御坂美琴になったけどレベル5になれなかった(更新停止中) 作:無視すんなやごらぁぁぁあああああ!
ちょっと内容薄いような……。許してヒヤシンス。
前回までのラブ〇イブ!戦った、生き残った、やばいのに絡まれた、以上!
「何の用でしょうか統括理事長サマ」
『そう固くならなくていい。ただ、君に聞きたいことがあってね』
そういったアレイスターは一拍置き
『君は、どこまで知っている?』
そう言い放った。
「……大体知ってる。そして、アンタが知らないことも知ってる」
『……そうか。では、もう一つだ』
まだあるのかよ。っていうか、てっきり暗部に来いとか手駒になれとかそんなんだと思ったんだが。
『君の立場上、君を有効に使うのは暗部では出来ないからね。……浜面仕上についてだ』
「あぁ……」
そっちか。……そりゃそうだよな。あいつもアレイスターの計画の障害なんだし。
『君は、彼の特異性を理解していながら放置していたね?』
「まぁな」
『私としては、速やかに排除してほしかったのだが?』
「そうはいっても、アイツはこの先の展開で必要になるんだよ。今回の一件で浜面に介入するわけにはいかなかったんだ」
『……彼が?』
そう、困惑の声を出すアレイスター。
「戦争が終わった後にな。まぁ、排除したいならそっちで勝手にやってくれればいい」
『……そうか。では、好きにやらせてもらおうか。……さらばだ』
そして、通話は終了した。
『……ふむ、彼が困惑の声を出すとは、やはり君は面白い』
「笑ってんじゃねぇよ、こっちは心臓止まるかと思ったぞ」
『それもそれで面白そうだが……いいのかね?浜面仕上を放置して?』
「問題ねぇよ。寧ろ、俺がこれ以上変に介入したらアイツらしさが消えてしまうかもしれねぇからな」
『君がそう言うなら、私は何も言わないよ。……さて、そろそろ行こうか。外は寒い』
アンタ外で通話してたのかよ。てっきりどこかのホテルで話してんのかと思ったぞ。
「じゃあ、私はこれで。さようなら」
「あぁ。じゃあな」
そして、木原唯一は去っていった。それと入れ替わるように、冥土返しが入ってきて
「ふむ、もうバッチリみたいだね。それじゃあ、そろそろ退院しようか」
「え、もう?」
「当然だろう。患者は何も君一人じゃないんだよ。ついこの間も大怪我を負ったツンツン頭がやってきたからね」
アックアとの戦闘が終わった上条さんのことだろう。
そして、見事に病院を退院した俺は、
「……なにしよう?」
暇だった。
「……やばい、今までやることあり過ぎた反動で暇だ。病院でも言った気がするけど本当に暇だ」
友人と遊ばないのか?片方はテニス部の活動やっててもう片方は一人で人形作ってますが何か?……そうだよ、あの二人が居ないとボッチなんだよ。
「……しばらくは本当に暇になるんだよなぁ」
ぶっちゃけ、この期間御坂美琴(原作)が何をしていたのか分からない。上条さんが電話してきたりしたがそれ以外には特に描写がないのだ。
だから、多分ここは一番動きづらいところだと思う。
「……イギリス旅行……金がねぇ」
今の自分の奨学金では足りない。畜生、レベル5ではない弊害がこんなところで出るとは。
「……諦めて、新約まで冬眠でもするか?」
冬眠というほどではないが、ある意味休み期間、ゴールデンウィークに近い。この学園都市で事件に巻き込まれることがないというのはとても珍しいだろう。
「……まぁ、☆さんがそんな簡単に見逃してくれるか分かんないけどさ」
本格的にどうしよう。新しくゲーム買ってRTAでもするか?
「いや、ゲーセン行くか」
こういう時は遊ぶに限る。それに、そろそろコインの補充もしないとな。雷神モードあるから使う機会ないだろうけど。
そうして御坂がダラダラしているうちに、十月十七日。
「ふぁあ……。あり?もう朝?」
自宅のベッドで目を覚まし、寝ぼけ眼で目覚まし時計を確認する御坂。
この日の為に、学校には休学届を出したのだ。
「……げっ、もう昼じゃん。……ちょっと待った、今日何日だっけ⁉」
そして、カレンダーを見て
「……やっべ、もうすぐ浜面がロシアに行く頃だな。……よし、さっさと準備するか」
別に今日まで遊んでいたわけではない。ロシアに行くための資金を稼いでいただけなのである。主にコンビニで。
そういうわけで空港に。
「……ふぅ、にしても、この世界に来て初めて飛行機に乗ったな」
『申し訳ありません。お客様、携帯は電源を切るか、機内モードにしてください。事故の原因となりかねません』
誰だよ、そんな常識も知らねぇのか?
「……うん、俺じゃあないな。フラグじゃねぇ」
なのになぜだろう。嫌な予感がする。
『……あの、すみません。出来れば今すぐに携帯の電源を切るか――』
…………いつまでやってんだ。
そう思い、周囲の様子を窺うが、他の乗客も困惑している様子だ。
「……あの」
「……え、俺?」
「はい、間違いないかと」
いやいやいや、そんな訳ねぇだろ。
「ほら、これ見てください。携帯はちゃんと電源切ってるでしょ?」
「え、あれ⁉そんなはずは……申し訳ありません。……あの、出来れば席をお立ち頂けないでしょうか?もしかすると、席の方に何かあるかもしれないので」
そういわれ、御坂は席を立つ。
しばらくの間、キャビンアテンダントの人が席を調査していて、他にも人がやってきたが、目ぼしい原因は見つけられなかった。
「う~ん、レーダーの故障か?だが、ついさっき点検してもらったばかりだしな」
「どちらにせよ、このままではいずれ……」
「あぁ、何とかしなければ。……君、本当に何か心当たりはないのかね?」
男性の機長らしき人物が、御坂にそういう。
「だーかーら、知らないって言ってんでしょうが」
「本当かね?」
「そっちで調べたんだろ?そんで何もないってなったんだろ?じゃあ何も出ねぇよ」
「……」
どうやら機長さんは、俺に原因があると疑っているようだ。
そして結局、原因を見つけられないまま二人は去っていった。
「……にしても、電波か」
一体どこの誰が、そんなことをしたのか。
「……ん?電波?」
すると、もしかしたらの可能性に思い当たり、御坂が冷や汗を流す。
(まさか、レーダーが感知したのって、俺のAIM拡散力場の微弱な電磁波のことか⁉)
AIM拡散力場、能力者によってそれぞれ効果は異なる。
例えば、発火能力者なら周囲の温度を無意識に少し上げたりなど。御坂の場合、電撃使いであるため、彼女は無意識のうちに微弱な電磁波を常に発している。
平たく言えば、彼女は飛行機に乗ってはいけない人物トップ10に入るのである。
(やっちまったぁぁぁあああああああああ!!!)
しかし、今更名乗ることなどできない。それに、この飛行機はロシア行きだ。もしかしたら、ロシア人が混じっているかもしれない。
今現在、ロシアと学園都市は戦争中。もし自分が能力者だと知られれば、何が起こるか分かったものではない。
「……頼む、無事に着陸してくれよ」
幸い、機長さんの腕がいいのか、事故も起こることなくロシアについた。
「ふぅ、危なかったぁ。……さて、ここからどう動こうか」
そう思って、辺りをぶらぶらしていると、突如携帯に着信が来る。
「……もしもしどちら様?」
『私よ、分かってるでしょ』
出てきたのは有栖だ。
「それで?一体何の御用で?」
『そうね、アナタ今どこにいるの?』
流石に、ロシアに行ったなんて言えない。
「……帰省してる。明日明後日には帰ってくるぞ」
『そう。貴方の実家って
その瞬間、御坂の時が止まった。
まさかのロシアにいることがあっさりバレてしまったみさかくんちゃん。
一体どうなる⁉
追記:この時点で戦争が始まってはいないと教えていただいたので、学校を休む理由を改変しました。
あと、御坂に関しては原作知識がバグってるという認識でお願いします。