御坂美琴になったけどレベル5になれなかった(更新停止中)   作:無視すんなやごらぁぁぁあああああ!

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19話

「……知らない天井だ」

 

 そう言って、辺りを見渡す御坂。

 

「……病院か?」

 

 どうやら眠った後、普通に運び込まれたらしい。御坂の脇腹に包帯が巻かれ、緑色の患者服を着ている。

 

「……まさか、本当に病室で目を覚ます日が来るとはなぁ」

 

 御坂が感慨深げに呟く。

 すると、突如病室の扉が開き

 

「あ、起きたってわけよ」

「……フレンダ」

 

 意外な見舞客が訪れた。よく見ると、ところ所に湿布や包帯が巻かれているが、比較的軽傷だ。

 

「よくノコノコと来られたな。『アイテム』は?」

「多分大丈夫ってわけよ。ここなら麦野たちも迂闊に手は出せないだろうし、あの医者もさせないって」

「あの医者?」

 

 すると、再び病室の扉が開き

 

「体調はどうかね?」

「げっ、リアルゲコ太先生」

「なんだいそれは?……はぁ、相変わらず君は僕に患者を連れてくるのが好きだね。まさか自分ごと患者を連れてくるとは」

「悪かったな」

 

 すると、冥土返しはカルテのようなものを取り出し

 

「……ふむ、脇腹もだいぶ塞がってきたし、明日明後日には退院できるだろう」

「早くね?」

「気にすることはない。患者を救うのは僕の使命だからね」

 

 違う。それは確かに立派だがそういうことではない。

 

「……はぁ、まぁいいや」

「では、僕はこれで」

 

 そういうと、冥土返しは病室を出ていく。

 

「……なぁ、お前はどうするんだ?」

「私?」

「あぁ、お前の居場所は――」

「大丈夫ってわけよ」

 

 その言葉の続きを聞こうと、黙り込む御坂。

 

「確かに、『アイテム』は私の居場所だった(・ ・ ・)。もう居られないのは寂しいけど、私の居場所はそこだけじゃないし。これまで通り、上手い事やっていくってわけよ」

「……そうか」

 

 案外強いんだな、と。御坂はそう思った。

 

「……結局、お前はどこで暮らすんだ?」

「一応、十五学区のダイヤノイドに私のアジトがあるから、暫くはそこで隠れてるってわけよ」

「ダイヤノイドねぇ……」

 

 そういや、そんなのもあったっけ。

 

「じゃあ、私は行くわ。……ありがとね」

「おう」

 

 そういって、フレンダは病室を後にする。出来れば、佐天さんのとこにも行って欲しいが。

 

「……寝るか」

 

 三日後。

 

「お見舞いに来たわよ!」

「うっわ、コミュ力お化けかよ、帰れ」

「酷くない⁉」

 

 やってきたのは富士丸立夏だった。正直、さっさと聖杯探索でもしてろと声を大にして言いたい。

 

「あ、私もいるわよ」

「……有栖」

 

 立夏の後ろにいるのは、霧雨有栖(きりさめありす)。御坂のもう一人の友人だ。なぜか妖怪の住む世界で人形遣いをやっていそうな雰囲気だ。知り合いに普通の魔法使いがいそう。

 

「それで?私の作った人形は役に立った?」

「あぁ、助かったぞ」

「え、あの人形何に使ったの?お化け屋敷?」

 

 因みに、フレンダの身代わり人形を作ったのは有栖である。

 

「正直引いたわ。あんなので何をしたの?」

「まぁ、色々とな」

 

 二人は別に学園都市の暗部に関わっているわけではない。だから当然、御坂も詳しい話は避ける。

 ここで、二人の能力について少し説明しよう。

 まずは立夏。彼女の能力名は毒素分断(ポイズンセパレイター)。分かりやすく言えば、空気中の有害毒素を分解して無害にする能力である。ただし、効果範囲は二メートル。異能力者(レベル2)

 そして、有栖の能力名は人形操作(ドールテレキネシス)。人形を操る場合のみ、通常よりもより効率的に、広範囲に動かせる念力使い。空中移動もできる。人形以外はそこまで。異能力者(レベル2)

 なぜそんな説明をしたのか?尺稼ぎだ。

 

「でも、こんな大怪我まで負って……ホントに大丈夫なの?」

「ん?まぁな。死にはしないって」

「そういう問題じゃ……はぁ」

「せめて、危ないことはしないでね?」

「まぁ、怪我をした後に言うことじゃないな」

 

 その御坂のツッコミに、笑う立夏と有栖。つられて御坂も笑いだす。

 

「ハハハ!……ふぅ」

「あ~可笑しい!……じゃあ、私たちそろそろ行くわ」

「おう、またな」

「えぇ」

 

 そういって、二人は病室を去っていった。

 

「……今頃は、上条さんとアックアが戦ってる頃か」

 

 正直、あのゴリラと戦うとか御免被る。そもそも、上条さんがいる以上悲劇にはならないし、原作の流れなら大体何とかなる。

 

「……おいおい、マジかよ。そうなっちゃう?」

 

 現在、病室のベッドの上で御坂は購買で買ったジャ〇プという漫画雑誌を読んでいた。

 

「……あ~あ、暇だなぁ。最近色々あり過ぎたせいか、ちょっと物足りなく感じるぜ」

 

 雑誌を放り投げ、窓の外を見ながら呟く御坂。

 

「……あら?思ったより元気そうですね」

 

 すると、新たな見舞客が現れた。

 

「……木原唯一」

「えぇ。本当は先生が会いに来るはずだったんですけど」

「犬じゃ病院に入れなかったのか?」

「そういうことです。ですから――」

 

 すると、唯一は携帯を取り出し

 

『こうして話させてもらうよ』

「なるほど、オンライン通信か」

 

 最近流行りの奴であるな。

 

『ふむ、本当に元気そうで何よりだ』

「そりゃどうも。それで?何の用なんだ?」

『もともとこれと言った用事はなかったんだが……」

 

 じゃあ来るなよ。御坂がそう思っていると

 

『ちょうどいい機会だから、「彼」と話してみてはどうかね?』

「……は?」

 

 御坂が唖然としていると

 

『初めましてだね』

「……アレイスター」

 

 とんでもない大物と対峙することになった。

 

 

 

 

 

 





 立夏と有栖の能力を公開。二人の元ネタの特徴を能力にしてみました。

 立夏はFGOの対毒スキル(仮)

 有栖は東方での人形を操る程度能力。

 にしても、御坂とアレイスターが直接話すのって何気に初めてな気がする。



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