魔獣創造がはっちゃけた   作:静かなるモアイ

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本当に完結。


未来福音

一誠が高校を卒業してから数年後。

 

 

随分と発展した駒王町。数年の間にどっかで大地震が起きたり、世界のどっかの火山が噴火したり、色々有った。

 

数年の間に作られた駒王のシンボル、崖から駒王を見下ろし見守るように作られた歴代の火影達の顔岩…火影岩の上にペンキを持った1人の少女が立っていた。

 

「良し!そんじゃあ、今日もイタズラしちゃおっかな?」

 

彼女の名前は両儀マナ。駒王に有る駒王小学校に通う忍者の卵だ。黒い髪に青い瞳が特徴的で、その瞳は意識すれば物の命や生命エネルギーの流れを見ることが出来る。

 

いざ、順番に初代火影であり実質的に種族差別を根絶させた英雄 千手エンマの顔岩に落書きをしようとしたが

 

「マナ。なにやってるのかな」

 

その声が聞こえ、マナは後ろを振り向く。瞳の力で周囲に誰も居ない事は理解していた。となると、瞬間的に現れる人物は限られる。飛雷神を唯一使える初代火影と現火影、そして飛雷神とは別原理で瞬間移動する三代目火影だけである。

そして、マナの後ろには四代目火影と書かれた羽織を羽織った青年 四代目火影 久遠寺イナバが立っていたのだ。

 

「おっちゃん!」

「全く…イタズラは程程にな。落書きするなら、ファルビウム岩だけにしとけよ」

 

イナバはマナの持っていたペンキを飛雷神で何処かに飛ばし、マナを抱っこする。

そして、飛雷神でその場から消える。マナが気が付けば、マナとイナバは今の駒王で一番大きな建物の屋上に移動していた。

 

その建物は魔法省。外務省が担っていた神秘の部門を引き継いだ新たな省であり、主に神秘に関わっていた仕事を行っている。この魔法省の中に火影室が有り、NARUTOで言えば火影邸だと言えば分かりやすいだろう。

 

「おっちゃん!なんか…新しい忍術を教えて!ママからパパを取り戻す為に、凄い忍術がいるの!」

「そうだな…それじゃあ飛雷神」

「イ・ナ・バ?お前はマナに甘すぎるぞ!」

 

その声が聞こえ、魔法省の屋上に2人の人物が現れた。その人物はふくよかな体型は維持しつつダンディーな髭が生えたゴルドルフ。そして、上忍装備姿で高校生の頃より胸が大きくなった鮮花である。

ゴルドルフの指には指輪がなく、鮮花の指には指輪が付けられてる。この事からゴルドルフは未だ独身であり、鮮花は結婚してるのだろう。

 

「ゴッフ!鮮花おばちゃん!」

「お姉ちゃんと呼びなさい!!」

 

未だ鮮花は二十代。おばちゃんとは言われたくないのだ。とは言え、鮮花はマナの叔母である事は間違いないので、事実おばさんだが言ってはいけない。

 

「だって!鮮花おばちゃんはおっちゃんの嫁さんでしょ?」

「おう…マセガキ…」

 

その様子を見て、ゴルドルフは頭を抱えた。流石にいい加減にして欲しい、叔母と姪の喧嘩だが今回は停める必要は無いだろう。

 

「よし!マナ!俺が螺旋丸を教えてやろう!!」

「黙れ!!」

 

マナに螺旋丸を教えようとしたイナバをゴルドルフが一喝で停める。まだ10歳前後の女の子に螺旋丸は余りにも早すぎる。

 

「全く…懐かしいメンツが揃ってるな」

 

その声が聞こえ、木の葉が芽吹く。そこには数年前と比べて一切変わらない初代火影が立っていた。

 

「初代様!?」

「お義父さん!?」

「あっ、父ちゃん」

 

初代火影は火影を退いた後、世界の恵まれない子供達を保護して導くために世界中を回っていた。だから、マナが物心付いた頃には火影を辞めており、マナは産まれて初めてその目で初代火影を見る。

 

「あの顔岩といっしょ!」

「はじめまして。俺が初代火影だ。親しみを込めて、エンマさんって呼んで良いぞ」

 

 

嘗て人外との壁ありけり。

 

1人の童、魔獣を操る物をやどしけり。

 

童、成長し忍となる。

 

童成長し忍の者。世界を巡り、人と人外との壁を壊し差別をなくしけり。

 

その者…初代火影ともうす者。




はい!完結!!

ネタを思い付けば、ギャグオンリーで投稿します。

介入するとしたら、どれ?

  • FGO
  • 第四次忍界大戦
  • 艦これ
  • 東方project
  • 将軍かよぉおおおおおあおお!!

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