魔獣創造がはっちゃけた   作:静かなるモアイ

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完結前の最後のギャグ


雪まつり

「なんで…僕はこうなったのだろうか?」

 

雪が降りまくる日々。ゴルドルフは仰向けに雪原に寝転がり、嘆いていた。思い返す、ほんの少し前の惨劇。いや、本当にどうしてこうなったのだろうか?

 

「そうだ…僕は皆と雪祭りに参加したのだったな」

 

 

 

時は遡ること、約2時間前。

 

令和2年に成り、1月の物凄く寒い日々。日本では雪が物凄く降り積もった為か三咲町で雪まつりが開催されていた。

一面銀世界であり、三咲町でもこんなに雪が降り積もる事は大変珍しい。踏めばギシギシと雪に靴が埋もれる程であり、公園や軒先では子供達が雪合戦をして楽しく遊んでいた。

 

三咲町の商店街の前に有る大きな広場では、雪や氷像のコンテストが行われており、一番素晴らしい作品を作ったグループには商店街で使える一万円分の商品券が貰えるのだ。

 

「ふむ!雪まつり、更には作品コンテストか。日本の冬も捨てた物ではないな!!」

 

勿論…その雪まつりのコンテストにゴルドルフが居る第7班は参加していた。勿論、狙うは商店街で使える一万円の商品券だ。とは言え、遊び半分で参加した為か、ゴルドルフの気分は明るい。

 

周囲を見回せば、多くの人々がコンテストに参加しては様々な作品を作っていた。有るグループは可愛らしい雪だるまを作ったり、有るグループは氷をチェーンソー等で削って氷像等を作っている。

 

「よしよし。右玉はこんな感じで良いな」

「トビオ先生!左の玉出来ましたよ!」

「良いぞ鮮花。イナバ、棒出来たか?」

「出来たよ!」

 

ゴルドルフはともかく、他の第7班はせっせと作品を作っていた。ゴルドルフも手伝おうと思い、作品の方を向いた。

 

しかし、そこに有ったのは真ん中に長太い立派な棒。見方によればその棒はキャノン砲にも見えない事はなかった。そして、ご立派なキャノンを挟むように両サイドにはバランスボール程の大きさの玉が有ったのだ。

 

真ん中に棒、それを挟むように置かれた玉。これは完全に立派なアレである。

 

「ちょっとまてぇぇぇぇ!!何朝から卑猥な物を作ってるのだ!!」

 

ゴルドルフはそう叫び、左側の玉を蹴りで粉砕した。それも豪快に粉砕したのだ。

 

「ちょっと!ゴルドルフ!なに私が作った玉潰してるのよ。これを作るために、相当な労力を働いたのよ」

「朝から何を作ってるんだ!?君はレディだろ!!てか、トビオ先生もイナバも何を作っとるんだ!!」

 

ゴルドルフが怒るのは無理は無い。イナバ達が作ってるのは何処から見ても男のアレ。マーラ様やプリアポス神、ゼウスが喪ったアレ等々様々な通称な呼び名が有るアレだった為だ。

 

「なにって…アームストロング・サイクロンジェット・ネオアームストロング砲だよ。ゴルドルフは知らないのかい?」

 

アームストロング・サイクロンジェット・ネオアームストロング砲。どうやら、それがトビオ達が作ってる作品の名前のようだ。

 

「えっ?アームストロングなんちゃら?何処から見てもおチ○コではないか!!」

 

だが、ゴルドルフはアームストロング・サイクロンジェット・ネオアームストロング砲なんて知るわけが無い。彼にとっては何処から見ても、卑猥なアレにしか見えないのだ。

 

「朝からなんて不潔!!これだから思春期の男子は…」

「うわーゴルドルフ不潔だな」

「えっ!?これ、僕が悪いの!?なんで!?」

 

作った実行犯であるイナバと鮮花に不潔と言われ、ゴルドルフは苦笑いを浮かべてツッコム。

 

そんな様子を見たトビオは大きなタメ息を吐き出して、告げるのだった。

 

「そうか…ゴルドルフは知らなかったか。このアームストロング・サイクロンジェット・ネオアームストロング砲はな…嘗て、ピクト人がキャメロットを落城させる為に使用した決戦兵器だ。

様々な呼び名が存在していて、一部ではカイラスギリーと呼ばれている。その一撃は最強の一言で、ザンスカール帝国とガミラス帝国との戦いではアームストロング・サイクロンジェット・ネオアームストロング砲を解き放ったザンスカールの勝利だと言われている」

「こんな卑猥な物にアーサー王は負けかけたのか!?」

「そうだよ…凄いんだぜ、アームストロング砲はな」

「略しやがった!」

 

とは言え、お気付きの人も居るだろう。この卑猥なアレ…アームストロング・サイクロンジェット・ネオアームストロング砲は漫画 銀魂に出てきた決戦兵器(笑)だ。

 

それをまさか、トビオ達は嘗ての銀さん達と同じくアームストロング砲を雪の彫刻として再現したのである。

 

「む?これはアームストロング・サイクロンジェット・ネオアームストロング砲ではないか!完成度たけーなおい!!」

 

その声が聞こえ、ゴルドルフは声の方を見る。そこには最近…変質者としての称号が確定した変態親父 バラキエルが居たのだ。

 

「実在してたのか!?てか…アンタも来てたのか」

「うむ。優勝して、娘に良い所を見せたくてな!あれが…私の作品だ!」

 

そう、バラキエルもコンテストに参加してたのだ。どうやら彼は既に作品を完成させたようであり、バラキエルはとある方向を指差す。

バラキエルが指差した方向を見れば、そこには氷で出来たバラキエルの大きな氷像が有ったのだ。その上、バラキエルの氷像は裸であり……股間の所にはリアルに再現した氷のおチ○コが有ったのだ。

 

「……あの……あれはアウトでは?」

「ダビデ像も裸で丸見えだろう?問題では無いのだ」

 

だが…その氷像バラキエルのお○ンコを…

 

「不潔!!」

 

鮮花は石を投げて粉砕した。

 

「私の自信作の…おチン○ォオオオオオ!!」

 

バラキエルさん。もっとも時間をかけたおチ○コを失う。

 

だが…その時……

 

「「「キャァァァア!!」」」

 

女性の悲鳴が響き、同時に激臭が辺りに響く。

 

「いかがですか!!私の自信作!!氷付けシュールストレミングは!!」

「なにやってんだ!!アイツゥゥゥゥ!!」

 

ゴルドルフの叫びが響くのも無理は無い。何故なら、カチコチの氷に閉じ込められているとは言え…開封されたシュールストレミングを沢山持ち込み、それを作品として展示したミカエルが居たのだ。

ミカエルの側には匂いで倒れたアザゼルが倒れており、動く気配は微塵も無い。

 

「ふふふ…シュールストレミング美味しいですよ!!」

「匂いが!!匂いが!?」

 

しかも…ミカエルはシュールストレミングを配っており、その臭いの犠牲者は増えていく。その被害者の中には朱乃も居たのだ。

 

「朱乃!!ゆるさん!!」

 

バラキエルは娘を救うために、何処から取り出したのか氷のおチン○をミカエルに投げる。しかし、ミカエルは応酬としてシュールストレミングの氷塊をバラキエルに投げる。

 

「ふふふ…何を言うのですか!!シュールストレミングこそが最高の食事なんですよ!!」

「娘の敵だ!!」

 

投げられる氷のお○ンコ。投げられる食材兵器シュールストレミング。その応酬合戦でコンテストは滅茶苦茶に成っていき、第7班が作ったアームストロング砲もシュールストレミングと氷の男根が直撃し、粉々に崩れてしまった。

 

「皆…」

 

だが…ゴルドルフの心配とは他所に…トビオは静かに眼帯を外した。

 

「お前達…いっくぞぉおおお!!」

「うぉおおおお!!」

「てりゃぁぁぁあ!!」

 

雷鳴が、曙の光が、火炎が黒い翼を持つ変態を吹き飛ばし、白い翼を持つ味覚異常者を粉砕する。

 

翌日。三咲町は全面的にシュールストレミングが禁止に成ったのだった。

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