魔獣創造がはっちゃけた   作:静かなるモアイ

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こんなオーディンはどう(笑)?


働きたくないでござる

2月のある日の事だった。

 

全国の中学生が高校入試に立ち向かい、合格して一段落着いた頃である。

 

「ねぇ。サーヴァントは聖杯が有れば呼べるのよね?」

 

日曜日の休日。エンマは膝の上にピカチュウを乗せてジャンプを読んでいたが、横から現れたオルガマリーに声を掛けられる。

 

「まあな。聖杯戦争では聖杯がサーヴァントを招き寄せ、魔術師は此方側に手繰り寄せる縁と魔力を供給するだけだからな。

とは言え、それは聖杯戦争の話だ。現実ではやってみないと分からんな」

 

エンマはそう言うと立ち上がる。確かに聖杯が有れば原理的にサーヴァントを呼ぶことは可能だ。しかし、サーヴァントを呼んだのは良いが呼んだ後が問題の時も有るのだ。

 

「だがな、オルガマリー。サーヴァントの中には願いが大切で、亜種聖杯戦争では願いが叶わないと分かりマスターを裏切るサーヴァントも居るんだ。

それに…今回召喚するなら令呪は無し。最悪の事態を想定した安全装置でも有る令呪は無いんだ。もしもの場合は…俺がサーヴァントを強制送還させる。それで良いのなら協力してやる。それで良いか?」

 

そう…全てのサーヴァントがマスターに対して友好的とは限らない。場合によれば、願いも叶える聖杯も無しならばマスターを殺してでも座に戻ろうとするだろう。

勿論、エンマがこの場に居る限りサーヴァントにオルガマリーを殺させはしない。だが、そう言う事も有ることをエンマはオルガマリーに伝えるためにも確認することにしたのだ。

 

「勿論…それで良いわよ」

「OK分かった。それじゃあ、早速呼ぶとしようか」

 

エンマとオルガマリーはオルガマリーのサーヴァントを呼ぶことにしたのだった。

 

3日後。久遠寺屋敷の中庭にはエンマが書いた魔方陣を囲うように、オルガマリー、ヴァレリー、エンマ。そして見学でやって来た一誠にイナバ、イナバのサーヴァントである赤のバーサーカーこと半神トールが集まっていた。

 

「オルガマリーちゃん。何時でも良いわよ」

 

ヴァレリーが神器である聖杯を出現させた。彼女の神滅具は幽世の聖杯。早い話、人体改造とか回復とか出来る神器である。その気になれば、疑似穢土転生も可能なのだ。

 

「やるわよ……出てこいサーヴァント!!」

「おいおい…そんな詠唱じゃ…うそーん!?」

 

オルガマリーは詠唱を唱えず、いきなり出てこいサーヴァントと叫んだ。勿論、普通はこんな言葉でサーヴァントを呼ぶことは不可能だ。しかし、彼女はあろうことか出てこいと叫んだだけでサーヴァントを喚ぼうとしている。

いや…というか繋がった。魔方陣から眩い光が放たれてどんどん光が強くなっていく。これは明らかに人知では考えられない使い魔 英霊の座に召されたサーヴァントを喚ぼうとしているのだ。これには流石のエンマもビックリである。

 

「エンマさん…サーヴァントってこんな簡単に」

「よべねぇーよ。ちゃんとした詠唱が必要だし、ヴァレリーの聖杯が凄くてもこんな事は…」

 

どんどん光が溢れていき、光が止むと魔方陣の上には1人の青年が立っていた。

 

青年は銀髪の髪をしており、左目には眼帯をしている。右手には緑色の長槍を持っており、白色の軍服に身を包んでいた。

 

「親父……」

 

赤のバーサーカーがそう呟いた。トールの親父だとすると、間違いなく半神としてのオーディンだろう。伝承でのオーディンもトールと同じく半神であり、オーディンは巨人と神の混血だ。

 

「エンマさん?オーディンって事は……最上級のサーヴァントですよ!?神クラスですよ!?トール位強いサーヴァントですよ!?とんでもないサーヴァントを呼んじゃったよ!!どうするんだよ!!」

 

オルガマリーがまさかのオーディンを引き当て、一誠は軽くパニックに成る。当然だろう、ぶっちゃけ勝ち同然だ。

何処に居ようが捕捉され、ICBMに匹敵する必殺の槍…グングニルを投擲、絶対必中の対城宝具が飛んでくるのだ。奇跡的に防いでも、グングニルはオーディンの手元に戻り、再びICBM(グングニル)が飛んでくる。早い話、聖杯戦争では本陣に居座り、後はオーディンのグングニルに任せればぶっちゃけ勝ちである。チートだ。

 

「我が名はアスガルドの王、オーディン。早速だが…働きたくないでござる」

「はっ?」

 

オーディンの言葉に対し、反応できたのは一誠だけだった。他の人物も聞き取れたが、ツッコミには馴れておらず反応できない。

 

「拙者は働きたくないでござる。ゲームで自堕落して過ごしたいでござる」

「おいぃぃぃぃ!!何があったオーディン!!北欧の軍神が何があった!?何があったら、そんなにニートに成るの!?

この世界のオーディンは助平で、自分勝手だったし…平行世界じゃニート志望ってどういうこと!?」

 

そう…オーディンはニート志望のおっさん(外見20代イケメン)だったのだ。

 

更にオーディンは溜め息を吐き出して、渋々と突然着替えだす。勿論、プライバシーに配慮したのか…男のシンボルは光輝いて他人には見えない。

 

「何処で着替えてるの!?アソコを輝かせる位なら、魔術で着替えたら良いじゃないか!!」

「魔術を使うのが…めんどくさいでござるよ。ルーンはSwitchの充電に使うのが宜しい」

 

着替えながらそう言った半神オーディン。やがてオーディンの服装は上が『おでん』と書かれたTシャツ、下がスエットパンツに成ってしまった。

 

「ランサーのサーヴァント。オーディンだよ。それじゃあ…拙者はのんびりゲームしながら過ごすで御座る」

 

オーディンはそう言うと…そこら辺に寝そべり、何処から取り出した懐かしきゲーム機 3DSでゲームを遊びだした。

 

「こんな…こんな…こんな事って……」

 

呼び出したサーヴァントがまさかの自堕落ニートに成ってしまった軍神。ステータスは超優秀だが、ニートな為かオルガマリーは半泣きに成ってしまった。

 

「親父がニートに成ったのは…英霊の座に行ってから、ゲームに嵌まったからだ」

「英霊の座にゲームあんの!?驚きだよ!!」

 

朗報!英霊の座にゲームは有る模様。

 




次回!

4月。丁度、一誠とエンマが出会って1年。一誠は3年に進級し、リアス達は大学生に成った。

そして…1年生には……

一誠「俺の安息は無いのか…」
イナバ「宜しくね!一誠先輩!!」

だが、イナバ以外にも彼が!?

新所長リリィ「ここが日本か。ダディに送り出されたが…」
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