レーティングゲーム国際大会。その初戦を突破したのは以下の4チームである。
日本代表、ソーナ・シトリー、リアス・グレモリー、YARIOの4チームだ。初戦はどの組合せも普通に王を倒せばOKのプレーンルールであったが、次からは異なる。何故なら次の組合せからは王を倒せば価値のプレーンではなく…細かいルールも追加されるのだ。
例えば王を倒す以外に、相手よりも多くオブジェクトを壊したり、旗を集めたりする倒す必要の無いルールだったり。制限時間が僅か2時間程の短い戦いだったり、逆に制限時間が3日程で食料や飲料水も自給自足な広大過ぎるフィールドでの戦いも行われるのだ。
既に次の組合せは決まっており、2回戦こと準決勝第一試合は日本代表VSソーナ・シトリーであり、第二試合はリアス・グレモリーVSYARIOである。試合日時はどちらも10月末の予定であり未だ時間の猶予は有る。その為か、準決勝に勝ち進んだエンマ達は各々の日常を謳歌していたのだった。
「よぉ…久々に来てやったぞ。ルーネスさん。本来なら、アンタが火影に成るべきだったよ」
紅葉が舞う風の強い日。エンマは三咲町に有る外国人墓地を訪れ、1つの墓の前に立って語りかけていた。
その墓には『ルーネス・エドワード』と記されており、恐らくは外国籍の人間だろう。
そして…懐かしむように、エンマは懐から色褪せた1枚の写真を取り出した。その写真が撮られた季節は雪が写ってる事から、冬なのだろう。写真の背景は遊園地であり、今と変わらぬアリス、高校生の青子とエンマ、エンマと青子と同じく三咲高校の制服を着た青年、そして黒いコートが特徴の30代程の白人金髪の男性が写っていた。
「最近忙しくて、忙しくてよ。盆以来だな、挨拶に来るのは。
やっと…やっとだよ。
落ち葉が吹き荒れ、エンマは20年以上前の話を思い出す。そのルーネスという人物と過ごしたのはエンマ達が未だ高校生の頃である。
「しかもよ…今の世界を見てか、今までは人前に出てこなかった妖精。今で言えばエルフって言えば良いのか?北欧の伝承に出てくる種族も関わろうとしてきてな、世界は本当に変わったよ。
でもさ…それでも迫害等は日本でも影で行われるし、海外はもっと酷い。未々俺や青子も未熟って実感できるさ。アンタよりも歳上に成ってさ、子供達の父親に成っても分からない事だって出来ない事だって有る」
この墓にルーネスは眠ってはない。ルーネスの遺体は別の所に有る…というか、遺体は残されていない。彼は別の所で亡くなり、彼を思ってエンマ達が墓を作ったのだ。彼が生きた証を残すために。
――なんで日本に来たか?死場所を探してだ。なにせ、俺は末期癌でな。白龍皇だと裏では呼ばれても病気にはなる。
――好きに生き、普通に死ぬ。そんな風に生きたかった。
――この世の中は差別で沢山だ。悪魔、天使、堕天使、あとは沢山と人間。人種での差別は勿論、同じ人間でも肌と宗教が違うだけで殺し合う。
――俺は…長い間、傭兵として過ごした。でも許されるならば差別という壁を壊したい。神器を宿しただけで殺される、肌の色が違うだけで断られる、宗教が違うだけで争い合う。
――別れの前に1つ頼めるか?お前達がその気なら、俺の最後に抱いた願いを引き継いでくれないか?俺のように神器を宿しただけで追放される子供、種族の違いで迫害される子供達が産まれないようにな。
「じゃあな、おっちゃん。今度は正月に来るよ。それなら、草十郎も休みだと思うしさ」
エンマはそう墓石に告げ、外国人墓地を後にしたのだった。
だが…エンマは知らない。エンマが想定してた最悪の展開で恩人と再会する事を。
数日後。
準備期間である猶予期間が終り、遂に準決勝第一試合である日本代表VSソーナ・シトリーとのレーティングゲームが始まった。
両者の間の特別ルールは短期決戦のルールであり、制限時間は僅か2時間。それまでに決着が付かなかった際は、残った駒の数で勝敗を決めて残りの駒が多ければ勝ちと成るのだ。
「火影様!!勝負だ!!」
そして…今回のバトルフィールドはまさかのラスベガスであり、ギンギンと文明の光が夜を照らしている。丁度、大きな噴水の前の通りすぎようとした時にエンマはシトリーチームの兵士である竜太(コスト2)とボーヴァ(コスト2)から襲撃を受けたのだ。
迫り来る竜太とボーヴァ。だが、エンマはギリギリまで竜太とボーヴァを引き付けると…
「千鳥流し!!」
全身から雷遁チャクラを用いた雷撃を放ち、竜太とボーヴァに感電ダメージが襲う。
「ぐぅ!?」
「ぐぅお!?」
怯む竜太とボーヴァ。その隙を見逃すほど、我らが火影様は優しくない。
ボーヴァの眼前にはエンマが居ており、既にエンマの掌にはチャクラの乱回転し続ける球体が有ったのだ。そう、エンマの必殺技の1つ螺旋丸である。しかし、ボーヴァは身体の痺れで動けない。
「螺旋丸!!」
「ぐゅゅぁぁ!?」
螺旋丸の直撃を受けたボーヴァは錐揉み状に回転しながら高層ビルまで吹き飛び、その衝撃でその高層ビルには大きな亀裂が走った。
「ボーヴァ!!」
螺旋丸の直撃を受けて高層ビルまで吹き飛んだボーヴァを心配するように竜太が叫ぶが、時は遅い。竜太の背後にはエンマが移動していたのだ。
「竜太。お前には俺から直々に体術を教えてやろう。秘技!!千年殺し!!」
「アンギャァァァア!!」
秘技千年殺し。それは一言で言えばチャクラブーストを用いた最強の浣腸である。そう、浣腸だ。その一撃は激痛の余り、当分はボラギノールとウォシュレットが必要に成ってしまう程である。
千年殺しを受けた竜太は激痛で尻の穴を抑えながら、数メートル吹き飛び…光の粒子に成って消えてしまった。リタイアである。
『ソーナ・シトリーチームの兵士2名リタイア』
どうやら、ボーヴァも力尽きてしまったのだろう。
『シトリーチームの僧侶1名、戦車1名リタイア』
その上、エンマ以外の頑張りでシトリーチームの僧侶と戦車の1人がリタイアした。良いペースだ。このまま行けば、無事に制限時間内にシトリーチームを全滅させる事も出来るだろう。
だが、突如として殺気を感じてエンマは後ろに向けてクナイを投げる。すると、投げられたクナイは弾かれ、建物の影から高速で何かが飛び出した。
「なんだ?」
エンマは瞳を写輪眼に変えて、クナイを構えて迫り来る何かの攻撃を防ぐ。その何かは槍を構えており、写輪眼を使って普通に反応出来る程の俊敏性能を誇っていたのだ。
「…アキレウスか。エドテンしやがったな」
敵の正体は聖杯大戦で赤のサーヴァントとして戦ったアキレウス。間違いなく、青龍が穢土転生させたのだろう。目の部分を見てみると、白目の部分は黒く穢土転生された証に成っていた。
「ふふふ!!アキレウスだけでは有りませんよ!火影様!!」
と…何処から大蛇丸もとい青龍の声が響いた。すると、今度は五月雨のように矢が降り注ぐ。
流石にエドテンアキレウスの相手をしながら、矢を全て回避するのは困難。そう判断したエンマはアキレウスを幻術にかけ、素早く後方に回避し、木遁を用いて瞬時に周囲にマーキングを施して飛雷神で飛び矢を回避する。
「やれやれ…赤揃いかよ」
ビルの屋上に飛んだエンマの視線の先には、アキレウスと同じく穢土転生された者の瞳を持つ猫耳お姉さんであるアタランテが居たのだ。御存知、赤のアーチャーである。
写輪眼で矢を見切り、千鳥の一撃で心臓を破壊して封印する。エンマはそう結論付け、行動に移そうとしたが横からアキレウスの槍が飛び出した。なんとか回避出来たエンマであったが、当然…槍を突き出してきたのは幻術に掛かってる筈のアキレウスだった。
「あぶな!?おま!?幻術で阿部さんに掘られさせただろ!!」
「ふふふ…ですから、幻術を解除させる為に殺したのですよ!」
その声が聞こえ、アタランテの隣に大蛇丸もとい青龍が降り立った。
「穢土転生された者の幻術を解除させるのは、これが手っ取り早いんですよ」
確かに穢土転生された者は不死身だ。効率が良いだろう。
「さぁ!!ギリシャの偉人相手に何処まで戦えますか?エンマさん?」
勝ち誇ったように笑みを浮かべる大蛇丸…青龍。だが、その瞬間…何処から波動砲のような砲撃が飛んできてアキレウスは吹き飛んだ。しかし、アキレウスには神性を持つ存在の攻撃か対神宝具でしかダメージを与えられず吹き飛ぶだけで終る。
「へー!面白そう!私も混ぜて頂戴よ!」
すたっと青子がエンマの隣に現れた。
「ふふふ…ミスブルーも居るのね。丁度良いわ…口寄せ!!穢土転生!!」
卑劣丸…大蛇丸…青龍は穢土転生を使い、2つの棺を呼び出した。その内、1つからは赤のマスター 天草四郎が出てきて、もう1つからは
「そんな…そんな事って」
青子は驚愕に満ちた顔をし…エンマは余りの怒りで右手を思いっきり握りしめ血が垂れる。
「青龍!!貴様ァァァァァァァァアァ!!」
「ハッハハ!!感動の再会ですね!!エンマさん!!火影とその高校時代の恩師との!!」
穢土転生されたのは…先日、エンマが墓参りした人物 ルーネス・エドワードだったのだ。
次回!ぶちギレのエンマ。そして、青子はRXの力を借りて…魔法を解き放つ!?
エンマ「イナバの婚約者…マジでどうしよう」
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D×Dキャラ
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型月関係
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まさかの他作品キャラ
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エンマさん、自分で決めてください