一先ず、アーシア・アルジェントは成田空港で保護される事に成った。だが、このまま彼女を帰すことは人道的に税関の皆様は出来なかった。何故なら、彼女は異端判定を下されており、もし…故郷に戻って他の聖堂教会の人々に捕まれば魔女裁判を受けて殺されるかもしれない為だ。
聖堂教会に所属するシスターが悪魔を癒し、その悪魔が教会の人間を殺した。アーシアからすればアーシアは巻き込まれたも同然だが、アーシアの事情を客観的な事実でしか知らない教会の人からすればアーシアが聖堂教会を裏切って悪魔を癒し…その悪魔が人を殺したという事なのだ。
とは言え…日本にも天界や聖堂教会に治安維持を任せている土地が有る。悪魔程とは言えないが、それでも日本にエクソシストは居ており、そこに行けばアーシアの命は無いかもしれない。
「どーするのよ、あの子。戸籍は新しくつくるにしても…日本に居場所は?」
「それなんだよな…良し、君が保護したらどうなんだい?ジャネット」
税関の主任である男性はアーシアの手荷物検査を実施した、聖剣創造を宿した女性に向けてそう言った。
彼女の名前はジャネット・ダルク(原作ジャンヌ)。嘗ては彼女も聖堂教会に身を寄せていたが、その身に宿した神器故に聖堂教会の悪い科学者の手で人体実験を受けた過去を持っているのだ。
そんな彼女だが…もう、数年前に成る。まだ彼女が十代後半のある日…同じく実験施設のイザイヤという少年を逃がしてから数日後。殺されそうな時にギリギリ20代だったエンマと愉快なポケモン達に救助されたのだ。
『オーバーソウル…スピリット・オブ・レイン。更に甲縛式オーバーソウル スピリット・オブ・レイン ワダツミ!!』
と…水に関わる全てを司る精霊を装備し、研究所を破壊した嘗てのエンマ。しかし、ジャネット以外の実験体は全て殺されていた…しかし。
『禁手…発動。降臨せよ、全てを束ねる全知全能 グレート・スピリッツ!!
オーバーソウル…グレート・スピリッツ!!』
全知全能の精霊王 グレート・スピリッツ(出典 シャーマンキング。能力 何でも出来る)を降臨させて、全知全能の力で亡くなった子供達を蘇生。しかも肉体もサービスである。
その後、エンマに連れられて日本政府に身を寄せたジャネット達はなんとか逃げ出せたイザイヤを探したが、イザイヤは結局見付からなかったのである。
そんな教会に捨てられ、救われたジャネットだからこそアーシアの力に成れると思ったのだ。
「気にはかけるさ…でもさ、私じゃなくて適任が居るでしょ?
神様処か、1人で神話さえも滅ぼせて……そのくせ、バカでアホで…でも御人好しな人が」
ジャネットの言葉を聞いて、主任は固定電話の受話器を取る。今から電話をかける人物はジャネット曰くの神話さえも滅ぼせて…そのくせ、バカでアホで御人好しな人物である。主任もその人物が誰なのか知っており、彼の頭の中でも1人しか浮かんでこない。
「彼の力を借りようか。彼ならば…千手閻間ならば」
主任はエンマに電話した。
20分後。
関東の上空。
「空の旅はどうだ?少年」
「死ぬわ!!マジで死ぬわ!!てか、シートベルト無し、風避け無し……大空嘗めてるのかおんどれぇぇぇえええええ!!」
上空1000メートル付近に一誠の突っ込みが響いた。彼等は巨大でモフモフとした羽毛?が特徴の蛾…ぶっちゃけ蛾に乗っていた。因みに速度は60キロを越えており、物凄い風が一誠を襲い…一誠の顔は突風で凄いことに成っている。
「なに?モスラの乗り心地は良いだろ?コイツはグレート・スピリッツの力で作ったから、モンハンのモンスターと違って個の生命体として完全に独立してるんだよ」
「見たら分かりますよ!!てか、モスラなら普通に呼べるでしょ!!グレート・スピリッツの力を借りなくても!」
グレート・スピリッツは全知全能のチートだ。お陰でサブカルチャー大好きな最強オタク エンマでさえ、禁手を使わないと呼べない。いや、禁手がグレート・スピリッツと言えるだろう。
しかし、グレート・スピリッツの力で産み出した生命は時間経過や役目を終えたら消える神器の力で創造した魔獣とは異なり、個の生命として独立出来るのだ。勿論、普通に消えるようにする事も可能だが、エンマはモスラ等の一部のモンスターは個の生命として独立させている。
「一誠…お前、平成モスラ三部作知ってるか?」
平成モスラ三部作。それは翼の色が緑色の小さなモスラの成長物語だ。その小さなモスラは他のモスラとは明らかに異なり、フォルムチェンジさえも可能で…時空さえも飛び越える事が可能で、その実力は宇宙の帝王キングギドラを軽く粉砕できる力が有るのだ。一部の人からはグリーンモスラや、モスラ・レオと呼ばれている。
と…エンマは一誠にモスラ三部作の事を説明し、自分達が乗っているモスラの頭を撫でる。
「このモスラだが…そのモスラ・レオだ」
そう言われ、一誠はモスラの羽を見る。確かに虹色だし、なにやら羽が少し鋭角だ。
「宇宙最強の蛾を受肉させてんじゃねぇぇぇえええ!!」
「何いってんだ。東京湾にはゴジラが居るし…レオなんて可愛い物だぞ」
「それは此方の台詞じゃこのボケーーー!!この子が本気に成ったら、地球の生態系崩壊するわ!!」
再び一誠のツッコミが響いた。何故なら、このモスラはゴジラ以外で唯一キングギドラを倒せる存在なのだ。キングギドラの実力は圧倒的であり、地球の環境を崩壊させる事が出来るのだ。そのキングギドラよりも強いグリーンモスラとゴジラ、間違いなく地球の食物連鎖の頂点に君臨するだろう。
「ちょっと待てよ…アンタ、今まで何を受肉させた!?」
一誠が聞くのも無理は無い。このグリーンモスラ、ゴジラを含め、エンマは様々な存在をグレート・スピリッツの力で受肉させた。場合によっては、この地球が恐ろしい魔境に変わっているという事である。いや、既に手遅れかもしれない。何故ならグリーンモスラに我等が怪獣王ゴジラも受肉させているのだから。
「モスラ・レオ、ゴジラ、シャーマンキングの五大精霊、東方projectのレミリアちゃま、ポケモン沢山…伝説のポケモンはほぼ全部だな。後はFFのバハムート、バハムート零式、バハムート烈、日本の最終防衛システムとしてエヴァ各機と量産型エヴァ。ぐらいか」
「なにやっちゃったんだよアンタ!!もう、今頃聖書の神様も頭抱えて失神しちゃうよ!!想像力の可笑しいオタクに魔獣創造なんて与えちゃだめだろーー!!グレート・スピリッツ作った時点で、神様はショック受けまくりじゃ!!」
「因みに…五大精霊3体とイーブイは借りパクされた」
なんという事でしょう。五大精霊3体とイーブイは借りパクされてしまったのです。
「なに五大精霊借りパクされてんの!?ソイツ等1体で、環境破壊出来て核兵器よりもヤヴァイ精霊なんだよ!!」
「因みにウィンドとファイアは俺の高校の同級生の魔法使いが借りパクし…ファイアは同級生の弟子が持霊にしやがった。サンダーは同級生の姉が借りパクしていった。あの姉妹は本当にぶっとんでる」
「なに借りパクしてんだ!?てか、そんなもん産み出したアンタの方がぶっとんどるわ!!」
五大精霊を借りパクしたのは蒼崎姉妹という…裏側ではとんでもない有名人である。
「ちょっと…はっちゃけ過ぎてな!まあ、五大精霊は普通に作れるし、別に良いか」
「はっちゃけ過ぎじゃ、ボケーーー!!そして良くねぇぇええええ!!五大精霊×20とかなったら、死の星になるわぁぁぁあ!!」
そうこうしてると、成田空港の敷地にモスラは着地し…エンマと一誠が降りるとモスラは何処かに去っていった。
「行っちゃいましたよ」
「帰りはまた口寄せすれば良いからな。一応、伝説のポケモンとゴジラにモスラとかは口寄せ契約してるし」
だが、成田空港にやって来たからには彼等は仕事がある。それはアーシア・アルジェントの保護である。
「一応…アーシア・アルジェントは日本に亡命扱いにし…日本人としての戸籍を与えることにした」
「大丈夫なんですか?その…教会とか天界の人とか…」
「もし…日本人アーシア・アルジェントに危害を加えるなら、パルキアの力を使って―――――シュールストレミング(生物兵器的な缶詰)を開封した状態で送るって告げた。まあ、教会は過去にも人体実験をやってたし、天使と神も黙認してたからOKで!」
「アウトーーーーー!!」
だが…天界と聖堂教会は知らない。後日、とあるエクソシスト2人組がアーシアを殺そうとして…本当にシュールストレミングがヴァチカンと天界に大量に送られることを。
「あっ…アーシアはお前ん家で引き取ってくれ。俺も手伝うけど。拒否権はないぞ?お前の両親の希望だからな」
「なんでさ!?俺、なんも聞いてない!!」
その後…アーシアは兵藤夫妻という里親に引き取られ、日本人として元気に過ごす事となった。
次回!!結婚したくないリアス様。彼女は問題児に助けを求める。
エンマ「とりま、お前達は影分身×50して鍛えろ。1日で50日分の修行は出来るぞ」
「「「出来るか!!」」」
そして始まる、問題児ブートキャンプ!!