魔獣創造がはっちゃけた   作:静かなるモアイ

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カブトムシ…乱獲する!!


カブト狩りじゃぁぁぁぁあ!!

「カブト狩りじゃぁぁぁぁぁあ!!」

 

7月のとある日。世間は未だ夏休みに突入していないが、世間的には暑い日々が続く。そんな夏の暑い日の事だったが、エンマは一誠と瑞鶴を連れてとある山にやって来ていた。

 

その山は大変大きな敷地であり、エンマ曰く此処はエンマの父が保有する奥多摩方面の山であり、入山料を払えば誰でも虫を取ったり山菜を取ったり川魚を捕まえても良いところである。

 

「あの…エンマさん。瑞鶴が一緒に居るって珍しいですね」

 

一誠と瑞鶴はエンマが依頼したDランク任務(エンマ的にはSランク)に参加する為にエンマと共に山にやって来たのだ。彼等が山にやって来たのは昆虫採取、夏休みの思い出としてカブトムシやクワガタを世話したいというマシュの涙めの訴えを遂行する為にやって来たのだ。

 

『おっちゃん!私、カブトムシとクワガタがほしーい!』

 

と涙目で言われれば行くしか有るまい。

 

「イナバは第7班として仕事が有るし、琥珀ちゃんは山の生態系が壊れるかもしれない。という訳で、我が家の娘で唯一の中忍で夏の暇をもて余していた瑞鶴を呼んだ訳だ。OK?」

 

そう、瑞鶴を呼んだのはエンマの懸命な判断だ。イナバやトビオは第7班としての仕事が有り、琥珀さんはエンマの父が保有する山の生態系が完全に壊れる恐れが有る。

 

『良し!!此処はマジカルアンバー特性虫取バキュームの出番ですね!!いきますよーーー!!』

 

と高らかに叫び、物凄い掃除機で山の生態系まるごと吸い取って破壊する琥珀さん。その様子をエンマは勿論、一誠も思い…琥珀さんを呼ぶ案は却下されたのだ。

 

「ですよね」

「だから、瑞鶴だ」

「そっ!だから宜しくね」

 

エンマ、一誠、瑞鶴は虫取篭に各々虫取編みを持って山に入っていく。エンマの父が保有する山なので入山料は払わなくて良い。既にエンマは父に話をしており、彼等は戦場と成る山に入っていった。

 

(親父が言うには1週間分の入山料を既に払ってる団体客が居るそうだが…)

 

だが、エンマには1つ気掛かりが有る。エンマの父親曰くだが1週間分の入山料を払って入山した団体客が居るそうだ。勿論、客のプライバシーの為か父親はどんな人かは教えてくれなかった。

 

山に入り、カブトムシやクワガタが居そうな雑木が生える森林を歩く3人。とは言え、猛獣や喧嘩を売る人々は先ず出てこないだろう。火影、イレギュラーな中忍、艦娘…まあ、過剰戦力も良い所だ。

 

「てか、提督。まだ昼の2時だけど、こんなに早く山に入る必要は有ったの?」

 

そう、瑞鶴の言うとおり未だ昼の2時。まだカブトムシやクワガタは活動しておらず、こんな時間からクワガタが取れるのは動物の森位である。

 

「罠を仕掛けるんだよ。バナナをアルコールを飛ばしたラム酒に漬け込んだ、特別製の罠さ」

 

エンマはそう言うとポーチから封印術式が刻まれた巻物を取り出す。この巻物にはエンマが数日前から仕込んでいたカブトムシやクワガタを集める餌が封印されているのだ。

 

「これを今から仕掛け、今日の夜や明日の早朝に確認する。そうすれば、沢山取れるだろ?」

 

そう、エンマは沢山捕獲する為にバナナとお酒で作られた罠を持ってきたのだ。これを今の内に木に仕掛け、今晩や明日の早朝に木を確認すれば沢山カブトムシが集まっているという事である。

 

「すげー!すげーよ!エンマさん!!」

「だろ…それじゃ、適当なくぬぎの木にこれを……おい、アレ…なんだ?」

 

何か見てはいけない物を見てしまったのか、エンマはとある方向を指差してプルプルと指差す。何事かと思い、瑞鶴と一誠もその方向を指差すとゴリゴリmuscleな男が褌一丁のほぼ全裸姿で、全身が金色に光り輝くまで蜂蜜を塗りたくって仁王立ちしていたのだ。

 

「きゃーー!?全身金ぴかに蜂蜜を塗りたくった変態が居る!?」

「おい…ちょっと待て。アイツ…まさか」

 

エンマと一誠はそのほぼ全裸で全身に蜂蜜を塗りたくった男を知っている。と言うか、会った事が有る。確か男は堕天使の中でもトップクラスの戦士であり、雷光の攻撃を得意とした堕天使 バラキエルである。

そのバラキエルがまさか、褌一丁のほぼ全裸で全身に蜂蜜を塗りたくった状態の変態として仁王立ちしていたのだ。

 

「バラキエルさん?だったよな!?なんで全裸!?なんで蜂蜜を全身に塗りたくったの!?あの人、琥珀さんにヤられてから性格が変貌しちゃったの!?どっちにしても変態だ!?」

 

一誠がツッコミ叫ぶが、ほぼ全裸で蜂蜜まみれのバラキエルは不動を貫くのか動く気配は無い。一体、彼がなんのために全身に蜂蜜まみれでこのような姿に成ってるかはエンマ達には理解出来なかった。

 

「返事が無い、只の屍のようだ。行くぞ、瑞鶴に一誠」

「了解」

「いや、返事が無くてもバラキエルさん…物凄く此方見てますけど!?凝視してますけど!?」

 

そう、バラキエルはエンマ達を物凄く見ていたのだ。だが、エンマにはこの場を速やかに去らねばならない理由も有るからだ。

 

「いや…奥多摩はツキノワグマが出るんだよ。ツキノワグマはヒグマと比べたら可愛いけどな、雑食で蜂蜜が大好き何だよな」

 

そう、奥多摩は熊が出る。これはニュースにも成っており、熊出没の看板も有るのだ。

 

「「えっ?熊出るの?」」

「出るよ。まあ、危害を加えず、日頃から適切な接し方をしてたら危なくは無いけどな。

最近は人が餌を与えたりして、人のテリトリーを犯す熊も増えてる。社会問題って奴だ」

 

そしてエンマは瑞鶴と一誠を連れ、ポイントを変える為に去っていく。

 

エンマ達が見えなくなり、バラキエルは後ろから視線を感じて後ろを振り向く。そこには口から涎を垂らした可愛らしい瞳の…

 

「「「くまー!」」」

 

ツキノワグマが3体居たのだ。ツキノワグマは涎を垂らしており、彼等はバラキエルの蜂蜜に誘われたのである。

 

「「「まー!!」」」

「ちょっ!?やめないか!?あーー!?」

 

ツキノワグマは蜂蜜欲しさにバラキエルに襲いかかり、バラキエルも走って逃げるが蜂蜜が大好きな熊さんはバラキエルを頑張って追いかける。

 

森の中をバラキエルの叫びが響いたのだった。

 

「おい、ミカエル。なんか、バラキエルの悲鳴が聞こえなかったか?」

「気のせいですよアザゼル。所でアザゼル、シュールストレミングを食べませんか?」

「食べるか!!」

 

山にはバラキエルやミカエル達が仲間と共にやって来ていたのだ。理由は単純、彼等は亡命して日本の各地(バラキエルとミカエルは立川のボロアパートをシェアしてる)で過ごしてるが、金策の為にカブトムシ採取にやって来たのだ。

 

ミカエルはともかく…アザゼル達は人工島等を作って暮らせば?と思う人も居るだろう。とは言え、今は領海や無人島でも国々の領地である場合も多く、そのような事は出来なかったのだ。




次回もカブト狩り…そして、ミカエル達とエンマ達が出会う!!
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