御坂美琴になったけどレベル5になれなかった(更新停止中) 作:無視すんなやごらぁぁぁあああああ!
追記:コメントで劇場版の話をしてもらいましたが、作者は劇場版を見た事がないので、解決した方法は皆さんの想像にお任せします。
某常識が通用しない人との出会いから数日、大覇星祭が始まった。
「美琴ちゃ~ん!」
はい、やばいです。お母さんと一緒です。
「えぇい!美琴ちゃんはやめいって言ってるだろ!」
「えぇ~いいじゃないの~!っていうか、お母さんとしてはその喋り方をやめてほしいっていうか~」
超やりにくい。今まで何度もあっているが、もうこのノリにはうんざりだ。
「っていうか、次は俺が出る競技だから。はい、プログラム渡しておくぞ!それじゃ!」
そういって、俺は逃げるように去った。
「ねぇ、垣根。大覇星祭、行きたい」
「あぁ?あんなの努力だのなんだのを信じてるガキどもの遊びだろうが」
「それ、この前の電話にも言ってたわね」
「ぶふっ!」
「お前、今俺を笑ったか?」
「……今、垣根を笑った?」
誉望は無言で首を横に振る。超高速で。
「まぁ、いいんじゃない?しばらくは迂闊に動けないし、気分転換にでも」
「……それもそうだな」
心理定規に諭され、垣根たちの大覇星祭行きが決定した。
「あァ?大覇星祭に行きたい?」
「うん!だってずっと病院じゃつまんないんだもん!ってミサカはミサカは病院のつまらなさに文句を言ってみたり」
「なンでそれを俺に言うンだ?黄泉川辺りに連れてってもらえばいいだろォが」
「愛穂と桔梗はね、一方通行も連れて行けって言ってたよ。ってミサカはミサカは貴方の手を取りながら誘導してみたり」
こうして、一方通行と某クローンの司令塔の大覇星祭行きが決定した。
「お、次は御坂の学校の競技みたいだな」
「短髪の?」
「あらぁ?御坂って誰かしらぁ?」
「いや、最近会った友人でな、俺とインデックスが出会えたのもアイツのおかげだし」
「ふ~ん、なんかすごい運命力を感じちゃうわねぇ。見に行ってみようかしら。……あ、残念。私はその時間競技だわぁ」
「能力でズルすんなよ?」
「し、しないわよぉ。私がそんな人に見えるの?」
「割と見えるぞ、走る競技とか審判の記憶を操作して一位になりそう」
「んなっ!」
こうして、上条達は御坂の競技を見に行くのが決定した。
その結果、御坂の競技の観客席では。
「っち、なんでテメェがいやがる第一位」
「それはこっちのセリフだぞ第二位」
「なんかデジャブを感じるわね」
「すげぇな、レベル5二人が近くに座ってるとか。でもなんであんなに険悪なんだ?……不幸だ」
「それで、マジでなんでだよ?」
「あのガキが無理やり連れてきた。今時のガキってのはなンであんなにこっちを振り回して来やがンだ?」
「同感だ」
「その気持ち、上条さんにもよーくわかりますよ」
「「誰だお前?」」
「ですよね!」
「ハムハムハム!」
「すごーい!どうしてそんなに食べられるの?って、ミサカはミサカは質問してみる!」
「……私も食べたい」
「それにしても、貴女本当に小さい頃の美琴ちゃんにそっくりね!運命感じちゃう!」
観客席の一角を、一方通行、垣根帝督、心理定規、上条、インデックス、打ち止め、杠、美鈴、というカオスな空間が展開された。
(……胃が痛い)
そこはとてつもなく目立っているため、当然御坂の目にも入る。
『それでは!大玉転がし開始!』
棄権したいです。
一日目は俺のターンではないので、特に何もなかった。観客席でのいざこざ以外は。
「はぁ~、もう嫌だ」
そして二日目だ。つまり、俺のターンがやってきた。幻生の実験が開始する。……いや、するのか?
「そこらへんは微妙だな」
……いや、そもそもクローンを守り抜けば実験も始まらないし、万々歳じゃん。
「よーし!そうと決まれば早速――」
「僕と一緒に来てもらおうか、御坂君」
え……と思考する間に、俺の意識は闇に消えた。
「……あん?」
その時、事件は起こった。杠と打ち止めがともに遊んでいると、突如打ち止めに加え一方通行まで倒れだした。
突然の事態に、垣根は一瞬思考が空白になるが、すぐに事態を把握しようとする。
(何が起こった?なんでこいつらが急に?)
「垣根!打ち止めがっ!」
「分かってる、今何が起こったか考えて――」
その瞬間、『窓のないビル』に落雷が降り注いだ。
「……またなんか起こったみたいだな。だが、アレイスターが狙われてるってことは、奴の計画ではないのか?」
もう一つ、妙な雰囲気を醸し出しているビルを見つけた。
「……あそこか」
「垣根?打ち止めは……」
「大丈夫だ、お前はこいつらを病院に連れて行け。心理定規と誉望を呼ぶんだぞ」
「……うん」
その返事を聞いた垣根は、『
「……それは本当なのか?食峰」
『間違いないわぁ。御坂さんは完全に幻生の手に落ちちゃったみたい』
上条は、食蜂から連絡を受け事態を把握した。
食蜂が事件に関わっていたことには怒りそうになったが、それ以上に御坂がピンチだという。なら、彼が動かない理由がない。
『御坂さんをお願いねぇ』
「あぁ、お前も無理すんなよ」
そこで互いに電話を切る。食蜂は科学者を倒すため、上条は友を取り戻すために走る。
決戦の舞台は整った。
ちょっと簡潔にし過ぎた気がします。
次はもう少し頑張りますから許してください(何でもするとは言ってない)