。最早、それは隠しきれず…時計塔は全世界から非難を浴び続ける。

 

国際条約違反、封印指定という名の抹殺、人体実験等々、挙げれば挙げるほど飽きられる。

 

 

 

 

「ウェイバー。文科省がこの金額で雇いたいと言ってるが?」

「やれやれ…貴方、最初から事を起こすつもりだっただろ?まあ、答えは決まってるがね」

 

エルメロイ教室、日本に移籍。時計塔が社会的に抹殺された為か、様々な国では自分達で魔術の扱い方を教える事に成るのだった。

 

序にイギリスも裁判沙汰に巻き込まれた。

 




日本のグレート教師 ウェイバーさん誕生。
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