魔獣創造がはっちゃけた   作:静かなるモアイ

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人間生きるに飯は必要である。

夏休みも残り僅かなある日のこと。

 

エンマは火影室で変わらず仕事を行っていた。書類も一段落が着いてきており、エンマは海外から送られた書類を見る。

 

「へー。イギリスもようやく日本と同じく法制度が固まってきたか」

 

日本はエンマや比較的今までの総理と異なり、人外と人間の壁を一切感じさせない総理の神津総理のお陰か法整備も比較的に早く完了させ、今まで裏側の仕事をランク別に分かて忍に行わせてきた。

忍の実力に受けられる任務をランク訳にし、更に警察にもチャクラの練り方を伝授して治安や忍の仕事と役割を分けるなど…エンマは最近出番が少なくなってる影で一誠達が忍として過ごせたり、妖怪等の人外が人として暮らせたりする為の不備を無くすために奮闘してたのだ。

 

そして、エンマの台詞から分かるとおり、イギリスも日本に遅れるが世界でも比較的早くにその法整備が整ってきたようだ。

 

「イギリスでの影はやっぱり、アーサー王ことアルトリウス・ペンドラゴンに成ったか」

 

イギリスは忍ではなく騎士という名称を用いる事に決めたようで、下から下級騎士→中級騎士→上級騎士→四大騎士(4名限定)→騎士王(1人。イギリスでの火影)である。勿論、騎士の頂点…騎士王に君臨するのはアーサー王(マジ)のアルトリウスであり、早々にアルトリウスはイギリス国民の大半の意志で周りに推されるように騎士王に就任したのである。

四大騎士は4人限定の騎士王の側近…なのだが、現在はアルトリウスと同じ時期にアヴァロンから出てきたマーリン(女…沖田さんそっくり)とモーさんことモードレッドしか居ない(モーさんは日本出向中、ルフェイの護衛)。なお、籍だけだが受肉した我らがポンコツ英雄アストルフォが在籍してるのだがアストルフォきゅんは筆記試験に残念ながら落ちてしまい中級騎士止まりである。

 

「EUはヘラクレスことアルケイデスを仮の長とし、法整備を進めて後は裏側の仕事を行う階級だけか」

 

イギリスはEUから離脱し、EUはイギリス抜きでEU共通の制度を進めている。とは言え、EUはイギリスや日本と違って階級の種類を更に細かく分けるそうだ。

 

エンマが聞いただけで、最低でも5段階の等級に分けられるそうであり、そこに唯一無二の影ポジションが入るならば6段階だ。

 

「世界の警察だったアメリカさんはまだまだだな…無理もない」

 

しかし、アメリカは全然法整備が未々。神の不在が与えたダメージ、核兵器という抑止力の損失。前大統領の解任(クビ)等などの出来事が重なってそれどころでは無いのが実情だ。更にアメリカは日本やイギリスと違い、正に看板となるべき戦闘力を誇る人材が皆無。

アメリカが裏側関連で日本等に並べる日は遠そうである。

 

ふーと息を吐き出し、エンマは資料を机の上に置いた。そして、ふと時計を見る。時刻は12時半であり、お昼時と言って良いだろう。

 

「そろそろ飯だな。さてと、昼はどうしようか」

 

はーとエンマはタメ息を吐き出した。今日の昼飯は一切考えてなかった。弁当も持ってきていないし、選択肢は主に2つに別れる。久遠寺屋敷まで飛雷神で飛んで食べるか、外食するかだ。

外食しようにすると、更に別れる。食堂で食べるか、高校の同級生の実家である中華料理屋、馴染みの飲食店等々、はたまた新しい店に飛び込むのも良いだろう。

 

「エンマさん。居ます?」

 

扉の向こうから一誠の声が聞こえてきた。

 

「居るぞ」

「それじゃあ、入りますよ」

 

一誠はエンマが居ることを確認すると、火影室に入ってきた。

 

「エンマさん。中忍試験に関してなんですけど…これ、来賓者のリストです」

「ありがとう。所で一誠、飯はまだ食べてないか?食べてないなら、食いに行くか?奢るぞ」

「マジっすか!?行きますよ!!」

 

どうやら、一誠は未だ昼飯を食べてないようだ。

 

(それじゃあ、あの店にするか)

 

エンマは馴染み有る店の1つに一誠を連れてくる事を決意。

 

「あっ。エンマさん…俺、イナゴの佃煮とか下手物が出てくる店は嫌ですよ」

「俺は寄食ハンター ミカエルじゃねぇーよ」

 

 

 

飛雷神で飛び、エンマと一誠は三咲町のとおる飲食店の前に飛んで来た。エンマの飛雷神のマーキングが施されている事は、彼はこの店を良く利用するのだろう。

 

「大衆食堂 娯楽?」

 

その店は少し年季が入った建物が特徴で、娯楽と書かれた暖簾がかけられていたのだ。

 

「俺が昔から通ってる店だ。メニューは実質無限だから大丈夫だぞ」

 

メニューは無限。その言葉を聞いて一誠は首を傾げるが、エンマと一誠暖簾を潜って店内に入る。店はそこそこ繁盛しており、様々なお客様で賑わっていた。

 

壁にはビッシリとメニューが書かれており、千手スパ、土方スペシャル、白虎マヨネーズ∞、宇治銀時どん、黒桐どん、言峰愉悦麻婆豆腐等々…明らかに人名が書かれたメニューだった。

カウンター席の上には『そば、うどん各種』『どんぶり各種』『カレーライス』『日替わり定食』『味噌とんこつラーメン』と普通のメニューも書かれてる。

 

「エンマさん…このお店って」

「店長がお客様個人個人のニーズに合わせた結果、メニューが恐ろしい程に増えた店だな。味は旨いぞ」

 

エンマと一誠はカウンター席が2人分空いている事を確認し、カウンター席に座る。しかし、そこには

 

「エンマさん!?」

「父ちゃん!?」

「火影様!?」

「初代様!?」

「お前達!?なんで此処に!?」

 

なんという事でしょう。トビオ率いる第7班も来ていて、あろうことかエンマ達の隣に座っていたのだ。

 

トビオ達の前に料理は無いことから、トビオ達は来てからそんなに時間は経ってないのだろう。

 

「千手君。注文は決まりですか?」

 

ひょいと厨房の方から年配の男性が出てきた。どうやら、この男性が店主なのだろう。

 

「俺はいつもの。ほれ、一誠…ここの店長は材料さえ有れば何でもだせるぞ」

「あっ…俺は普通に日替わり定食でお願いします」

 

エンマはいつもの…という何かを頼み、一誠は日替わり定食を頼んだ。

 

「はい!黒犬ハンバーグ、唐揚げカレー、タンシチュー、イナバ蕎麦です!!」

 

すると、お先にトビオ達の料理が出来たのか…バイトの女の子がトビオ達の前に料理を置いた。

 

トビオが鉄板で焼いたハンバーグ。鮮花が唐揚げカレー。ゴルドルフがタンシチュー。イナバがイナバ蕎麦という名前の……つけ麺ならぬ熱盛のつけ蕎麦だが、普通の蕎麦ではなかった。

つけ麺のように熱々に成ったざる蕎麦。まあ、これは良いだろう。だが、漬けだしも熱々で…漬けだしには油揚げが沢山入っており、別のお皿には後入れ用の油揚げが20枚ほど有ったのだ。因みに麺は軽く2人前は余裕である大盛だ。

 

「油揚げ多すぎだろ!!お前、どんだけ油揚げ好きなんだよ!!」

 

これには一誠も驚きだ。いくらリアル九尾の人柱力だとしても、出汁に入った油揚げ×5位+後入れ用の油揚げ20枚。普通に考えては多すぎだ。

 

「これが良いんだよ」

「一誠。こんなのはこの店では序の口だぞ」

 

「はい!日替わり定食と千手スパのお待ちですね」

 

バイトの女の子は一誠の前に日替わり定食…今日はカツ閉じの定食を置き、エンマの前にはチャーシュー沢山の味噌ラーメンを置いた。

 

「エンマさんはラーメンですか」

「この麺はスパゲッティだぞ?」

「うそだぁぁ!?スパ!?」

 

なんという事でしょう。エンマが日頃から頼むメニューはラーメンの麺の変わりに、スパゲッティの麺を用いた物だったのだ。

 

因みに…このお店、他の人達も結構利用しており。

 

「店長!!貴方は…貴方は神ですか!?」

 

ミカエルはミカエルスペシャルという特注のどんぶりを食べており、その具材はニシンの塩辛(シュールストレミングの代用)、クサヤ、納豆、チーズである。

 

「私はジーザスブレンド!!」

「私は仏陀定食を」

 

イエス・キリストはカルピスとメロンソーダを配合したドリンク。仏陀は肉類を使わず、宗教的に優しい定食を好んでいるとか。




因みにミカエルスペシャルにシュールストレミングが使われていない訳ですが、店を長期間閉めざるをえない為です(笑)
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