魔獣創造がはっちゃけた   作:静かなるモアイ

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アーシアたん登場!!


行き場の無い聖女を救え!

成田空港。そこは関東に有る日本の玄関口の1つであり、日頃から多くの日本人や外国人も利用する。

 

その中でも税関は最後の砦と言えるだろう。何故なら、日本に密輸されようとしてた薬物や銃等の危険物の発見等を行うのだから。その上、そこで発見される物は裏側に関わる物も有り、当然ながら空港で働く人々は政府から裏側の事実を知らされている。

 

どうして裏側の事を知っているのかと言うと、海外を拠点として居るエクソシストや三大勢力の方々が空港を使って海外から日本にやって来るためだ。

勿論、彼等がやって来る際は基本的に空港や日本政府に直接連絡をしてくれる。その為に怪物を倒すための武器である剣や銃等を持ち込めることが出来るのだ。

 

だが、そんな事は極稀であり…日頃は税関の検査で怪しい人物や怪しい物が無いのかを探しているのだ。しかし、この日は違った。

 

「私…仕事でこの国に来たんです!信じてください!ほら、私を勧誘してくれた真っ黒な翼を持つ天使様が下さったパスポートとビザも有りますから!」

 

未だ十代半ばと言えるような年頃のシスターが税関を通れずに居た。彼女は金髪でバリバリのシスター服を着ており、その上…荷物はキャリーバック1つだけだったのだ。

 

「えーと…貴女のお名前をもう一度教えてくれる?」

 

税関の女性職員が頭を抱えてシスターに問う。無理もないだろう、先ずシスターのパスポートは『マリア・テレジア』という名前で登録されていたが彼女が告げた名前と異なる物。そしてビザは働きに来たのならば普通は就労ビザなのだが、彼女のビザはどういう訳か滞在日数の短い観光ビザ。キャリーバックをX線検査にかけたが、怪しい代物は一切無いのだが…シスターの所持金は財布に入っていた日本円で3000円だけで銀行のカードは勿論、キャッシュカード等の類いも無く、手荷物に携帯等も一切なかったのだ。

 

「はい!アーシア・アルジェントです!この国には仕事で来ました!」

 

彼女はアーシア・アルジェント。色々とあって、この日本に働きに来たようだ。

 

「アーシアちゃんね…はいはい。なんだか…パスポートと名前が違うけど…」

「そのパスポートは黒い羽を持つ天使様が作ってくださったんです!これが有れば、私が働ける教会に行けると!」

「そうね…取り合えず、どうしてこの国に来たのか教えてくれる?お姉さんも裏側の事は勿論、知ってるの。ほら」

 

税関のお姉さんは右手に聖剣を産み出した。彼女の宿した神器は聖剣創造。文字通り自分のイメージする通りの聖剣を産み出せるのだ。

 

それを見たアーシアは「あなたも…神様に祝福されたんですね!」と告げてから語りだした。

 

アーシアは捨て子だったらしく、教会で育てられた。だが、彼女は普通の少女ではなかった。聖母の微笑という万物の傷を癒す神器を宿しており、それで色んな人を癒した為か彼女は聖女と崇められたのだ。

だが…少し前。アーシアの運命は一気に悪い方向に傾いてしまった。ある日…何やら教会の前で行き倒れていたボロボロの人を見付けてしまったのだ。その人物はまるで貴族のような豪華な衣類を纏っており、傷だらけだった。

アーシアはそんな人を見捨てる事が出来ず、神器の力で傷を癒してしまったのだ。しかし、その人は人間ではなく悪魔だった。悪魔は瞬く間に元気に成ると、アーシアの教会に住んでいた大半の人間を抹殺して血祭りに挙げたのだ。その結果、アーシアは悪魔を癒した魔女としての烙印を押され教会を破門され…僅かな手荷物をもって放浪の旅に出たのだ。

 

『あら?だったら、私の所にこない?日本の駒王という所に貴女でも働ける教会が有るのよ』

 

そして、堕天使の勧誘を受けたのだ。

 

一通りの話を聞いてメモに取っていた税関のお姉さん。しかし、堕天使、駒王、教会という…最近報告を受けた単語を聞いて首をかしける。

 

「む?堕天使…教会?それに駒王?もしかして、貴女を駒王に呼んだのはこの女かしら?」

 

税関のお姉さんは1枚の写真をアーシアに見せる。そこには火星ゴキブリの監視を受けながら、裏側を知る警察官の手で取り調べを受ける堕天使 レイナーレの姿が有ったのだ。

 

「はい!この人です」

「そう…でもね。残念なお知らせが有るの。取り調べの結果、彼女はとある少女の神器を奪う事を目的にしてたのよ。貴女を呼んだのは神器を奪うためね」

 

――えっ?

 

更にお姉さんは衝撃の事実を告げた。

 

「この駒王教会…実は10年前に破棄された所でね。それからレイナーレ達が不法占拠してたのよ。催眠や暗示等を使って、10年間…見事に領主や人々のめから逃れてきたけど…見つかって見事に彼女達の残党は消されたわ。

貴女は運が良かったわよ。もし、数日前に駒王に着いてたら肉片1つ残ること無く爆破されてたわ。というか、そうなって当然よ。この不法占拠してた連中は人殺しも平然と行い、一種のテロ連中だったからね」

 

アーシアの就職先だった駒王教会は我らが問題児の手で跡形もなく消し飛んでいる。

 

その事実を知って…アーシアは……

 

「きゅーー」

 

意識を失って倒れてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

「ふふふ…作戦通りだ…さぁ!!アーシア!!僕と1つに成ろうじゃないか!」

 

成田空港の敷地に糸目の貴族悪魔が現れた。彼こそが、アーシアに治療させて魔女に貶めた貴族悪魔である。彼は魔王の弟であり、かなりの権力も持っている。

自分が脅せば、聖堂教会の関係者も言うことを聞いており、正に好き勝手に出来た。この日までは……

 

「へーシエルの言っていた悪魔はお前か、まあ良いさ」

 

――仙術木遁……真数千手

 

その声が聞こえ、魔王の弟の視界が変わる。気がつけば彼は採石場に居たのだ。その上…彼の前方には

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

巨大な山が小さく感じる木で産み出された自在に動く千手観音が立っており、その頭の上には我らが問題児 エンマが立っていた。

 

「ふぁ!?」

 

「戦争を停めるためだそうだ。お前の兄は助けに来ないぞ」

 

千手観音…真数千手が背に有る無数の手を振り上げる。

 

「お前は好き勝手に遣り過ぎた。戦争を回避しようとした俺達の苦悩を知ろうとしない、愚弟が。伝言は伝えたぞ」

 

悪魔は転移しようとするが、転移は出来ない。眷属を呼ぼうにも呼ぶことが出来ない。

 

「まって!!僕はディオドラ・アスタロトだぞ!!魔王ベルゼブブの弟だぞ!!僕が死ねば、日本は悪魔と全面戦争に成り、一瞬で灰に変わるぞ!!」

「ならねぇよ。俺が生きてる間はな。あと、お前の兄から殺害許可は貰ってる」

 

――頂上化仏

 

無数の拳が一度に放たれ、壁のようにディオドラに音よりも早く迫る。

 

呻き声を叫ぶ暇もなく、ディオドラ・アスタロトは肉片に変わった。

 

因みに…日本(神話無し)と悪魔が戦争を始めれば3日で勝敗が付く。どっちが勝つのかは…名誉の為に言わないでおこう。ただ言えるのは…本土を攻めれば真数千手が降臨し、相手側の拠点にはTウィルスや怪獣王が送り込まれる。




アーシアたん。税関のお姉さんの手で問題児の手に引き渡される!?

因みにディオドラ君は後程、エドテンされます(笑)
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