新年度 開幕
4月1日。その日は多くの学生や新社会人が新たな門出を迎える日なのだ。
在校生は新たな学年に上がり、卒業生は新たな学舎に入るか新社会人としての門出を迎える。それはこの駒王学園でも同じであった。
「うむ!今日からピカピカの1年生がやって来る!一誠、手伝い感謝するぞ!」
とは言え新入生と一部の学生しか駒王学園にはやって来ていない。当然だが、今日は入学式。やって来るのはピカピカの1年生と準備や作業を手伝う生徒会位である。
一誠は生徒会ではないのだが、新たに生徒会長と成っていたゼノヴィアの手で強制的に召集。強引に手伝わされていた。
「いや…俺としては全然構わないけど、生徒会ってなんで人が足りないの?」
一誠が疑問に思うのは当然だ。しかし、前の生徒会は確かシトリー眷属で構成されていた。だが、今はゼノヴィアを含め………なんとゼノヴィア一人。生徒会長1人で様々な業務を請け負っていたのだ。
「それは簡単だ。駒王学園は他の学校と違ってな、生徒会長が好きにメンバーを選んで良いのだ。
前はシトリー眷属全員で頑張っていたが、生憎と私はそこまでコネクションが広くなく…仕方がなく1人で頑張ってるのだ!!」
なんと言う事でしょう。駒王学園の生徒会は生徒会長が好きに選んだメンバーで構成されたチームだったのだ。しかし、今はゼノヴィアただ一人。ゼノヴィアはソーナのように頼れる人材という部下も居らず、1人で頑張ってきたのだ。
だが、流石に入学式は人手が足りず一誠を召集したのである。
「影分身でも私は1度に3体しか作れなくてな。今までギリギリだった」
今更だが、一誠は勿論、エンマやイナバも多用する影分身の術。これはチャクラを分身に等分する術であり、上忍でも5人ほど作れたら充分な術だ。
使い方は主に諜報、囮、陽動等が基本でありナルトのように物量作戦では基本的に使わない。
「何事も無かったら…良いけど…」
だが、一誠は知らない。エンマが駒王に遊びに来ようが来なかろうが、今年から一誠の胃は限界突破してしまうことを。
「ダディ…此処が駒王学園か」
「そうだぞ、ゴルドルフ。お前は今日から、この日本で最先端の教育を受けるのだ」
駒王学園の正門前には明らかに日本人ではない、太っちょの親子がやって来ていた。その親子は嘗てジャネットさんの税関で軽く引っ掛かったゴルドとゴルドルフの親子である。
今日からゴルドルフは今、世界中で人外との共存が巧く行っており更に教育水準も高く経済も安定している日本に留学するのだ。
ゴルドルフは時計塔が木っ端微塵に成る前は時計塔の法制科に通っていた。法制科とは魔術等を使いながら如何にして政治や企業などの表社会に溶け込むのかを教える所であり、表側でもエリートに慣れる素質が無いと入ることは出来ない。
そんなエリートなゴルドルフは父親であるゴルドの薦めで日本に有り、元裏側の授業(魔術や神器、陰陽道)も最先端をいく学舎 国立駒王学園に入学する事を選んだのだ。
「じゃあな、ダディ。僕は行くぜ」
人理が焼失した平行世界ではカルデアの新所長に成るゴルドルフ。彼は今日から新たな一歩を踏み出す。しかし、彼は知らない。彼は我らが問題児の息子と友人になり、どんどんツッコミの素質が開花していく事を。
入学式。体育館。
一誠はゼノヴィアと共に入学式が行われる体育館に有る、関係者席に座って周囲を見回す。保護者が座る所は勿論、保護者達で満席と成っており保護者席にはエンマとアリスが居たのだ。
「あっ…絶対、イナバの奴入学してくるじゃん」
保護者席にエンマとアリスが居ており、間違いなくイナバは駒王学園に入学してくる。とは言え、駒王は今では裏側関係ではトップを走る学校だ。当然と言えば当然なのかも知れない。
他には神仏の実在が証明された影響も有り、何処から見ても妖怪の皆様な保護者も参列しており、数名のホムンクルスを引き連れたゴルドも居たのだ。
「やっぱり、裏側の事実が明かされてから初めての入学式だから違和感有るな」
「妖怪に外国人がありのままで居るぞ」
「いや…外国人は別に普通だろ」
ふと、一誠は生徒達の方を見る。新一年生の方を見るとイナバ、ゴルドルフ等の将来が有力なピカピカの1年生達が揃っていたのだ。
とは言え…流石に入学式。我らがエンマも息子のイナバと羽目を外す事はなく平和に終わった。そう…入学式は
「一誠。残念なお知らせが有る。レーティングゲーム国際大会だが、各国から情けをかけてくれ!って声が上がってな。
俺は決勝トーナメントまで出ないから、トビオやシエルイナバと共に頑張ってくれ!!」
エンマ。レーティングゲーム国際大会の予選には出場せず。当然だが、彼が出たらぶっちゃけ勝ちである。1人で何でも出来るし、無限の軍隊も増設出来る。物量でも質でも勝つことは殆ど不可能。
「えっ…エンマさん?マジですか?」
「マジ。だから頑張れよ!日の丸はお前の背中に掛かっている!!」
入学式が終わって1週間後。
エンマは仕事で駒王学園に遊びに来ていたが…
「エンマさーーん!!俺と同じ顔をした、覗き犯を捕まえてくれ!!」
一誠の声が響き、ふとエンマは声の方を見る。そこには数名の女子生徒と一誠に追い掛けられる
「む?一誠…お前、影分身が謀反したのか?そんな例は初めてだぞ」
「惚けてる場合ですか!?」
これが…新たな騒動の始まりだった。一誠?は一誠の瞬間移動に対応できず、その場で捕まる。慌てて駆け付けた他の生徒達やエンマ。
「エンマさん。写輪眼で見てくれます?」
「変化を疑ってるのか?俺は忍術に関しては、お前達しか教えてないぞ。まあ…ダメ元だな」
エンマは大きな溜め息を吐き出して、写輪眼を発動させる。写輪眼の力が有ればこの一誠?が変化の術等で化けた存在なのか分かるためだ。
しかし、答えは否。なんと、この一誠?は元からこの姿であり写輪眼で判断するに赤き龍のオーラを宿しており、その上で体の中に悪魔の駒が8つ有ったのだ。しかも、体のオーラが人間から悪魔に成った物ではない。これは……無限と夢幻が合わさった常識では考えられない物だったのだ。
「マジかよ…宝石爺の嫌がらせか?
一誠。この場は俺が預かる。少々、予定外の事が起きた」
エンマは一誠?を掴むと、飛雷神で何処かに飛んだ。
「エンマさん!?」
「はっ…此処は!?リアス!?朱乃さーん!?」
一誠?を連れたエンマは飛雷神で火影室に飛んだ。
なんの事か分からず、リアスと朱乃の名前を呼ぶ一誠?だったが、エンマは彼と向き合うように自分のデスクに座った。
「えっ!?アンタだれだ!?」
どうやら、この一誠?はエンマの事を知らないようだ。
「初めましてと言っておくぞ。この世界にようこそ、平行世界の兵藤一誠。君が日本政府の所属ではなく、別の所属だとは大体理解できた」
「俺の名前を…それに平行世界だって!?てか、アンタ誰だよ!?」
案の定驚いた一誠?しかし、彼の反応からして一誠?は間違いなく兵藤一誠なのだろう。だが、ややこしいので彼の場合はイッセーと呼んでおこう。
「俺は千手エンマ。日本政府所属の初代火影だ。そっちにも火影が有るか分からないが、火影とは日本政府と日本神話から任命されたその国を守る最強の戦士であり、日ノ本を守る影だ」
イッセーは当然、平行世界からやって来た。だから火影なんて単語は聞いたことがなく、その上で更に奇っ怪な事を聞いてしまったのだ。
「えっ?日本政府って裏側に関わってたんですか?てっきり、日本を守ってるのは悪魔を含めた三大勢力かと」
「もしかするが…そっちでは裏側の真実が公に成ってないのか?これは…此方での常識なんだが」
エンマはイッセーにこの世界での新聞記事、裏側の真実が明らかにされた事と、各国の首相が各々の国の神々と共に神話サミットを開いたりした記事を見せたのだ。
「はいぃぃぃぃ!?悪魔が日本に亡命!?なんで!?なんで!?
しかも…神仏の公ってどういうこと!!」
案の定イッセーは驚いた。彼の驚きから察するに悪魔は日本に吸収されておらず、神秘は秘匿されたままなのだろう。
「そういや…アンタも神器宿してるの?」
「俺は魔獣創造だな。とは言え、普段は忍術…写輪眼や木遁等を駆使した戦いを好むぞ。神器ははっちゃける時位か」
エンマは自分に宿った神器を教えるが…
「えっ?魔獣創造ってレオナルドじゃ」
どうやらイッセーの世界ではエンマは居ないようである。
次回!原作イッセー…この世界を色々と知っていき…
イッセー「おっぱいについてどう思う?」
一誠「俺は…平行世界の俺は何が有ったんだ…」
原作リアス達「イッセー!!」
宝石爺「フォフォフォ!面白そうじゃから連れてきたぞ」
混沌が加速する!?